「前作に負けないアクションシーン!スパイダーマンへの愛に溢れた作品。」スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース UUUさんの映画レビュー(感想・評価)
前作に負けないアクションシーン!スパイダーマンへの愛に溢れた作品。
前作「スパイダーマン:スパイダーバース」の公開から4年、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」を観てきたのでレビューします。
●あらすじ
マイルズはスパイダーマンとして、日々街の平和を守っていた。ある日、別次元からグウェンがマイルズに会いに来る。再開を喜ぶ二人だが、グウェンには別の目的があった。
●アクション
今作も前作以上の躍動感・スピーディーなアクションシーンの連続でした。目まぐるしいスピードでスパイダーマンたちが街を駆け巡ります。
ただ早いだけでなく、漫画の見開きのようなかっこいい止めのカットもありました。アクションシーンだけでも、何度も見返したくなるクオリティです。僕は特にインドでのアクションシーンがお気に入りです!
●ストーリー
全体的にテンポが良く、中弛みなくストーリーは進みます。
スパイダーマン全作品にも関わるような大きな決断を、マイルズは迫られます。
ただ、今作は2部作の1作目のため、消化不良で終わります。
次作への期待をもって「アクロス・ザ・スパイダーバース」は幕を閉じます。「インフィニティ・ウォー」程の絶望感はないので、安心してください。笑
●キャラクター
今作は特にグウェンに焦点が当たっていました。
グウェンのバックグラウンドからストーリーが始まるため、冒頭からグウェンへの愛着が湧きました。
グウェンと父親のシーンは背景が水彩画のように美しく、この2人の複雑で美しい親子関係を演出しているように感じました。
たくさんの様々な世界のスパイダーマンが出てきて、言葉の通りスクリーンが飽和します。ただ、メインとなるスパイダーマンは限られているので、食傷気味になることはありません。
新しいスパイダーマンもたくさん出てくるので、この映画を見終わった時、あなたの好きなスパイダーマンもきっと増えています!僕は特に「スパイダーマン・インディア」が好きになりました。それと、恐竜のスパイダーマン?もかなり気になっています。笑
●演出
僕は吹き替えで鑑賞しましたが、声優陣は完璧でした。前作から続投している小野 堅章(モラリス役)、悠木 碧(グウェン役)、宮野 真守(ピーター役)はまるでこちらが本家のようでした。今作から出演した関 智一も威厳のあるリーダーのミゲルにハマリ役でした。
各キャラクターの登場シーンは、アメコミの本が出てくる演出も好きでした。スパイダーマンの映画ファンが「わっ!」と驚くようなサプライズもあり、スパイダーマンへの愛で溢れた作品になっています。
●まとめ
前作から4年、「スパイダーバース」がパワーアップして帰ってきました。次回作の「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」が待ちきれません。スパイダーマンファンとしては、この「スパイダーバースシリーズ」で、更に親愛なる隣人のコンテンツが盛り上がってくれると嬉しいです。
共感とフォローを有り難うございます。
確かに「漫画の見開きのようなかっこいい止めのカット」のお陰で、映像が目に焼き付いたのですね。
それに、おっしゃるように、メインのスパイダーマンが巧みに絞られていたので食傷気味にはならなかった。ただ、それでも私などは、中途からアワアワしました。その飽和状態も愉しかったです。