サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
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言葉にできない涙
長崎の田舎に住む2人の少年の夏のひと時の物語
自分自身、子役があまり好かなくてなるべく避けるようにしてきたのですが、今作のふたりは素晴らしかった。
タケちゃんは序盤ちょっと不安だったが後半になると全然気にならなかったです。
そして、言うまでもないが草なぎ剛もあの少ない時間で別格の演技を見せてくれました。
ストーリー的には特にありきたりなんだろうが、
他の映画と違うのは懐かしさですね。
友達のちょっと古い家をバカにしたり、ピンクの自転車をバカにしたりちょっとした事で喧嘩したり
チャリンコで遠出する時のワクワク感、
自分の小学生の頃と重なりすぎてほんとに泣けました。
いや、僕自身に限らないでしょう。
映像美と主題歌も圧巻でした。
高校生の自分でも感動したので、若い世代の人にも見に行って欲しい作品です。
エンドロールの途中にあの空白のシーンを
入れてくるのはうますぎる、、
ハートウォーミングとはこの事か
クスリと笑えて心がじんわりする話でした。
派手さも無いし斬新でも無いけど
それでもなんか、良い。
勝手にもっと暗い話かと思っていたけど
良い意味で裏切られました
夏に見たい映画ですね
純粋な映画でした
80年代の長崎県が舞台。
少年2人のキズナの物語、泣けました。
鑑賞中は少年達と同じくらいの年だった自分を重ね、
自分もこんな感じで、友達と遊んだなとか、
仲良くなったなとかそんなことを思いました。
個人的に印象に残ったシーンは、
軽トラの荷台に少年2人が乗っているシーン。
自分の地元も田舎なので、乗せてもらったなーと懐かしくなりました。
もちろん、キャストの皆さん全員すごいなと思いましたが、
特に主演の少年2人、久田役の番家一路君、竹本役の原田琥之佑君
とても良かったです。
キャスト・スタッフの皆様、素敵な映画を鑑賞させていただきありがとうございます。
鑑賞後は久しぶりに、しばらく何も考えない時間を過ごせました。
夏の終わりに、この作品を見られて良かったと心から思います。
サバ缶で寿司を握ってくれたのが上手くて忘れられなかったというだけの話なんです。それだけのことが、一本の映画に。
物語はまず現代から。久田孝明(草彅剛)は貧しい作家でした。別居中の妻子への送金も滞りがち。パソコンを前に苦吟する毎日ですが、小学生の頃は作文が得意だったのです。
こうして「僕にはサバ缶を見ると思い出す少年がある」という久田の言葉から始まる、遠い昔の子供の頃の想い出話。
物語は一気に、久田が小学生だった頃の1986年の長崎へと遡ります。
普段は下品で格好悪く妻の尻に敷かれている孝明の父広重(竹原ピストル)と孝明曰く「怒らせると世界一怖い」が、心から家族を愛している孝明の母良子(尾野真千子)。ふたりは夫婦喧嘩は多いが愛情深かったのでした。
そんな両親と弟と暮らす久田孝明(子供時代・番家一路)は、斉藤由貴とキン肉マン消しゴム、そして女性のおっぱいが大好きな、おませな小学5年生でした。
ある日久田は、竹本健次(子供時代・原田琥之佑)から、『ねえ、そのイルカ、一緒に見に行かん?』と誘われます。なぜ親しくもない久田を、竹本は誘ったのでしょうか?
