「ワイワイガヤガヤムード」劇場版ラジエーションハウス odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ワイワイガヤガヤムード
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医療ドラマは数あるが裏方の放射線技師を描いたのは珍しい視点、数々の困難を克服し若い医師たちが成長していく過程を描くのはコードブルーやTOKYO MERにも通じる青春ドラマの王道ですね。
飲酒運転に巻き込まれ身重の妻が意識不明、妻より非道の運転手の救命措置に当たる医師たちへ夫の不満はつのるばかり、挙句は医師を脅して警察沙汰とサスペンス要素まで盛り込んでいます。父の危篤の知らせで生まれ故郷の島に戻った甘春医師(本田翼)、台風一過、島で謎の感染症発生と時流のパンデミックまで織り込みます。
SOSを出す甘春に五十嵐(窪田正孝)らのラジエーションハウスの仲間が駆けつけてカンピロバクターと判明し一件落着、最後に甘春に想いを告げる五十嵐、二人のキスシーンでTHE ENDとジュブナイル向けのロマンス要素も忘れていません。盛り込み過ぎとは思いますが劇場版なので頑張ったのでしょう。
ただ、災害絡みなら町病院頼みでなく政府が動いてしかるべき、話を盛り上げるための設定なのでしょうがリアリティが薄いのが難でしょうね。
全体にワイワイ・ガヤガヤ・ムードが基調なので医療ドラマの演出としては軽薄に感じます。まあ、テレビ屋さんなのでいつものことですね。
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