「それぞれの壁を越えて」劇場版ラジエーションハウス しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの壁を越えて
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FODプレミアムで鑑賞。
原作マンガ、ノベライズは共に未読。
連ドラは摘み食い程度に視聴済み。
全体的に、詰め込み過ぎな印象である。前半部分のトリアージによる救命判断の問題は映画で観るに相応しい題材だったが、個人的にはそこにもっと注力して掘り下げたら良かったのではないかなと思った。スクリーン映えするスペクタクルは期待出来ないかもしれないが、ストーリーの深みで勝負し得る作品になったのではないだろうか。
孤島で発生した謎の感染症の話で2時間近くを持たすのは困難だろうことは観る前から予測出来ていたが、まさかここまで少ないとは予想外だった。
しかも、ラジエーションハウスの面々が島に来たらすぐに原因が特定されてしまい、あっさり解決へ向かってしまった。拍子抜けにもほどがある。
腹痛が主な症状なら、井戸水は早い段階で疑うべきだろう。冒頭からやたらと思わせぶりに井戸を映すため「土砂崩れで井戸水が汚染されたのではないか?」と考えていたらその通りで意外性に欠けた。
「壁を壊す」や「壁を越える」と云うテーマはコロナ禍の今だからこそ、より一層心に刺さって来るものであった。諦めずに困難に立ち向かい、乗り越えていくことの大切さが沁みる。乗り越えた先に、希望と幸せが待つことを願ってやまない。
[余談1]
タイトルを出すタイミングはそこではない気が⋯
[余談2]
土砂崩れのシーンがどうしてもCGには見えなかったので「特撮か?」と思っていたら、エンドクレジットに尾上克郎氏の名があって嬉しかった。
*修正(2025/11/01)
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