サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
全215件中、161~180件目を表示
丁寧に創られたしっとりした夏休み映画
サバカン!? いったいどんな映画だ?
観始めると、一見、日本版スタンドバイミーと言った印象だが、スタンドバイミーよりも、ずっと心地良いと言うか、慕わしい映画である。
自分の少年時代と重ねてしまう場面がそこここに有って、懐かしい小学生時代の夏休みを想起する人も少なくないのではないか。
楽しかった夏の日々、少年らしい淡い恋慕の気持ち、そして、やはり少年らしい痛々しい後悔が僅かに含まれる夏の日の思い出。
子供の頃の主人公と、大人になった主人公との対比もこの映画を盛り上げている。
大人の主人公を演じる草彅剛が実に良い味を出していて好もしい限りである。
エンドロール後の寸劇にも注目して欲しい。
昔は少年だった人は勿論、少女だった女性も、いやいや、今現在の少年少女にこそ是非観てもらいたい。
決して人間が好きではない自分ですら、人間っていうのも案外悪くないなって思わせるそんな映画である。
今年一押しの映画に間違いない。
懐かしい、古き良き時代!
何気なく鑑賞しました。
内容的には久田の少年時代を振り返り夏休みの行動を映画にしただけなんだけど、奥が深い。
キン肉マン消しゴムや、斉藤由貴ポスター、スニーカーから上履き、水筒、グラス、リュックサックと至る所に昭和のこだわりが散りばめられていた。
全てが懐かしい!
最近は親が子供叩いただけで警察沙汰になる寂しい世の中、やりすぎは良くないが、愛情があればこそなんだけどな〜
そのお母さん役を尾野真千子さん!さすがっす!
竹原ピストルさんもなかなか良い演技でした。
あの年頃の子は、キスや胸に興味津々だったな〜
最近、仕事で精神的にもきつかったけど、この映画でほっこりしました。
ここ数年単身赴任で、息子2人にも数年会っていませんが、久しぶりに抱きしめたくなりました。
ま〜もう高校生と大学生なので、抱き締める年齢でもないんですが・・
クスリと笑えるシーンや、ウルってくるシーンなど、
ぜひ、人生に疲れたサラリーマンの方々に見てもらいたい映画です。
そこはカニカマで
小学生時代が無性に懐かしくなった
一言で言えば、「友情の証」です。何がって?題名ですよ
カタカナで書いてあると今一つわかりにくいのですが、題名は友情の証となるものを示しています。
作品の中身についてはあまり言うことないです。異性に関心を持ち始めた内気な少年とわんぱくでたくましい少年の間の友情にまつわるお話です。
昨日見たバイオレンスアクションが不自然な笑いを無理やりちりばめて作品を壊したのに比べると、本作は自然な笑いを取り入れて心地よく見ることができました。
気になる点として上映時間が96分と短いのはいいのですが、本来必要とされる説明を省いてしまったところがあります。脳内補完しましたが少しモヤモヤしながら残りの部分を見ていました。時間的な余裕があるのだから多少上映時間が伸びても必要な説明は入れるべきかと思ったりします。
いつの間にか忘れていた「またね」
子どもの頃とか、社会人になるまで当たり前に使っていた「またね」「また明日」って言葉。
知らない間に「お疲れ様です」が別れ際の定番文句になっていました。
サバカンを観て「またね」ってすごく温かい言葉だなと感じました。
何か「明日がある」「次がある」って思わせてくれます。
口に出さなくても友達だなんて分かり切ったことなのに、ふとした事で不安になるのもすごく理解できました。
それで距離置いて、仲直りして、やっぱり友達だ、みたいな。
普段は怖かったり、ふざけてるけど、子どもが辛いときは優しく包み込んでくれる、そんな親に自分もなりたいなと感じました。
せっかく思い出したので明日から「またね」使ってみます。
別に大人は使っちゃダメってことはないですし。
ノスタルジーに浸る新たな名作
サバ缶を見ると思い出す少年がいる…
草彅剛のナレーションから始まる本作。
改めて草彅剛の声ってこんなに落ち着く良い声なんだなぁ、作品に一気に引き込まれた。
内容としては、作家の主人公がひと夏のかけがえのない思い出を振り返る。
美しい長崎の海辺町を背景に瑞々しい子供二人の友情が眩しい。
観ながら久々にノスタルジーに浸った。
クジラに乗るために親の力を借りずに出発、気分は大冒険なんだろうなぁ。
歳上の女性に夢中になっちゃうシーンは微笑ましかった。
それと両親のキャラが良かった。キツめな母とちょっと情け無い父、でも息子への愛情はとっても深い。
ずっとこの友情が続くと思っても、些細なすれ違いや突然の別れ…
