BAD CITYのレビュー・感想・評価
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世界はまだOZAWAを知らない。
日本には小沢組というチームがあり、小沢仁志という映画人を支えている。武骨で知られるこの俳優は、数多くの映画やVシネマに出演している。基本とするのはガチであること。還暦を迎えても尚、身体を張ってフロントラインに立つ。その為には、身体をいじめ抜き、範となる動きで臨まなければならない。現場で叩き上げられた彼の精神は、全く揺るぐことがない。
倉田アクションジムで武闘芝居の経験がある園村健介監督は、千葉真一や倉田保昭が作った日本のアクションを、香港で異次元へと昇華させた谷垣健治らとの現場経験を活かしたガチな次元へと導く。端的に述べるなら、身体と身体がぶつかり合う格闘をベースに、時にアクロバチックな小技を盛り込み、世界スタンダードの表現を目指す。現場一徹、叩き上げの小沢と次世代の監督が出会ったとき、新たなるDNAが発芽する。
共演者たちが嬉々としている。周りを心配させる新米刑事を演じた坂ノ上茜、チームを組む三元雅芸、勝矢。特にヤクザの波岡一喜の表情がいい。
誰もが体力の限りを尽くし、暴れまくってやると気合い充分。画面から溢れ出さんばかりの気概が、無茶を承知で身体を張る刑事たちに更なる緊張をもたらす。
街を牛耳る財閥、権力者に子飼いにされたコリアンマフィア、幹部を殺られて黙ってられないヤクザ、三者の睨み合いに刑事たちが割り込む。
三つ巴ならぬがっぷり四つの絡み合いが、猛スピードで激走する。世界よ、今こそOZAWAという映画人がいることを知れ。
壇蜜がきりっとしていて素敵だった。 加藤雅也の検事長がかっこいい。 リリー・フランキーはいい人も演じるが、 悪いやつも本当に上手い。
動画配信で映画「BAD CITY」を見た。
2022年製作/117分/PG12/日本
配給:渋谷プロダクション
劇場公開日:2023年1月20日
小沢仁志
坂ノ上茜
三元雅芸
壇蜜
加藤雅也
かたせ梨乃
リリー・フランキー
山口祥行
本宮泰風
波岡一喜
坂口拓
勝矢
映画の冒頭、サウナでのシーン。
多くのヤクザが、入ってきた別のひとりのヤクザに次々と殺されていく。
暗殺者は韓国のヤクザ、金数義(山口祥行)。
桜田組組長もこの時命を落とす。
韓国ヤクザと関係を持っていたのが、
五条財閥会長・五条亘(リリー・フランキー)だった。
検事長の平山健司(加藤雅也)は五条亘を逮捕するべく、
証拠を集めていた。
と、同時に公安0課を結成。
小泉香(壇蜜)、熊本(勝矢)、西崎(三元雅芸)、野原(坂ノ上茜)の特捜班を任命。
もうひとりのメンバーとして、
刑務所に服役中の元・強行犯警部の刑事・虎田誠(小沢仁志)を期限付きで復帰させた。
壇蜜がきりっとしていて素敵だった。
加藤雅也の検事長がかっこいい。
リリー・フランキーはいい人も演じるが、
悪いやつも本当に上手い。
マダム(かたせ梨乃)の側近の男だが、
オレはこれを原田龍二だと思っていた。
でも、違っていてこれは原田龍二の弟の本宮泰風らしい。
その本宮泰風の妻が松本明子であることも初めて知った。
韓国ヤクザと警察チームの乱闘シーンが本当に長い。
警察チームはたった4人で、
相手は数十人、
警察チームはボコボコにされながらもなんとか相手を追い詰める。
終盤で意外な人が警察組織の裏切り者だった。
他にも、警察、検察と五条財閥の癒着が明らかになる。
ほとんど期待しないで見たのだが、
これは本当に面白かった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
ガチのアクション
ストーリーはそんなに濃くないし、グロくもないし、胸糞悪くもない。気楽に見れるアクション映画。アクションのレベルが高くて見応えあり。
小沢仁志の還暦とは思えないアクションも良かったし、ラスボスの山口祥行のアクションも流石の一言。
でも一番楽しみにしてたのは坂口拓VS三元雅芸。この二人がやり合ってるのって意外にレアな気がする。
ハイスピードかつキレのあるアクションが良かった。
あと新人ちゃんも何気にアクション良かったし、成長していく姿が印象に残りました。
この人他にどんな映画出てんだろって調べたら、ゴクドルズの人だったのね。そこで小沢仁志と繋がり出来たのかな?
