「映画が持つ、人を前向きにする力を信じる人が作った震災映画」永遠の1分。 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
映画が持つ、人を前向きにする力を信じる人が作った震災映画
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劇中に、「歌は人を殺さない。人を救う事は出来る」って感じの台詞が出てくるの。
映画にもその力が有るっていうのを、見せたかったんじゃないかな。
あの震災から年月が経って、震災に対する温度差はかなり有ると思うんです。
当事者かそうでないかで大分違うと思うし、当事者の中でも向き合い方に差が有ると思うのね。
この映画は、どの向き合い方も否定しない感じなの。
そして、映画自体も笑える人もいるだろうし、笑えない人もいると思う。
泣いてしまう人も、全く心を動かされない人もいるんじゃないかな。
私は当事者じゃないけど、笑ったし泣いた。
震災を題材にしたコメディ映画を作る話なんだけど、この映画自体が震災を題材にしたコメディという事でいいのかな。
小さな笑いをちりばめつつも、震災に真面目に向き合ってるのが伝わってくるの。
そして、映画には人を前向きにする力が有るって信念みたいなのも感じるのね。
それでね、この映画は残念な事にパンフレットが無いんです。多分。
公開規模的に仕方がないんでしょうけど、この映画のパンフレットは欲しかったな。
被災地のエピソードがどの程度実話を基にしているのか気になりますよね。劇団のモデルが有るのかとか。
それから、プロフィールの気になる役者さんもいるんです。
麗子の歌の後なんか、釣られて拍手しそうになっちゃいましたから。
あれ、映画用の曲なんですかね。
そして何より、スタッフや役者さんのこの映画に対する意気込みを読んでみたかったな。
スクリーンの向こう側から、いろんな物が伝わってくる良い映画だと思います。
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