すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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絵を観るだけでも価値あり!!
前作が全く引っかから無かったので、無興味で(スミマセン)で観てきました。
始まりの30分は完璧です!繰り返しますが、完璧です。私もワクワクでした。ただ、ストーリーが進むにつれて辛い…辛いです。
おっさんの意見を言うと、リアリティが無い(世界観の現実味というよりは、内面の動き的な)ですし、急なキャラの割り込み等々「それいるっ?!」と突っ込み所があり、気になりました。
ただ、東北震災の激烈さ・非情さを知らない世代や人間には響く作品かと思いました。(個人的には、最後の扉を戸締まりの際、地域の心・生活・日常のシーンでグッと来ました。)是非、本作をきっかけに、震災の書籍や映画など見て頂きたいです。
んーー!昨今の原作ありきの中、0から1を作り出す力は凄いなと思います。ただ、1から2以上が不器用なのかなと失礼ながら勝手に思いました。
とは言え、恐らく震災の映像制約の中で、ここまで踏み込んだ作品は無かったと思います。
是非、少しでも多くの少年・少女に映画館で観賞して欲しいです。
映像美!!是非映画館で!!
アニメの醍醐味!
ストーリーも描写もアニメだから成り立つ世界と感じました。
アニメ得意じゃないですけど、楽しめました!
すずめが鳥の雀かと思ってたくらいなので、はじめ動揺しましたが、話についていき、一緒に頑張って扉を閉めている感覚でした。
御茶ノ水や新宿の描写は素晴しく、感動物ですよね。
オープンカーでのBGMがなにげに私世代で、ほのぼのしました。
行動背景の描写が薄い
新海誠作品はだいたい相性が悪いが、今回もだった。
毎回突然恋が始まるイメージだが、今作もただの一目惚れからそこまでする?という行動の連続。
「だいじん」が閉じ師をイスにしてしまったところから事態はややこしくなったのに、突然反省を表し、かと思えば突然左大臣が登場し、一緒に行動。
背景描写がなさすぎて感情移入できる部分が少なく、ほぼなぜ?の連続。
映像はきれいだが、話の内容は正直意味不明。
映像も音楽も○だけど…
序盤から中盤くらいまではなかなかうまく引き込んていったかなぁと思ったんだけど、後半に差し掛かって、
(ほら!ここから盛り上がるよ!)
(ほら!ココ重要だよ!)
っていう、なんていうのかなぁ、感動するように持ってかれてる感じがして冷めてきてしまったんだよなぁ…。
で、観ているうちに、これはジブリ先品なのか?ってなんか思い始めてしまって、そこからは上映時間長いなぁってことで頭が一杯になってしまった。
後はやっぱりあのスマホの音で耳をふさいでしまった。
震源地から離れた場所にいた私でさえこんなだから、震源地にいた方が間違って観てしまったら辛いだろうと思った。
現実味がなさすぎるのがちょっと
背景や自然描写、水の表現などは素晴らしい。のはいつものことなんですが、いつものように突然なにかに選ばれた人間1人に多大すぎる責任を押し付けるストーリーが唐突すぎて共感できない。一応子供の頃にタイムパラドックス的な邂逅があったのはあったんだろうけど、感情のままに突き進むのはある意味壊れた人格だからこそなので、共感できると思えるわけがない。結局のところ感情の動きに作意が溢れすぎててご都合主義っぽく見える。下手に現代設定なせいで余計にそれらが浮き上がってて最後まで納得できなかった。正直もう現代劇のアニメ映画は見るのやめた方がいいのかもしれない。
地続きなお伽噺
災害3部作であることは聞いていた。何らかの災厄を鎮めるために扉を閉める旅をするロードムービーであり、魔法をかけられたイスと一緒である。特に新神戸駅が出てくることも知っていた。
さすがに公開から2ヶ月も経っているの否が応でも情報が入り込み、何となくお話がわかったような気持ちでいました。
でも嬉しくも悲しい誤算でした。
冒頭の幼いすずめらしき女の子が彷徨うシーンでは船が住宅地にある荒んだ光景。あれ?これは311と関連しているのか?とぼんやり考えてました。
しかし、目が覚めると宮崎の田舎街。
そこから始まるロードムービー。
愛媛、神戸、東京。家出娘を助けてくれる街の人々は素晴しく優しい愛のある人達。出逢ったばかりのすずめにこれでもかと言わんばかりの愛情を注いでくれる。
そしてついに常磐道ルートで北へ向かう。
恥ずかしながら、サービスエリアの件で12年の歳月というキーワードが出てくるまではこの物語が我々の世界と地続きであることが認識できませんでした。
意識して観るとこれはすずめの成長譚であり、あの災害で多くの喪失を抱えた方々への応援メッセージであろうと。
新海誠監督のいう災害3部作、これにて完結なのでしょう。
音楽映像は素晴らしかったですが、結局、すずめにとって要石とは何だったのか?
