劇場公開日 2022年11月11日

「記憶を胸に抱きながら、明るい未来へ」すずめの戸締まり ともさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0記憶を胸に抱きながら、明るい未来へ

2022年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2022.99本目
コミカルさやテンポ感がなかなか良くて、話自体も分かりやすかった。

「災害」「3.11」というテーマの重さは勿論あったし、途中での叔母さんとの会話で吐露される叔母さんの「見ないように、見えないようにしていた本音」も目を背けたくなるくらいリアルだった。
ただ、すずめの真っ直ぐ真っ直ぐ前を向いて進んでいく姿は希望で溢れていて、重くなりすぎないのが良かった。

終盤の、かつての自分との会話のシーンが特に印象に残ってる。
「あの頃の自分へ」という優しく力強いメッセージは、多くの人の心に響くものだったと思う。

日本列島を横断していくのも楽しかったし、そこで出会う人達の暖かさもよかった。エンドロールで再開しながら宮崎へ帰っていくのもよかった。

メッセージが誰にでも伝わりやすく、音楽、作画がとても最高。けど、展開自体は予想していた通りに進んでいくので、途中で中だるみした感じも否めない。もう1回観よう、とはならないかな

とも