「新しく見る人向けの大味な大作」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 くろ うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
新しく見る人向けの大味な大作
ハリウッド映画好きな人には楽しめる映画だと思います。細かい点は気にせず、最後、大団円で良かったね〰️っていう方にはおすすめです。
説明ゼリフも細かく多いので、キャラをよく知らなくてもそれなりに見られると思います。でてくる人それぞれに見せ場があって、少年探偵団の活躍があったのは嬉しかったです。いい意味で子供らしい映画でした。
予告からの肩透かしだったのは、高木佐藤がいつも通りで、特に佐藤さんと松田の新しいエピソードがあってそれが高木との絆をまた深めたとかがあるわけではなく、ただ佐藤さんの記憶を引き出しに松田をだして警察学校組をからませる理由にしただけっていうのがちょっとどうかなと思いました。
予告であれだけ恋愛要素だしてたのに、本編にその要素はほぼ必要無かったという。
降谷の存在感が場を持っていくとかいかないとか以前の問題で、その予告とのチグハグさを、最後に雑なキスシーンを少年探偵団に見せることでうやむやにした感じが強くて、高木佐藤の新しい絆を楽しみにしていた分、うーん?となりました。
警察学校組を楽しみにされていた方には満足できる内容だと思います。降谷のラスボス的な感じも面白かった。
コナンのお話全体が好きな人も、キャラクターが好きな人もそこそこ楽しめますが、ただ多分、最初の方で結婚式を上げる予定の二人とコナン、蘭がお茶を飲むシーンを見て、タイトルが仮装の花嫁だけど、まさかそのままの意味で花嫁がっていう単純な話じゃないよね、って思って見てたら単純な話だったことを残念に思った人もいると思います。でも、子供映画として見ればそれもアリだと思うんですよね。
どうしても残念だったのは、小五郎が入院してるのに英理がでてこなかったことと園子の出番が少なかったのがさみしかった。
それと、私は大野克夫さんのサントラが好きでコナンのアニメを見始めたので、音楽だけは全然入ってこなかった。映画を見た後で、金ローの結婚前夜を見たときにいつもの劇伴がアニメのバックに流れているのを聞いて、コレコレ!ああ、落ち着く〰️!最高〰️!ってなってました。
今回、新しいコナンになってますとキャストの方のインタビューを読んで、どんなのかな?と思っていましたが、一般大衆子供向け映画に舵をきったんだな、とうなずきました。いいと思います。新しい人たちにどんどん見て欲しい。