「ダイジンの気持ちが何とも切ない」すずめの戸締まり ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイジンの気持ちが何とも切ない
ヒロインの鈴芽が草太と出会う所から始まる壮大な物語です。
終盤の絵日記の黒塗りから、また元の絵日記が描かれているため、震災で苦しんだ人々を勇気づけるメッセージ性が伝わってきます。
もう1つ注目してほしいのが、ダイジンと呼ばれるネコです。
最初は、災いを招くネコとして描かれていますが、実は鈴芽の震災でのトラウマの元である鈴芽の実家を導いていることに気づきます。
ダイジンは最初「すずめ好き」と言います。鈴芽が草太を引き抜く時、ダイジンは一緒に手伝ってくれます。終盤は「すずめの子になれなかった」と力なく言い、石像のような姿に変わってしまいます。ダイジンは鈴芽の味方だったのです。このダイジンの気持ちが何とも切ないですね。
中盤に懐メロの緩い曲が流れ、そこから終盤に一気にボルテージが上がっていく緩急のつけ方は見事ですね。
新海誠作品の中で、最高傑作の部類と感じました。
私も、この映画を見て、ダイジンに思い入れしてしまい、映画が終わったあとも涙が止まりませんでした。映画の中で描かれていなかった部分を教えてくださり、とても感謝してます。ありがとうございました。
すみません。少し訂正します。ネットのネタバレ考察によると、サダイジンの要石が抜けた原因は、地震とありますね。劇中では、サダイジンの要石が抜けた描写はありませんでした。
つまり、ダイジンの要石が抜けたことにより、地震が発生しやすくなり、その地震によってサダイジンの要石が抜けたと解釈してよいでしょう。
なお、サダイジンがダイジンを探しに来たのかについても、映画の中では描写されませんでした。
詳しくは、ネットのネタバレ考察を参考にされるとよく分かると思います。
要石は2つあって、サダイジンを解放したのはダイジンだと思います。サダイジンは、ダイジンの親のような感じで、正義感あふれミミズと戦っていました。
草太と鈴芽がミミズと戦っている最中、草太は凍りついてしまい、鈴芽が凍りついた草太をミミズに突き刺して、東京の震災を防いだ代わりに要石になったと記憶しています。
皆さん、コメントありがとうございます。
最初ダイジンは、草太に対して「お前はジャマ」と言います。サダイジン(黒い大きいネコ)が登場した時、ダイジンは激しく威嚇します。車で鈴芽の実家に向かっていた時、ダイジンはゲンナリしていていました。
このような状況から、ダイジンは、引き抜いてくれた鈴芽に対して、恩と好意があったのでしょう。
しかし、サダイジンが登場した辺りから、もはや鈴芽といっしょに遊ぶのは難しいとダイジンは考え、元の要石に戻る決意をしたのでしょう。
きのこさんの意見に同意します。
コメント失礼します。ダイジンは同じ女の子を好きになった男、そして好きな女の子が好きな男を自分の身代わりにできないと思ったのかもしれませんね。
その気持ちを少しでも草太が理解していることを望みます
ダイジンは鈴芽を導いていたみたいですが、何故草太を要石にしたのか?
左大臣(黒い大きな猫)は何故要石ではなくなって、戦ったのか?
がよくわかりませんでした。