別れのシーンは泣きそうになった。
ノスタルジーに浸る名作としてスタンドバイミーがある。
あの作品は友情の儚さが描かれていて切ない気持ちになったのに対して、今作は観終わってとにかく多幸感に溢れる映画だった。
「少年の日の夏の思い出」ものとしては及第点
キン肉マン消しゴムや斉藤由貴のカセットテープなど、80年代後半の世相の描き方がうまい。尾野真千子と竹原ピストルの夫婦(両親)も、非常に良い味を出している。
その一方で、イルカを見に行く冒険では、お兄さんやお姉さんとの関わり方がご都合主義的だし、その後の、ヒサちゃんがタケちゃんを「友達じゃない」と思ってしまう理由も、今一つ腑に落ちない。
さらに、タケちゃんと別れることになる展開も、あまりにも唐突で、あのようにする必要があったのかという疑問が残る。ただ、仲直りをするきっかけとして、「別れ」自体は必要だったのだろうが・・・。
物語として、どこか釈然としない部分もあるものの、観終わった後には、「いい映画だった」と思える、ほのぼのとした余韻が残る。ずっと気になっていた浜辺の壁に描かれた絵も、エンドロールの途中で明らかになるのでスッキリする。
どうせなら、「タケちゃんは、イラストレーターになって、ヒサちゃんの小説の挿し絵を描く」というオチにした方が良かったのではないかとも思ったが、それだと「サバ缶」の話にならないか・・・
竹原ピストル、尾野真千子、サイコー!
ほのぼの、哀切、子供の冒険、友情。家族の良さ、故郷の良さ、旧友の有難さ 真の幸福がテンポ良く元気よく作品。
この作品は
「ミッドナイトスワン」のちょっとしたデープさ、湿っぽさはない。
だから親子で鑑賞ターゲットは間違っていない。
隣の席が母娘で若干、子供らしい「・・・ね」という母親への同意はあったが
なんとか基本無言で乗り切った。いやいや子供の雑音は怖い。
ひねくれジジイの警告の咳、感じ取って君はエライ。低学年くらいの女の子
ただこの作品は「そういった親子向け」なのだ❗️
現実感を出すために「ボロい家の子供 母子家庭 多人数兄弟」のボロ家屋が
同級生にバカにされるという小学校高学年特有の配慮のなさは良い
ただ実際はボロアパートというのが現実的・・1986
服装も当然揶揄されてるが、この貧乏な嫌われ者の竹本くん
孤高の強さを見せる。竹本くん、家をバカにされても、疎まれても平気なのだ。
実際はイジメに負ける人が殆どだから、逆にこの描写は良い。
主人公 久田君 を「島への冒険に誘った」のも
「お前だけ、俺の家を笑わなかったからな」というのも
脚本、セリフの王道中の王道。カタルシスがある。
主人公の、夫婦喧嘩ばかりで兄弟のやり合いもあるが賑やかな家族も
貧乏人で母子家庭、母親がスーパー勤務の多人数兄弟姉妹も
普通の家 と 貧乏オンボロ家の違いはあれど 共に楽しい家族に何ら違いが無いのだ
というメッセージは刺さる。
子供同士の冒険はありふれたもの、とはいえ沖での水泳は、非現実的、死んでしまうよ。
でも小学生だから「基本安っぽい」感情の起伏も、甘えも、リアルだ。
悲劇の哀切が痛いが、それを乗り越えていて湿っぽくはない。
売れないライターの草なぎ剛、帰る場所があって、別居らしい妻、娘とも関係修復も爽やか。
でも「クソジジイ」みかん🍊農家の岩松了👩🌾が「実は思いやりのある大人」というのがカタルシス的にはMAX。
【注意事項】エンドロール後もちょっとした映像あるので、オシッコ限界の人以外は明るくなるまで居ましょう。
有料パンフ集めが趣味のワシにとって「スシロー」とのコラボはキツかった。
ガチムチ筋トレ💪、ランニングマシン、エアロバイク、ジム通いの時代を思い出して
速攻金曜の夜「有料パンフとグッズのサバ缶」購入に遠路🚴チャリで疾走した。
「サバカン寿司」「アボガドサバカン寿司」は食さなかったが・・パンフは余裕の在庫だった。
だって」電子版パンフ、奇しくも【ミッドナイトスワン】で電子版購入せざるを得なくて購入したが
結局数ページめくっただけで、そのまま放置。
思うにこういう写真や少ない文章の小冊子は電子版よりも印刷物の方が良いのです。
【紙(スシロー専売)@880円 28ページ 電子版@1000円 スペシャルエディション 40ページ】
でも夜間疾走したジジイのワシ、はたからみたら「八つ墓村」「丑三つの村」の鬼気迫るジジイだったかも・・・
イヤー汗まみれで疲れた。
サバ缶 エピソードは皆さん独自に感じ取ってくださいな。
普通の好作品、劇場に笑いが多かった。
サヨナラ(bye)じゃなくて、またね(see you)