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
※少し修正加筆しました
この映画『すずめの戸締まり』の鑑賞後は、素晴らしい映像と音楽の映画で、ある水準を超えた面白さのある映画だと思われました。
しかし、(もしかしたら多くの人もそうだったかもですが)では『君の名は。』のような傑作だったかというと何かが足りないと個人的には思われました。
この映画『すずめの戸締まり』の主人公の岩戸鈴芽/すずめ(声:原菜乃華さん)は、映画では瑞々しい性格の良い人物として描かれています。
しかし見終わった時に、この映画の内容としてすずめをこのように万人に肯定されるキャラクターとして本当は描いてはいけないのではないか、とは思われました。
ところで、なぜ要石だった(猫の姿をした)ダイジンをすずめは外してしまったでしょうか?
この理由が明確に描かれていない、その理由の描写から目を逸らしているところにこの映画『すずめの戸締まり』が傑作になり得てない要因があるように思われています。
ではすずめが、要石の(猫の姿をした)ダイジンを外してしまった理由は何なのでしょうか?
この映画では明確に描かれていませんが、個人的な解釈としては、実は潜在的にすずめは<要石を外したかった>と考えれば、この映画の背後に潜む一貫性をうかがえると思われました。
要石がすずめに外されることによって、ミミズが地上に現れて、そのミミズの柱が倒れることで地震が引き起こされます。
しかしその地震(災害)の要因であるミミズをすずめ以外の(あと閉じ師の宗像草太(声:松村北斗さん)ら以外の)、すずめの友人や周り含めた一般の人々は見ることが出来ません。
このことは何を暗喩しているのでしょうか?
この災害の要因であるミミズを見ることが出来ない一般の人々は、過去の震災での被害を忘れた一般の人々の暗喩であると考えれば合点がいくと思われます。
つまり、すずめにとって、ミミズを見ることが出来ない過去の震災を忘れた周りの人々は、震災で母を亡くしたすずめとは断絶した関係性の人々であるということになります。
そんなすずめが、震災を忘れている周りの人々に再び自身と同じ傷を負わせたいと潜在的に考えていたとしたら‥
潜在的に望んでいたからこそ要石をすずめは取り外すことが出来、その潜在意識によってすずめが再びミミズを地上に発生させたのだとしたら‥
俄然この映画は違った映画として解釈され直すと思われます。
そんなバカな‥と思う人がほとんどだと思われますが、すずめは要石を潜在的に取り外したかった、すずめはミミズを復活させて災害被害を再び周りに浴びせて母を亡くした自分と同じ傷を震災を忘却している周りにも負わせて共感させたかった、と解釈し直しても、驚くべきことにこの映画は同じストーリー展開で成り立ってしまうのです。
すずめが、ミミズを復活させて災害被害を再び周りに浴びせて母を亡くした自分と同じ傷を震災を忘却している周りにも負わせて共感させたかったと潜在的に思っていたのならば、なぜ要石だったダイジンがすずめによって外されて、そのダイジンがすずめのことが「好き」なのか良く理解できます。
そしてすずめが潜在的にミミズを復活させたかったと解釈すれば、ダイジンがすずめにさらに好まれるため行く先々で後ろ戸を開けてミミズを復活させていた、というダイジンの行動の理由もはっきりします。
すずめは東京に行った時に、100万人の死者を出すか宗像草太を要石にしてミミズ(災害)を食い止めるかの選択を迫られます。
そしてすずめは迷った末に宗像草太を要石にして100万人の死者を出す災害の方を食い止めます。
この選択も、(実際はそうしませんでしたが)潜在的には100万人の死者を出しても大切な1人の方を救った方が良いのでは、とのすずめの潜在意識が見え隠れします。
事実、新海誠監督の前作の映画『天気の子』では、たとえ東京が水没しても、主人公の森嶋帆高(声:醍醐虎汰朗さん)にとって大切な1人の天野陽菜(声:森七菜さん)が助かった方が良いのだとのラストでした。
この映画『すずめの戸締まり』はものすごくイジワルな解釈をすれば、潜在的にはテロリズムの無意識が根底に流れています。
そして、その潜在意識を否定するために、人々と出会うロードムービーなのだ(ミミズを封じる閉じ師である宗像草太との出会いなのだ)と考えても全く成り立つストーリーなのです。
その解釈に従えば、すずめにとって震災の傷を忘却しているその他大勢の人々は、自分と同じ傷を浴びせられれば良いとの潜在意識の解釈になります。
そして、そのテロリズム的な潜在意識は実際は間違いなんだと、ミミズを封じる閉じ師である宗像草太との出会いや、ダイジンを追う旅の途中で出会った、具体的に生活を営んでいる様々な人々との交流によって、すずめに対しロードムービーとして示されるストーリーになっています。
こう考えるとゾッともする1段深い映画になっていると思われます。
しかし、これは潜在的にそう解釈できるというだけで、実際はこのように映画『すずめの戸締まり』は描かれてはいません。
あくまですずめは気持ちの良い瑞々しい人物として描かれ、要石のダイジンがなぜすずめによって外されたのかの理由も示されません。
このことが、
結局これ何の映画だったの?
