劇場公開日 2023年1月20日

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「白TにUSAFの革ジャン」BAD CITY ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5白TにUSAFの革ジャン

2023年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ポスタービジュアルからLDHの映画かと思ったら、小沢仁志還暦記念映画ということだった。でも小沢仁志をそもそもよく知らないため(すんません)、Vシネとかの人?と思ったら、そこは当たっていた(当のVシネもろくに観ておらずすんません)。

話はわかりやすくかつけっこうマジメで普通。服役中の元刑事といっても何十年も冷凍刑務所にいたデモリションな設定ではなく、秘密の公安0課も辞令もらって部署異動してるし。しかしながら撮影・カメラワークがしっかりしていて安心して観られた。冒頭の、刺青男ばかりがからだ洗ってる風呂場の絵とか、警察内部でのぴりぴりした罵り合いにワクワク。頭のてっぺんから一本調子に声が出る壇蜜とは対照的に、井戸の底から響いてくるような小沢サンの声がなにより渋すぎる。牛もつの暖簾を次々潜って出てくるスローのシーンは笑えた。

CGなしスタントなしのアクションがウリらしいけど、バイオレンス度は低め。アクション自体も、ゆらゆらシュッ!と入ってくるTAKなどを除けば、演者全体にキレが不足気味。小沢サンも還暦なのにがんばってるよね…という感じが(すんません)。また、ただの殴り合い取っ組み合いにせず、韓国映画のように小道具をうまく使った攻撃や場所・空間を活かしたアイデアがあればよかったんだけど。

シャコタンのクラウンにはVシネ感(勝手に想像)があってちょっと萌えた。

ジョンスペ