小沢仁志曰く、一番動ける奴らを集めたって話だし、今回のキャスティングに不満は無いけど、強いて言うなら虎牙光揮と松田優に出演して欲しかったなー。どっちも韓国マフィア役でさ。
壇蜜戦犯
2023年劇場鑑賞5本目 秀作 65点
一度レビューしたけど保存されていなかったので、再入力面倒なので簡潔に
壇蜜が酷い、ほぼほぼ初めて演技見たけどセリフの吐き方が聞いてられない
小沢仁志も終始ボソボソゴニョゴニョ言って聞き取れないし、彼の還暦記念故に年齢の割にアクション等頑張ってますよ感が鼻につく
特捜班0課のメンバーの説得力がまるで無い、ひょろひょろの中年男性と新人の女の子と半グレみたいな男と老人ジジイで、終盤にかつて命を落とした仲間の復讐を果たすけど、その相手の風貌に対してひょろひょろと新人で破るのがありえない
リリーフランキーや加藤雅也のチョイ役の感じがまさしくで、本質の軽薄さをより顕著にした印象でした
ルール無用の悪党に悪のパンチをぶちかませ... 権力を抱き込んだ巨悪とマフィアを一網打尽にすべく結成された愚連隊が暴れ回る骨太アクション映画!!
小沢仁志さんの還暦記念作品、ということでご自身が主演に加えて脚本・製作総指揮も務められた超絶アクション大作です。
普段は主にヤクザ映画でその佇まいとドスの利いた声だけで強烈な存在感と安定感を示す小沢さんが、CGもスタントも無しの一切誤魔化しの利かない状況下で年齢を感じさせないガチンコの骨太アクションを全編に渡って披露されており、それに加えてTAK∴さんの体現する超速格闘もふんだんに盛り込まれていてそのバリエーションも豊富で飽きさせません。
加えてストーリーである警察・財閥・暴力団・マフィアが入り乱れての抗争はきっちり展開が練られており、アクションシーン以外もきちんと作り込まれていて細部まで美味しいです。
また、この手の作品にしては苛烈なバイオレンス描写は抑えられており、それでいて迫力はきちんと担保されているので、グロテスク・スプラッター関係が苦手な方にも楽しめるのではないかと思います。
邦画でアクション大作というとどうしても漫画原作の印象が強く、その方が興行収入の大きさが見込めるので致し方無い面はあるかとは思いますが、こうしたCGやスタントの伴わない地に足の付いた骨太の、そして残酷でショッキングな描写無しに迫力を担保した濃縮アクションがきちんと評価され、商業的にもペイすることで作られ続ければ良いなととみに思った次第です。
還暦にして新しいアクション。
ストーリーは、
よくある様な展開だし、
制作費もそこまで多くない作品だけど、
アクションの工夫がシッカリしている。
銃を使えない設定や、
エキストラの工夫で、
壮絶で大規模なアクション感を造っている。
坂口拓さんのスピード格闘アクション、
小沢仁志さんのパワー暴力アクション、
ジャンルの違う格闘アクションが、
ぶつかり合うのが、
新鮮で面白かった。
坂ノ上茜さんが、
バラエティのイメージと違い、
しっかりとアクションと演技していて、
とても良いキャラクターになってた。
小沢仁志さんのセリフが、
少し聴き取りづらい部分は、
チョット残念。
リリーフランキーの存在感
小沢仁志兄貴の還暦記念作品ですね。
小沢兄貴の演技は説明不要でしょうが、自分的には初めて認知した坂ノ上茜ちゃんのアクションが素晴らしかったと思います。今後の活躍が気になりますね。
あとは何といってもリリーフランキーですね。こういう役が本当に上手い。凶悪を思い出しました。
個人的には喧嘩のシーンがちょっと長く途中で飽きてしまったけど、概ね楽しめました。
Vシネマ豪華版
まさにVシネマ豪華版。
良さを活かしたままスケールだけアップさせており満足。
簡単に拳銃を使わずアクションにこだわっており、小沢さんも還暦を感じさせないくらいタコ殴り連発。
壇蜜さんの演技は時間なかったのかな?
少し笑ってしまったが、それも愛嬌。
小沢仁志ファン、日本統一ファン、Vシネマファンなら楽しめます
とはいえ、Vシネマのやくざ映画のよりはストーリー性はあるかな?