良く考えたら要石を外したのはすずめで、それを元に戻すだけの、1人相撲で大騒ぎになってる映画にしか観客にとってはなってないんじゃないの?
という釈然としない感想も残る映画にさせていると思われています。
それは、この映画で表現されてしまっている暗い潜在意識から、新海監督が目を逸らせてしまっているのが理由だと、個人的には思われてはいます。
私個人は、いまだにセカイと私(あるいは大切な1人)とを単純に分けてしまう世界描写に大きな違和感を感じています。
初めから周りにいる具体的な人々の重層された心の深層を踏まえ、さらにそこから関係性を深める必要があると思われています。
人は表層で一見侮れる部分が見えたとしても、その背後に抱える矛盾は複雑で、どんな人も侮ってはいけないと思われます。
そして現実では、ミミズはちゃんとほとんどの人々には本当は深層では見えているのです。
そこへの眼差しを忘れてはいけないのだとこの映画を見て逆に思われました。
映画自体は、そこまで要求しなければ、映像と音楽の質の高さだけでも見る価値がある素晴らしさある映画だとは、一方では個人的にも思われました。
やはり😂
新海作品とわたしは合わないケミストリーが働く模様。
結局、当たり前のことを言ってるだけなのにそれが強いメッセージ性を含んでいると解釈されている点にどうにも納得がいかないのよね。「当たり前のことを綺麗な映像と共にお届けします」のテイなら納得出来るのかなw
面白かったです
情報を入れずに見たけど面白かったです。
絵がきれいで、美しい。
新海誠監督の映画は間違いないね。
でも、『君の名は』『天気の子』とみたけど、なんだかおんなじ流れの映画に思えるな。
(面白かったですけど)
また、震災とからます内容はもう、やだな。
全く違うパターンの震災と絡ませないのをお願いします。
ジブリへのオマージュが随所に
君の名は。天気の子。すずめの戸締りと続いたが、満足度は3作の中で一番低い。かといって、見て損はないし、決して悪くはない。新海監督は大規模自然災害を題材にして映画を作るが、今そこに近づきある危機に警鐘を鳴らすとともに、いざ危機に直面しても人と人との繋がり、絆、協力で危機は脱することができるし、明るい未来は必ず訪れるといったメッセージを感じる。そして随所にジブリ映画へのオマージュを感じることができる。
10年後ぐらいに評価されそう
すずめが椅子の人を命をかける程好きになるのがよく分からなかった。
キャラクターたちの心の動きについていくのが難しかったです(震災に遭ってるあってない関係なく)
考察を読んでやっと理解、納得できる映画ってどうなんだろう
本当に震災が忘れられた頃、再評価されるんじゃないかなと思いました
絵は綺麗。
3.11を取り込むことの是非
新海監督の画は見慣れた感はあるけど、相変わらず綺麗。それだけに、ミミズは実体感があり過ぎて残念。ぬろぬろテラテラにするとか、透け感を出すとか、もっと得意な表現を活かせるビジュアルがあったのでは?
