「ちょっとどこを切ってもかわいすぎる。反則。そして降参。」ロスバンド 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとどこを切ってもかわいすぎる。反則。そして降参。
ノルウェーの田舎の村で、唯一のロックバンドを結成した子どもたちが、ロックコンテストに出場するためにドライブ旅行に出る。ベーシストは唯一オーディションに来てくれた9歳のチェロ奏者。ワゴンの運転手は村の子どもたちが恐れる無愛想なあんちゃん。北欧の美しい景色の中で、4人の微笑ましい旅路が描かれるのだが、正直、子供向けだと腹をくくったかのごとく、脚本は強引だし、ムリがある。でもそれでも構わない。たった数日間の冒険が、反則レベルで微笑ましくて、もう4人を応援せずにいられない。誰がなんと言おうが、穴だらけだけど100点!みたいな作品で、各映画祭で子ども審査員賞という受賞歴も、この映画の微笑ましさに拍車をかけている。思いもよらぬ拾い物。ロスバンドイモターレ最高!
コメントする