劇場公開日 2022年4月22日

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「笑えるシーンが冴えまくり、しんちゃんの活躍、家族愛、友情、アクションなど盛りだくさんの30周年に相応しい面白い作品!」映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5笑えるシーンが冴えまくり、しんちゃんの活躍、家族愛、友情、アクションなど盛りだくさんの30周年に相応しい面白い作品!

2022年4月22日
PCから投稿

1993年の1作目から、たとえコロナ禍であろうとも毎年公開し続けて、遂に今回は記念すべき30作目にして「映画クレヨンしんちゃん」30周年となりました。
まさに本作は、そのメモリアル・イヤーに相応しい作品になっています!
「クレヨンしんちゃん」は「永遠の5歳児」が主人公の物語ですが、本作ではしんちゃんの出生の秘密もテーマになり、生まれたての可愛らしい0歳児の「しんのすけ」が登場し、その名前になった経緯なども出てきます。
現代に存在する「忍者の里」によって「地球の危機」が起こり、それに野原ファミリーが巻き込まれていくのがメインストーリーとなっています。
本作では「忍術」が登場するので、「鬼滅の刃」のような雰囲気のアクションシーンもあり、それも見どころの1つです。
その関連なのか、主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹もゲスト声優として登場しますが、彼の役どころが特殊すぎて、終盤にようやく「アレ?」と気付けるくらいの役柄になっていました。
さらには、某有名俳優がゲスト声優として登場していますが、こっちは最後まで気付けず、エンドロールを見て、「えっ!」となる❝無駄な豪華さ❞も「クレヨンしんちゃん」らしくて面白いところでした。
本作の最大の特徴は、とにかく冒頭から笑えるシーンが多い点で、30年の蓄積もあり、笑いのセンスが大きくアップしています!
そして「かすかべ防衛隊」の友情もしっかり描かれていて「それぞれの見せ場」もあります。
さらには、30年ぶんの家族愛(あくまで物語上では「5年ぶん」ですが)もしっかりと描かれていて、盛りだくさんなのに脚本と演出が上手く自然に入り込める、まさに「30周年記念」に相応しい名作になっていました!
毎年の制作でこれだけのオリジナリティーのある作品を作り続けられる「映画クレヨンしんちゃん」のスタッフ。これなら31年目以降も期待できそうです。

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細野真宏