百花のレビュー・感想・評価
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重いテーマ
強い作家性、鳥肌が立った!!!
涙が止まりませんでした
軽度の認知症の母を持つ者として、状況や心境が重なり、始まりから終わりまで涙が止まりませんでした。こんなことは初めてです。
母も綺麗な顔立ちをしていて(原田美枝子さんにはかないませんが)、認知症が進んでいく時の表情の変化や様子がとてもよく似ていました。
また、泉の立場での思いは私の気持ちとどこか似ていて、事情はあれどそっけなくしていたことが、これではいけないと気付かされました。家にいる間はできるだけ一緒に過ごそうと心動かされました。
もうすぐ施設に入るのであまり会えなくなります。
とにかく他人事とは思えなくて、、
そんな状況でもピアノが優しく美しく癒されます。俳優の皆さんの演技も本当に引き込まれました。
私にとってとても意味のある映画でした。
9×9、川村×川村
評価が悪めだったのであまり期待していませんでしたが、面白かったと言えるようなストーリーではないのですが、映像作品としてすごく美しく、そして何より菅田将暉がまた好きになってしまう作品でした。
他のレビュアーの方も仰っていますが、この映画、かな〜り脚本が粗いです。原作者でもあり、本作では脚本も務めている川村元気監督。これ、小説の方もこんな感じなんでしょうか。ビックリするぐらい中身ないし、結局何が言いたいのか分からない。勿体ぶるような演出をするから衝撃的な真実が明かされる系の映画かと思いきや、全然そんなことも無くエンドロール。もし、小説もこんな感じなら読んでられないよ。
何故か。この映画の最大の魅力は菅田将暉だからです。彼じゃなかったら、★3.0?いや、★2.5だったかもしれない。菅田将暉に救われてます。近年は「花束みたいな恋をした」「キャラクター」で素晴らしい演技を披露し、日本アカデミー賞で男優賞を獲得していますが、今年も今作でまた候補に上がるのではないでしょうか。今までで1位2位を争うほどの、繊細で美しい演技を魅せてくれました。感情を抑えようとしながら認知症の母に必死に訴えかけるあのシーンには、「流浪の月」の松坂桃李で感じたのと同じようななんとも言えない気持ちに襲われ、すごく辛かった。圧巻です。日本映画界にはこんな逸材がいるんだぞ!と世界に発信してもいいほどに。そういう面では、非常に価値のある映画かもしれません。
認知症ってこんな感じ...?と疑問に思ってしまうシーンがあったり、文学的要素が強くて何が言いたいのか分からなかったり、正直私の苦手なタイプの作品。だけど、「半分の花火」を初めとした映像、そしてピアノで演奏されるクラシック音楽が言葉に出来ないくらい美しくて、重いテーマを扱っているにも関わらず、すごく居心地が良かったです。主人公の妻が長澤まさみってのも、作品に上品さを与えていてGood。中身は無いけど、印象に残る映画でしたね。
好き嫌い分かれる映画だと思いますが、菅田将暉というとんでもない俳優の凄さを改めて実感させられる、そんな映画ですので、ぜひ。「半分の花火」の美しさも、劇場ならではかと。
あと、同じ9月9日公開日には川村壱馬が主演の「HIGH & LOW」がありますね。なんか被るね、最近笑
涙を止められない
監督おめでとう
身内が認知症になる
観賞後、母に会いたくなる邦画。 本年度ベスト。
見終わったあとなんの感情もわかない
原田さんと同世代を生きてきて
60代の自分が10代の頃観た原田美枝子さん あんな役をあんな少女が演じるのかと思った「大地の子守歌」から約45年 今度は母親を演じ、親の介護に直面している私たちの年齢の者にとって、とても共感できるものであった いつかは訪れるひとり親である母親の介護、その日が訪れない事を願いつつも、常に意識から離れず、一方新しい自分の家族である妻との間で揺れる息子
母親にも妻にもじっくりと向き合えないことの葛藤を共感している、特に「一人息子」は多かったのではないだろうか 進行していく認知症に、妻の理解があったとしても施設に入所させる選択をせざるを得ない姿は、日常の介護のできない「一人息子」ならば仕方のないものであっただろう、と思うと親の介護に直面している者には辛い描写でもあった
子どもが忘れているどうでもいいエピソードを、特に母親はよく覚えていて、いつか来る本当の母親との別れを前にして、残された時間が少ないからこそ母親との共有できた記憶はとても切ない
関西に住んでいるものとして、震災は忘れることのできないものであるが、多くの人の人生を変えてしまったことをまた意識をした
石橋静河さんが活躍されているが、母親の影響がとても強かったのだろうと思わずにはいられない原田さんの演技であった(9月23日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞)
全てにおいて中途半端
ご都合主義と自己満足のオンパレード!
時間とお金の無駄です
菅田将暉の父親は?
スーパーの売り場の設定変
バスには何故いつも誰も乗っていない?
あれだけの地震で直ぐに飛び起きないのは何故?
永瀬正敏は死んだの?
家を処分するのにわざわざホームから惚けた母親を呼ぶのか?
半分の花火の謎解きだけの映画?
久しぶりに途中で帰りたくなった映画です
一人で観に行ったのならば、間違いなく途中で帰ったと思います
こんな映画のプロモーションで、いい作品です観て下さいと言わねばならない俳優さんも哀れです
記憶を失うイコール不幸せではない
原作が好きでした。母になりきれなかったであろう母、息子との距離感が独特な母を原田美枝子さんが美しく演じられてます。
そして、幼少期の傷つき体験を抱えながら、一般的な家庭モデルを持たない不安を抱え、それでもいま自らも親になろうとする息子を菅田将暉さんが美事に演じています。
川村監督が原作、脚本、監督もされてます。ワンカット、静かな作品で観た人の好みは分かれそうですが、監督が求めるものを創り上げるのに、菅田さんも原田さんも相当な戦いがあったように感じました。お二人の全てを出し切っていたのでは無いでしょうか。
物語にも出てくる一輪の花が朽ちていくように、綺麗でしっかりしてた母が記憶を失っていくこと、それを受け入れるのは本人も家族も本当にしんどいことです。
湖畔で菅田さんが原田さんに感情をぶつけているシーンは非常に胸に迫るものがありました。
記憶を失うこと、出来ていたことが出来なくなるということは健康な時から見たら不幸せのようですが、どんなふうになっても母は幸せだったんだと思わせてくれる作品でした。
これは"半分の花火"の謎解き?
登場人物が少なく…、菅田将暉演じる"泉"の父親も出てくることはなく…、原田美枝子演じる母"百合子"が一年いなかったのは、永瀬正敏演じる"洋平"とどこかにいたから?…と考えながら見ているが、ストーリーからしてまず理解できない。
抽象芸術作品としてみれば、よいのかもしれないが、ストーリー性を求めるとすると、これはまた、なかなかの難解さではある。
これはいくら菅田将暉と原田美枝子の演技力がどうこうといっても、なかなか演技も難しいところだろう。
私には、原田美枝子の演じる百合子がアルツハイマーには見えなかった。
菅田将暉と長澤まさみの夫婦もピンとこない。
結局、"半分の花火"の謎解きのために104分を費やしたのだろうか?
このスタイルの映画だと、アルツハイマーの裏側にある精神的な苦悩を描かなければ見ごたえのないものになるだろう。
この映画に「妄想的アルツハイマー日記」という副題を付けたいと思う。
「百花」の意味もわからなかったなぁ。
…芸術は難しい。
この路線でいくと、「彼女のいない部屋」の方が一枚上手かな。
#155
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