でも、内容は期待していっては駄目。
小沢仁志ファン、日本統一ファンの私としては☆5を付けたいところですが、映画そのものの評価を鑑み☆4にしました。
で、個人的な感想
キャスト陣最高です(好きだから当たり前ですね)。あのキャスト陣を大スクリーンで観れるのは個人的には興奮しました。
格闘系アクション映画として観ても決してレベル低くないです(お恥ずかしながら、坂ノ上茜さんって知らなかったんですが、あんな可愛らしい顔してアクション凄すぎ)。
やくざ映画としては若干物足りなさがありましたが、全身入れ墨の男だらけが入浴しているシーンは怖かったですね。昔、某県の温泉でほぼ同じ状況に陥ったことがあり、その時を思い出しました。当時1歳だった娘を入れて、娘が泣きじゃくるは、脱衣場でウンチはするは、怖かったですね笑
その後の松田優作さんを観た!
予告編を1度 見ただけだが、この手の映画を 僕は待っていました!
冒頭の"つかみ"である 風呂場でのアクションは 凄味があって、たいへん良かったが
そこから続く、数シーンにおいては「大根役者が大根演技!」の連続
とにかく どのセリフも宙に浮いているようで、「台本読んでいます!」状態
おそらく、順撮りしながら、撮影期間を 序盤は切り詰めたのだろうが。。。
中盤以降は 見慣れたのか 大方の役者の演技もなんとか落ち着いてきた。
すべての役者さんは 動き出す前のスチル写真状態では GOODキャスティング
その中で、山口祥行さん演じる悪党は 松田優作さんが存命なら、今頃こんな演技をした事だろうと、亡霊を見た気がした。
主演:小沢仁志さんが たいへん頑張っていた事は映画の中で、良く伝わってきたので
批判をしたくはないが、僕が感じた違和感は最後まで続いてしまった。
それでも 習熟した"占め技" は美しかった。
勝矢さんも超凡役者だったが、最後の最後は芸術的な演技で、この1発だけで助演賞ものでした!
壇蜜さんは もともと 伸びしろがない このレベルの役者さん なので、キャスティングした段階でアウトです。
かたせ梨乃さん、リリー・フランキーさん、
三元雅芸さん、坂ノ上茜さん、諏訪太朗さん、はベテランらしく、みなさん最初から完璧な演技でした。
その中で、坂口拓さんと坂ノ上茜さんはベテランに負けじと、最初から好演義をしていた。
東映映画の伝統を引き継ぎ、「拳銃が軽い」そして 火花がチャチイ!
昔と同じMGCが拳銃小道具を細工しているのか?
この映画はVシネマの豪華編なので、見比べるのは Vシネ893映画なのでしょう。詳しくないけど
本気もんでした。
「日本統一」的エンタメ系なのか「メモリアル」的お祭りで行くのかって思って観に行ったのですが、どちらでもなくマジ本気ガチもんでした。
すっかり引き込まれて見入ってしまいました。
古希記念作品も楽しみです。
なんちゃって〜www
マ・ドンソクっぽい
2023年劇場鑑賞17本目。
小沢仁志は気になる役者だけど、さすがに主演作はヤクザ映画ばかりなので観る機会もなかったのですが、今回珍しく刑事役ということで鑑賞。
観たことある役者いっぱい出てるー!
TAK∴が相変わらずの手の速さや手をゆらゆら揺らす独特の戦闘スタイルで他を圧倒する中、小沢仁志がパワーで互角の戦いを見せた時に「あ、これマ・ドンソクのやつやりたかったんだ」と思いました。というか、韓国系と日本のヤクザがいがみ合うところなんか完全に「犯罪都市」で中国系ヤクザと韓国ヤクザがやり合っていたのを彷彿とさせますからね。
でも文句なしに娯楽作として十分楽しめました。
この映画を観終わったあと、ロビーでいかにもそれっぽい感じの怖い感じの人たちがこの映画の話をしていたのが耳に入ってきたのですが、「山口さんのアクション良かったね」とか話していてあっ「さん」付けなんだと思いました(笑)
期待通りのアクションを堪能できる!
