「すずめさん、何故標準語?」すずめの戸締まり 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
すずめさん、何故標準語?
つい先ほど5日に渡ってぶつ切りで観終わりました。
オープニングの魅せかたは『もののけ姫』がオーバーラップし、一気に引き込まれました。確かに皆さんが仰っておられる通り、鈴芽の不可解な行動に「!?!?」になりましたが、120分超えには少ない、中弛みを感じず集中して観られました。日常の表現の美しさやリアリティは、「さすが新海監督!」と唸りました。
ダイジンを追って遠方を旅するモンタージュや、大学生の車に乗って東北地方へ行くモンタージュは、昭和歌謡を交え、この辺りでも新海監督らしい表現に釘付けになりました。
そしてクライマックスの“戸締まり”の場面、実際に起きた様々な災害や震災が脳裏に浮かび、同時にポジティヴな思いに共感し、涙腺が緩んでしまいました。イケメンとヒロインのロマンスは見たくありませんでした。世間様はああいうシーンがないと納得しないのでしょうか。
いわゆる“悪者”がいない作品ですが、スリリングで大迫力で感動的な作品です。是非ご覧下さい‼️
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