めちゃめちゃいい。自転車があればどこまでも行けそうな気がした少年時代、お姉さんの胸になぜか目がいってしまうあの頃、恐いけどやさしい近所のおじさん。自分の記憶もオーバーラップして蘇ってくる。ノスタルジーではない、今、もう一度前に進むための物語がそこにある。
どうやってこの子役を見つけたのか、信じられないくらい自然な演技と表情を見せてくれる。いたいた、こんな同級生。昭和時代に田舎の小学校で過ごした僕にとって、ものすごくリアルな教室と先生の雰囲気。
尾野真千子と竹原ピストルの息のあった掛け合いがほほえましく、股間を掻くお父さんを肝っ玉母さんがビシバシ叩きまくる。兄弟喧嘩も鉄拳でおさめてしまうんだけど、愛情に満ちていて、なんかうらやましい。こんな家族だったら子供はグレたりしない。
サヨナラ(bye)じゃなくて、またね(see you)を言いたくなる。そんな作品でございました。
ミッドナイトスワンからのPRは間違い
主演の2人の瑞々しい演技に心打たれた
在りし日の思い出
少年時代とスタンドバイミーを思い出す
取り戻したいキラキラしていた少年時代
昭和レトロ
またね。またね~
今週は「ご地域枠」が「凪の島」と本映画。迷ったら両方でも。
今年248本目(合計524本目/今月(2022年8月度)24本目)。
「バイオレンスアクション」で「んんん???」になった後(感想書いてます)、10分差で入ったこちらの映画。
そうですね。多くの方がかかれている通り、子供むけの映画というより、この時代に子供時代を過ごした方(私もそう。年齢がばれそう…)に共感がいきやすいと思います。かつ、さらに出身が長崎か、あるいは九州か…だともっと共感度は高いと思いますが、当時の文化そのものは、場所は変わってもあまり変わってはいないようです(いわゆる「ガチャガチャ」にハマったりとかという話など)。
原作小説なども存在せず、そのために結構「好きに作れた」模様です。どうしても法律系資格持ちなので、その観点(勝手に100円拾っちゃダメだとか何とか)は気にしましたが、この映画の主人公は子供なので…。そこは今回に限っては(あるいは今後も、趣旨的にそうである限り)減点なしか低めの扱いです。
あの年代を(5歳くらいは違っても)過ごした方なら、確かに長崎という「地理の特殊性」からくる文化の違いなどはあっても、「そういう思い出あったなぁ」というもので、そういった層をターゲットにしているのだと思います(したがって、逆に高すぎても低すぎても、共感度は低くなってしまう)。
エンディングロール、文化庁のお墨付きマークがついているのも納得の一作。こういう作品にこそどんどん補助金などを出してほしいな、って思います。またエンディングロールといえば、「ラストのお楽しみ」は2回ありますので(1つは容易に「あることが想定できる」想像がつく範囲ですが、もう1つは最後の最後に出ます)、席を立たないように工夫です。
若干、長崎弁がきついかな…とは思ったものの、前後関係から読み取れるし、いつも気にするこの手の映画で「勝手に自転車持っていっちゃダメ」「100円拾って勝手にネコババしちゃダメ」に関しても、そりゃそうだとしても、それで引く趣旨の映画ではないと思うので、指摘はしますが減点なしにしています。
なお、解釈上わかりにくい点については補足を入れました。
----------------------------------------------
(参考/みかんを取って農家の人から怒られるシーン(「果実」について))
・ 怒られるのは当然ですが、この「みかん」、法律上は「果実」と呼ばれるもので、その中でも「天然果実」と呼ばれるものです。「物から収取すべき産出物」をそういい、その権利はその収取時にそれを収取する権利がある人(通常は、通常の用法に従って土地を管理している人)に帰属します。したがってそれを勝手に持っていくと怒られるわけです。このような例(みかんやりんご)のほか、「牝馬が仔馬を生んだ場合のその仔馬」も天然果実です(結構「変な」例ですが、民法の専門書にはよくあげられる例です)。
これに対して、「物の使用の対価として受け取る、金銭その他のもの」を「法定果実」といいます。代表例は「家賃マンションを所有している人が、その住人から受け取る家賃」です(ほか、貸しているお金につく利息など)。こちらはその性質上、「勝手に第三者が持っていく」ということが想定できないものです。多くの方が「家賃の支払い」だと認識しますし普通はそうですが、究極突き詰めるとここまで分解されます(民法88、89条)。
----------------------------------------------
全215件中、161~180件目を表示