「ルール無用の悪党に悪のパンチをぶちかませ... 権力を抱き込んだ巨悪とマフィアを一網打尽にすべく結成された愚連隊が暴れ回る骨太アクション映画!!」BAD CITY O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
ルール無用の悪党に悪のパンチをぶちかませ... 権力を抱き込んだ巨悪とマフィアを一網打尽にすべく結成された愚連隊が暴れ回る骨太アクション映画!!
小沢仁志さんの還暦記念作品、ということでご自身が主演に加えて脚本・製作総指揮も務められた超絶アクション大作です。
普段は主にヤクザ映画でその佇まいとドスの利いた声だけで強烈な存在感と安定感を示す小沢さんが、CGもスタントも無しの一切誤魔化しの利かない状況下で年齢を感じさせないガチンコの骨太アクションを全編に渡って披露されており、それに加えてTAK∴さんの体現する超速格闘もふんだんに盛り込まれていてそのバリエーションも豊富で飽きさせません。
加えてストーリーである警察・財閥・暴力団・マフィアが入り乱れての抗争はきっちり展開が練られており、アクションシーン以外もきちんと作り込まれていて細部まで美味しいです。
また、この手の作品にしては苛烈なバイオレンス描写は抑えられており、それでいて迫力はきちんと担保されているので、グロテスク・スプラッター関係が苦手な方にも楽しめるのではないかと思います。
邦画でアクション大作というとどうしても漫画原作の印象が強く、その方が興行収入の大きさが見込めるので致し方無い面はあるかとは思いますが、こうしたCGやスタントの伴わない地に足の付いた骨太の、そして残酷でショッキングな描写無しに迫力を担保した濃縮アクションがきちんと評価され、商業的にもペイすることで作られ続ければ良いなととみに思った次第です。
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