竹本いつもクラスメートから貧乏をからかわれ、友達がいなかったのでした。おまけに貧乏だったのも漁師の父が他界してしまったから。ボロ家で母や4人の弟妹と暮らす彼は、年中ランニングシャツを着て、いつも一人で机に魚の絵を描いていました。その点久田はガサツだが愛情深い両親に育てられたためか、純朴で元気なクラスの人気者となっていたのでした。終盤で誘った理由は竹本から明かされますが、やはり久田の性格によるところが大きかったようです。
竹本からの突然の誘いにもイルカに乗ってみたかった久田は、『いくばい。ブーメラン島に』と即答します。こうしてふたりの少年は、子供用の自転車に跨って、イルカを見るためにブーメラン島を目指すことになったのです。
それはまるで映画『スタンド・バイ・ミー』の「おとなしい男の子が活動的な友達と一緒にちょっとした冒険の旅に出る」というストーリーと、それを「遠く過ぎ去った夏の一日を、作家になった男の子が回想する」という物語の設定を思い出さざるを得なくなるほど酷似した話でした。
タイトルにもなったサバ缶の思い出というのもたいしたものではありませんでした。竹本が家に来てくれた久田を持てなすために、サバ缶で寿司を握ってくれたのが上手くて忘れられなかったというだけの話なんです。それだけのことが、一本の映画になってしまったのです。
もちろんブーメラン島に自転車二人乗りで向かうことは、小学5年生にとって大冒険だったことに違いはありません。急な坂道に四苦八苦し、陸地からかなり離れた島まで泳ぎ切ることも危険が伴う挑戦だったことでしょう。途中ヤンキーに絡まれたり、久田が島に着いてから足が絡まり溺れかけたりします。
でも冒険にしては割とあっさり島に辿りついてしまうのです。おまけにお目当てのイルカのことなんて脇に置いて、島で偶然であった少女との出会いの方にポイントが移行して、冒険という本来のイメージがかなり薄れてしまいました。
むしろ本作ではサバ缶の話やブーメラン島の冒険話よりも、後半の家庭の事情から転校することになってしまった竹本と久田の別れのシーンがグッときます。
涙ぐむわが子にそっと近付いて、何も言わずに肩をポンポンとタタいて慰める父・広重の優しさにもほろっと泣かされました。竹原ピストルは理想の父親像を演じて感動しました。
そしてお話しは現在の久田に戻っていきます。はたして過去を振り返ることで久田は何かを掴み、別居状態にある妻子との寄りを戻すきっかけとなることができるのでしょうか。(見てのお楽しみに!)
本作で問題なのは、宣伝文句。「主役は子供です!」と謳いつつも、ことあるごとに「ミッドナイトスワン」の草彅剛の感動ふたたびと、草彅剛の出演をアピールしていたのです。しかし草彅の出番は冒頭とエンディングのわずかなシーンのみ。友情出演レベルでしかなかったので、草彅出演をあてにして見に来た人にとっては、誇大広告だと文句をいいたくなる宣伝内容でした。
。それでも竹本と久田の少年時代を演じきった主役のふたりの子役が見せる自然体でふたりの息の合った演技は見事です。この子たちの好演には大人の観客がノスタルジーをかき立てられた人が多くいたようで、映画サイトのポイントを押し上げているようです。
ちなみに主役のサバ缶ですが、水煮なのかみそ煮なのか醤油煮なのか正体は不明でした(^^ゞ
追伸
竹田がいつもみかん泥棒をしていたみかん園では、そこの農家の内田(岩松了)から追いかけられていたようなのです。
竹田が久田を誘ってみかん園に行ったとき、いつものように内田は追いかけてきたです。でも内田は老人のはずなのに何故か異常に足が速かったです。どんなにふたりが息を切らして逃げ回っても、内田は必ずふたりの先回りしているのは、何か超能力的な術を駆使していたのでしょうか。疑問です(^^ゞ
少年時代に戻された
金曜日の夜、蒸し蒸しと残暑の中、会社帰りに独りで見ました。
友達と自転車で「どこまで行けるか」をやった少年時代に戻されました。
夏休み、通知表、宿題、ガチャガチャ、貯金箱、ラムネ、麦茶、親、自転車、海、全てが懐かしく感じ、思いっきり浸らせられました。
帰りの電車で現実に戻されましたが、コンビニでサバの味噌煮とビールを買い、世代ドンピシャなORANGE RANGEのキズナ(サバカンバージョン)を聴きながら、余韻を味わいながら優勝。最高です。
ストーリーは、小学5年生2人の一夏の友情の話。
個人的ハイライトシーンは、駅の外で親父が孝明を抱きしめるところ。
泣かずにはいられませんでした。
少年時代の一夏の思い出
長崎を舞台にした海に面した町での2人の少年たちの一夏の思い出を描いたもの。物語はいたってシンプル。小学5年生の冒険心を思う存分に昇華した夏休みの過ごし方を通して、昭和時代の家族の絆の深さや、少年期での友達の絆などを描写している。
個人的には主人公のお父さんの役柄が非常にハートフルで、鑑賞していて懐かしさと心の奥底からポカポカと温まるような癒しを感じた。
またね
鯖缶を見ると想い出す
小学校時代の友達との
出会いの物語でした。
人と親しくなるとき
なにがきっかけかといえば
面白そうとか
気持ちが楽とか
いつも一緒とか
いろいろあるけど
こいつは他のやつとは違うという
キヅナがあった人は
続いていませんか。
ほとんどの人は通り過ぎていくだけ
だけども。
同級生の嘲笑のなか、
久ちゃんは竹ちゃんの
家を笑わなかった。
そういう人としての素質が
大事なんだと表現している
本作にとても惹かれました。
ヤンキーとか
近所のおっさんとか
やばいものからなんとか逃げる場面は
あるあるで面白い。
ヤンキーを制裁してくれたお兄さんや
溺れてたのを助けてくれた
お姉さんの存在は、
あの時代に
当たり前にあった善意の象徴で、
ああいうかたちでは
ないけれども
何度も助けてもらったなぁ。
たぶん
人間普通に暮らしてたら
3回くらいは死にかけた覚えが
あると思うのですが
久ちゃんも、
そんな場面を何回も見せてくれて共感。
仲良くなったあとに
竹ちゃんの家での食事会では
サバカンってそう使うのか!
