「引きで終わっても…」スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
引きで終わっても…
派手派手、設定が複雑で、絵はすごくパワーアップ。
アートが動いてる感は前作よりマシマシ。
目がチカチカ疲れちゃうほど。
すごい数と種類のスパイダーマンが出てきて、事態が混乱しているだけで絵面はもつんですが…
襲ってくるスパイダーマンたちが、「原作に忠実にしろ」「新しい展開とポリコレは許さない」みたいに絡んでくる、旧態依然とした古い客の映し身に思えたところは面白かったけど、そういった内向きというか、比喩に重きを置いた作劇は、わかりにくいんじゃないかとも思ったし。
物語の密度と内容はスカスカな脚本でしたね。
90分に縮められそうでした。
しかも、こんな引きで終わる「前編」なのぉ?と驚きました。
二部作になるとはなんとなく事前に知っていましたが……
てっきりそれぞれ独立した映画で、二作でさらに広がるような構成かと思ってました。
こんな引きで、次はいつ?もしも年単位だったら、待たされるのつらくない?
前作と次作を含めた「三部作」扱いで、ほんとに面白いかを決めたい感じで、現時点では評価は保留。
星は可もなく不可もない点数を仮に。
また、ネット記事に「1作目を観てなくても大丈夫」ってのがあったけど、それは嘘。
1作目の内容やキャラ関係性が、本作の物語にめちゃ関係していて、観てないとわからない。
過去のスパイダーマン映像を、ほとんど観ていた私には楽しめたけれど、本作が本当に初見の人にはどうなのか?ということには大きく疑問でした。
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