劇場公開日 2022年4月29日

「良くも悪くもいつものラジハ」劇場版ラジエーションハウス woinaryさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0良くも悪くもいつものラジハ

2022年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

コロナ禍になってから初めての、久しぶりの映画館。貯めたポイントもすっかりなくなってしまい生活も変わって地元の映画館のポイントカードを作った記念すべき第1作はラジハの劇場版。原作コミックは未見ですが、ドラマの方はシーズン1、2共に視聴しました。シーズン1はちょうど休職して以前なら見ることができなかったドラマが生視聴できるようになった時、シーズン2はコロナ禍でリモートワーク中、そして今度の劇場版と、なぜか節目に巡り合う不思議な縁の作品です。
あらすじやネタバレは書きませんが、まあ、いつものラジハで十分満足しましたが、映画らしさというのはちょっと少なかったでしょうか。テレビで2時間スペシャルとして放送しても納得してしまう作品で、大スクリーンで映画館ならではという部分はあまり感じませんでした。島でロケしたり、ヘリ飛ばしたりと、それなりに予算はかけているのだろうとは思いますが…。設定上は伊豆諸島の島のはずなのに、エンディングロールを見るまでもなく瀬戸内の島だろうなとわかる島なのはご愛嬌。いや、台風が来る島であの作りで、しかも豪風雨の中雨戸も閉めないとか、ちょっと気抜きすぎじゃないでしょうか。
そんな小さなところはおいておいて、ゲストキャスト陣も違和感なく溶け込んで、豪華なラジハを楽しめました。ただ、せっかくの映画なのでもうちょっと一つのエピソードをじっくり掘り下げて欲しかった気もします。群像劇をやりたいのはわかるし、それはそれで面白いのですが、映画なんですから、ねぇ。
途中、何箇所か笑いをこぼしてしまう場面もあり、平日昼間で少ない観客でしたが、漏れ出る笑いが聞こえてきました。実にラジハらしい出来でしたので、ラジハ好きな方はおすすめです。ただ、大スクリーンならではという部分はあまり感じないので、今すぐ見たいか待てるかで決めるとよろしいかと思います。

woinary