美味そう。
そういえば、
あの頃
河原で焚火で食べたチキンラーメン
凄くうまくて、
家でたべてもあれ程うまくない。
そして、
親父とおかんの存在と、
二人のやりとりにすごく安心感。
竹原さんの駄目感と
尾野さんのチャキチャキ感が最高。
そんな感じで楽しんで終わるのかなと
思ったいたら…
やっぱり悲しい場面も
ありで。
竹ちゃんとの駅でのシーンが
よくて、
「さよなら」じゃなくて
久ちゃんまたね
竹ちゃんまたね
って。
「またね」なんだな。
電車の中で
竹ちゃんと親戚の人が
おっさんが渡した
酸っぱいミカンが甘いといって
食べてたのが
泣けてしまいました。
おすすめ。
あ。
最後まで席たったらだめですよ
ブーメラン島に向かう海岸の壁で
彼らが何を描いたかわかりますよ。
スシローじゃなくて
普通に劇場でパンフレット
売ってほしいなぁ
買えなかったー。
ノスタルジーと切ない感じと笑いのツボ
あまり期待せずに鑑賞。でもフタをあけたら笑いのツボが散りばめられていて油断できん!と思わせてくれたぐらいセンスよかったです。
子供の繊細な心の揺らぎと、乱暴な扱い方との落差がリアルでした。子供って本当によく見てるんですよね。大人が気付かない大事な事を。「笑わなかったから」のセリフにはしばらく余韻がつづいてしまって涙が勝手に流れて困りました。渾身の「決めろ!」も響きました。子役の子たちがイキイキとしていてイヤミがなかった。今しか撮れない貴重な彼らの一瞬をこんな形で切り取った監督さんはすごい。
鑑賞した劇場はほぼ満席でした。驚いたのは私の隣と隣の子が中学?高校生っぽかった事。そして泣いていたようです。幸せな時間でした。
親子4人で観に行き、みんな大満足の素敵な映画でした
中学生と大学生の娘二人と夫婦の親子4人で観に行きました。
個人的にはここ5年位で見た映画の中ではナンバーワンの映画でした。
スタンド・バイ・ミーと比較してる人もいますが、全然こちらの方が素敵だと思いました。
中だるみも全くなく、コミカルなシーンも多くて一気に最後まで観れ、最後に爽やかな気持ちで劇場をあとにできました。
(映画の途中で時計を見ることがなかったのは久しぶりです。)
トップガンマーベリックのような大スケールでもなく、鬼滅の刃、ワンピースのように有名な作品でもなく、無名な監督と予算も少なめの映画でしたが、笑いあり涙ありの見終わった後にとても清々しい気持ちになる素敵な名作でした。
最初はあまり乗り気でなかった中学生の娘も見終わった後にはとてもうれしそうに感想を話してくれました。
悲しいことにこんなに素敵な映画が評価される土壌が日本には無いようで、上映館はごく少なく、上映されていても一番小さいスクリーンだったりします。
私達家族が入ったのも80名程度のとても小さなスクリーンでした。
スケールが小さくても良作であるこのような映画がひとりでも多くの人が観てくれて、監督の次回作に繋がって欲しいものです。
夏休みのあのキラキラした匂いが蘇る。
すごくいい映画でした。
40代半ばですが、小学校時代の空気、匂いを思い出しました。
中年となった今の現実と、誰しもあるだろう子供の頃のキラキラした思い出。共感できました。
思い出しました。
笑いあり、涙あり、匂いあり笑。
映画って素晴らしい!今年1番でした。
あんな事「あったなあ。」の胸キュン映画
あんな海、ミカン山、坂、あったなぁ。
大人になったら、大した距離じゃないのに、ひと山越えるだけで大冒険に。甘酸っぱい異性への意識。思い出したら恥ずかしくなる子供の頃の思い出。引っ越しする親友に手紙を書いてたのに、そのうちに忘れちゃったりして。
主演の二人はもちろん、尾野真千子の奥さん、頭の上がらない竹原ピストルのお父さん、キャストも皆さんもよかったです。
もう少し大きくなった青春映画だけど、その昔「青春デンデケデケデケ」という映画を見て、恥ずかしくなったのを思い出しました。
忘れられない、あの夏の日々。
