「やや惜しい点もあるが、アクション映画を見たいなら今週は対抗以上?」BAD CITY yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや惜しい点もあるが、アクション映画を見たいなら今週は対抗以上?
今年26本目(合計679本目/今月(2023年1月度)26本目)
4本目はこちらです。
架空の都市をテーマにして、その都市の警察組織といわゆるヤクザ集団との闘いを描いたタイプのアクションものです。
アクション映画というと、どうしても最近は韓国映画が一歩抜けている感じがして、日本のアクション映画であるなら、たとえば2021年(2022年だっけ?)の「ベイビーわるきゅーれ」など限られた作品のみが高評価になりやすいですが、本映画もそれに準じるレベルにアクションがきれっきれです。実はここの特集・予告を見ると、この映画、韓国マフィアなども出ますが、そのことは関係しないと思います(アクション面だけでいえば、純粋たる日本映画と解して良いと思います)。その関係で、一部韓国語によるやり取りがありますが、すべて字幕が丁寧なので大丈夫です。
この手の映画はアクションを楽しむという論点のほかに、「では真犯人は誰か」「どこにいるか」「誰が亡くなる(殉職する)か…」といった論点がありますが、それはネタバレになりますので、それはカットしましょう。
日本映画というとどうしてもアクションものといえば弱いという印象を持たれる方が多いと思いますが、この映画、結構上手に作られていて、「本当に日本映画?」と何度も思ったくらいです(上記通り、韓国マフィアの方は出ますが、出るだけ)。そのくらい、アクション映画としては日本はやや遅れているといわれる中できれっきれレベルに良いので(韓国映画のアクションものの平均を100とすれば、本映画は90~95はつくと思います)、そういう映画が好きな方にはおすすめです。
なお、映画の趣旨上、民法上も刑法上もやることすること支離滅裂ですが、それに突っ込みをいれる趣旨の映画ではないので、それらはカットします。
採点にあたっては下記のみ気にしました。
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(減点0.3/法規の説明不足/キムチなどをトラック?で売りに来るお店)
…が映画の中で登場しますが、このような販売形態をとるにはちゃんと保健所の許可を得る必要があります(行政書士に頼んでも良いけど、基本的に誰でも書けるように書き方マニュアルなどちゃんと各市町村などの保健所等に詳しく書かれています)。
この「許可をとらないとこういう販売はダメよ」という点は、それこそ無許可の道路占有としてもビーズを売っただの勝手に音楽バンドをやっているとかというのとは違いますので(キムチでも日本のお弁当でも、こうした食品類は保健所の許可を得てからでないと、あぶなくて食べられません)、その点については、「映画内で描かれているようなことをするには、保健所等に問い合わせてください」が欲しかったです。
(参考/減点なし/「キンパ」って何?)
・ このトラックで移動するお店で売られている韓国料理ですが、日本の韓国統治時代に日本から持ち込まれた「のり巻き」が韓国で文化が変わって今にいたるものです(基本的に酢飯を使わない、野菜が多めだったり、ビビンバの肉を入れるなど日本のそれとは違います)。