小沢仁志還暦記念と聞いていたからてっきりヤクザ同士の抗争を描いているのかと思っていた。いや、そんなに間違ってもいないけど、意外だったのは小沢仁志が刑事だったこと。型破りな刑事が悪党どもを殴って蹴っていくって、マ・ドンソクの「犯罪都市」を連想してしまう。たしかにテイストは同じ。
でも「犯罪都市」と違うのが、悪役がめっちゃ強いということ。これはもうTAK∴(坂口拓)の功績が大きい。彼のダイナミックな動きとその素早さはすごい迫力だった。あれは格闘だけなら2人がかりでも勝てないわな。
もちろんマ・ドンソクのような破壊力のあるパンチを小沢仁志が繰り出すわけでもない。でも彼のアクションはとてもよかった。還暦とは思えないレベル。そんな格闘シーンをする印象がなかっただけにとても驚いた。
他にも坂ノ上茜と三元雅芸のアクションもよかった。掘り出し物! 小沢仁志の還暦記念だけあって意外と豪華な出演者で笑えた。ただ、壇蜜の演技は相当ひどかった。アクションを観に来ているとはいえあれはないでしょ。あと、エンドロールで思ったけど、小沢仁志って各地に支援者のチームがあるのか!?その組織力を想像するのも面白かった。
園村健介監督は、阪元裕吾監督の映画が好きで観てきた中でたどり着いた人。彼が創り出すアクションはやっぱりすごい。これからも追いかけたくなる。
TAKと坂ノ上茜のアクションが素晴らしい
犯罪都市の異名を持つ開港市を縄張りとする桜田組の組長が殺された。それは、韓国マフィアの幹部・キムスンギの仕業だった。キムスンギは巨大財閥である五条財閥の会長・五条亘と繋がっており、また、五条は検事総長とも裏で繋がっていて、裁判では無罪判決を勝ち取っていた。
五条を有罪にしようと証拠集めのため、検事長の平山健司は、公安0課の小泉香をリーダーとして秘密裏に特捜班を結成した。熊本、西崎、野原、そしてもう一人、拘置所に勾留中の元強行犯警部・虎田誠を期限付きで復帰させチームに入れた。キムスンギや五条の悪事の証拠を掴み検挙出来るのか、という話。
まず、虎田役の小沢仁志が60歳にも関わらず、CG・スタントなしで100人以上を相手にアクションをしている事に拍手でした。
キムスンギ役の山口祥行やその部下役のTAK、西崎役の三元雅芸、などのアクションが素晴らしかった。特にTAKの動きの速さは半端なく、彼の格闘アクションは必見です。
五条役のリリー・フランキー、検事長・平山役の加藤雅也、小泉香役の壇蜜、韓国マフィアの女ボス役のかたせ梨乃など、その他の俳優陣も素晴らしかった。
個人的には野原役の坂ノ上茜の化粧っけの無いたらこ唇の可愛さと素晴らしいアクションが見れて満足だった。
白TにUSAFの革ジャン
ポスタービジュアルからLDHの映画かと思ったら、小沢仁志還暦記念映画ということだった。でも小沢仁志をそもそもよく知らないため(すんません)、Vシネとかの人?と思ったら、そこは当たっていた(当のVシネもろくに観ておらずすんません)。
話はわかりやすくかつけっこうマジメで普通。服役中の元刑事といっても何十年も冷凍刑務所にいたデモリションな設定ではなく、秘密の公安0課も辞令もらって部署異動してるし。しかしながら撮影・カメラワークがしっかりしていて安心して観られた。冒頭の、刺青男ばかりがからだ洗ってる風呂場の絵とか、警察内部でのぴりぴりした罵り合いにワクワク。頭のてっぺんから一本調子に声が出る壇蜜とは対照的に、井戸の底から響いてくるような小沢サンの声がなにより渋すぎる。牛もつの暖簾を次々潜って出てくるスローのシーンは笑えた。
CGなしスタントなしのアクションがウリらしいけど、バイオレンス度は低め。アクション自体も、ゆらゆらシュッ!と入ってくるTAKなどを除けば、演者全体にキレが不足気味。小沢サンも還暦なのにがんばってるよね…という感じが(すんません)。また、ただの殴り合い取っ組み合いにせず、韓国映画のように小道具をうまく使った攻撃や場所・空間を活かしたアイデアがあればよかったんだけど。
シャコタンのクラウンにはVシネ感(勝手に想像)があってちょっと萌えた。
欲望の街
財閥に政治に、警察、検察、ヤクザにコリアンマフィアが入り乱れる犯罪都市の話。
小沢組なのは判っていたものの細かいキャストはチェックしておらず観賞したら、冒頭のアクションで…すいません、この方か関わるとリアリティの欠片もない手数ばかりのプロレス格闘技を長々みせられるから好みじゃないのよね。
ストーリーも設定からして仰々しいからある程度予想はついたけど、嫌な方にやっぱりな裏方出張り過ぎのやり過ぎ展開で重々しさがこれっぽっちもなし。
情けなさや哀しさがあるチンピラ映画は好きなんだけどね。
ストーリーもアクションもただの格好つけなチャラいエンタメという感じだった。
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