少年の一夏の大切な日々を真正面から素直に描いた傑作。スクリーンから青空が広がり、海の匂いや波の音までもが伝わってくるようだ。奇抜なことが起きるわけでもなく、それでも涙が溢れて余韻が強く残る。草なぎくんのモノローグがとても心地よく、邦画にしてはカラッと爽やかなラストもよかった。大人のタケちゃんの顔をあえて映さないのも上手いよね。その方がいいと思う。
偶然にも今夏公開の、女の子が主人公の「凪の島」と連作になりそう☆あちらもとてもよかった。
ちょっとペンペン叩きすぎかな、というのとキンタ◯、チン◯の連呼が気になりはしたけど、ま、そんな家庭もありそう、と許容範囲かな☆
わたしは主人公より少し下の世代なんですが、それでもAXIAのカセットテープはエモさの極地でしたw
茹だるような夏の日を少しだけ好きになる
昭和の夏、田舎の夏、小学生の夏を堪能できる作品。
劇場版ぼくのなつやすみ、みたいのを期待して観に行くと良い。
敢えてケチを付けるなら、大人になった時の私生活描写の不要さとタイトルのサバカンの扱いくらい。サバ缶なんか見なくても夏が来る度に思い出しちゃうだろ。
両親役の尾野さん、ピストルさんも素晴らしい演技なのだが、やはり番家君&原田君のキッズコンビがMVPだろう。上手いと言うかイキイキとしていて見ていてウキウキ出来る。
中盤の久ちゃん、竹ちゃんが「またね」を互いに言い合い続けるシーンが「R.O.D -THE TV-」の最終回ラストの様で心にグッと来た。
追記:内田のジジイは救い。
笑いの部分がハマるとやっぱしっくりくるね。 竹田んとこ最高だった。...
笑いの部分がハマるとやっぱしっくりくるね。
竹田んとこ最高だった。
去年は「サマーフィルムに乗って」だったかな。
ありがたいね、
夏の終わりに良質なサゲ
子ども時代の自分を重ね合わせる時間
1980年代の長崎、そののどかな景色ともに、少年たちの友情や冒険、そこに暮らす家族を描いた映画。
子ども時代に過ごした夏休み、何も考えずに楽しかった時間、とても仲良くした友人との別れなど、少し切ない記憶を心地よく思い起こさせる映画。
子役たちの演技が素晴らしく、少年時代の自分を重ね合わせることが出来た時間。
エンディングの再会は余計。ここはそのまま終わって欲しかった。
竹原ピストルさん!!!
ストーリーがわからず出演者に惹かれて見に行きましたが、竹原ピストルさんの演技の上手さに引き込まれました。最初どなたかわからず、誰だろうこのインパクト強い役者さんと思って見てました笑。やんちゃなお父さんですが
心の温かいお父さんだとわかった時はこちらの気持ちも温かくなりました。ロケ地の景色の美しさも見どころだと思います。2人の少年がみかん農園のみかんを泥棒するのですが2人にお仕置きしたおじさんが少年の1人が引越す時、ふくろ一杯のみかんを渡し際すっぱいみかんだからなと言ったのに食べたら最高に甘いみかんでおじさんは貧しい家の少年がみかんを盗んでいた事最初から許していたんだなと思った事も心の温まるエピソードでした。子供同士の友情のストーリーなのでアニメ化して子供達にも見て欲しいと思いました。草彅剛さんの優しい笑顔に癒された事はいうまでもありません。世の中戦争やコロナ子供への虐待自然災害などいいニュースあまりなく、つらく悲ししくなりニュースが多いので、映画を見る時は優しい気持ちになれるもの笑ってみてられるものがいいと思っているので今日は優しい気持ちになれて嬉しかったです
演出、脚本、撮影、全部下手くそなのに
悔しいが、終盤は問答無用で涙腺を刺激される。
以下の点は本当に観ていてイライラしました。
・子役に下手な演技させすぎ
・音楽盛りすぎ
・カメラ動きすぎ
・海汚すぎ
・なぜあの距離を泳げる?
・なぜおっさん追いつける?
全体的にギャグはスベっている。
エンドロール後までダメ押しのようにスベってくれる。
言わせたいセリフと撮りたいシーンは分かるが、唐突感があり刺さらない。
名シーンを繋いだ予告編を観ているような感じでドラマになっていない。
唯一、主役ふたりの関係性だけはしっかり積み上げられていたので終盤は胸に刺さる。
ラストはあれで良い。
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