でもやはり、この作品の評価は、あの震災を取り込んだことの是非ではないだろうか。すでに10年以上経過し、震災を織り込んだ作品も多く発表されているのだが、『すずめ』は災害シーンそのものを描いた訳でもないのに圧倒的にリアルなのだ。それだけに、観ていて辛い方もいらっしゃるかも知れない。だが僕の中でも、まだまだ過去ではないと再認識させてくれた力は評価せざるを得ない、かな。
神話と愛のロードムービー
新海誠作品の中では一番好きな作品になった。
すずめと椅子のロードムービー。設定が最高です。
とにかくスピーディーでまっすぐな展開で楽しめた!
当たり前の日常に気づかされる
ファンタジーがあまり好みじゃなく苦手なので
ストーリーを繋げにくく感じたり、
違和感を覚える場面もあったが、
最後は当たり前の日常に感謝できる
涙なしでは見られない作品であった
主人公の女の子の声優がとてもいい迫力、声のハリがある。
椅子のキャラクターの仕草や動きは
とても可愛らしく
好感がもてた。声もいい!!
絵は安定に綺麗だった!!
御還し申す
公開直後の上映回数の多さに驚いた。
半年ぐらいやってそうだったので、
他の作品を優先して後回しにしていた。
それなりに見ごたえはあったが、
細かい部分を詰めきれてないなとも思える。
要石(猫?)の能力がよくわからん。
役割を簡単にバトンタッチできるのか?
口頭でいいのか?
もう少しロードムービーを楽しみたかった。
イケメンだと全てがうまくいく
絵は綺麗でよかったです。
でも、君の名は。の時のほうが何気ない街角がこんなに美しく見えるのか!という感動がありやした。新海監督作品初めてだったからか?
椅子の動きとかも可愛くてよかったです。
ストーリーはよくわからんです…
ツッコミどころ満載… 僕の見落としもいっぱいあるんでしょうけども。
震災扱うにしては、なんか雑な気がする…
最後のソウタのメッセージには共感するし、その通り!って思うけど、なんかそこに繋がるストーリーになってない気がします。
借りてる命ではあるけど、死はいつも隣にあって、それを忘れて生きちゃってるけど、、いつかはお返しするものではあるけども、それでも、1日でも一瞬でも長く生きていたい!!
言ってることは最高。納得感は薄い。
すずめのトラウマ具合もそこからの再生、成長もあんま見えない。閉じ師のあの技のごとく、とにかく力技で閉じてしまえば全て上手くいってチャンチャン、ラッドの曲と綺麗な絵で最高ウェーイ、という映画…に見えた。
以下、気になったこと。
え、じゃ、3.11の時は戸締まり失敗したんですか?
え、あんなけ嫌がった要石になる!というお役目は、ウダイジン、サダイジンなら別にいいや〜思い入れないしイケメンでもないし〜ってこと?
以下、ちょっと気になったこと。
・叔母さんのブラックな面は黒猫がなんか干渉したのかと思ったけど、本音なの?だとしたら自転車ニケツしたくらいじゃ仲直りできないと思う。黒猫のせいなら、なんでそんなことするのかわからん。
すずめの負い目が生んだ幻想ならよかったのに。
・結局要石はどこに刺してもいいん?時代にあった刺すべき土地があるって言ってなかった??
・黒猫はなんで抜けてんの?
・要石抜けなくてもミミズって出るの?どの規模なん?
え、やたら叫ぶけど、閉じる原理はパワーなん?筋トレしたらいいん?
・閉じ師と教師の両立キツくない?婚活する暇なくない?そうするとこの代で閉じ師終了やん…あ、だからイケメンなんか!
・いつの間に死生観変わるくらいソウタとすずめ関係深まったん?たしかに色々ありながらの旅だったけど、、、んんん なんかちょっとナンパに見える。
それは僕がイケメンに嫉妬してるせいかもしれないですが。
白猫がまどマギのキュウベイっぽかったのはよかったです。
RADWIMPS好きな人にオススメです!
デリカシーに欠ける作品
あくまでファンタジー、青春成長譚としては悪くない作品でした。相変わらず、映像美も素晴らしい。ただ、東北地方、神戸、東京の震災(特に前の二つ)を体験、体感した世代には、軽々と取り上げる本作はデリカシーに欠けると言わざる得ません。それを取り上げる野心は良しですが、まったく感情移入できませんでした。
追伸: ちょうどハウルを改めてみました。扉の向こうの世界が異世界なのは古今東西あれど、ジブリがヒントなのかな?新海さんには少しガッカリ。
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