劇場公開日 2022年9月16日

「☆☆☆★★ 原作読了済み。簡単な感想で。 原作は550ページを超え...」ヘルドッグス 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5☆☆☆★★ 原作読了済み。簡単な感想で。 原作は550ページを超え...

2024年3月15日
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☆☆☆★★

原作読了済み。簡単な感想で。

原作は550ページを超える分厚さ。しかしながらその内容自体は、主人公が潜入したヤクザ社会での抗争及び、内部の人間関係の詳細な描き込み。
それゆえ今回の映像化で、原作を知らずに観た人には、果たしてきちんと理解出来たのか?…との疑問は強かった。
原作読了済みの自分にでさえ、登場人物達の台詞が度々聴こえずらかった事もあり、時々難儀した程。

そもそも、原作ではヤクザ社会の詳細な描き込みだが。ストーリー展開自体は、それ程までは大きな流れは無いと言ってしまって良いのかな。

原作では、最初の沖縄でのエピソード→◯暗殺者に襲われ→敵の襲撃→◯◯の家族を誘拐→最後の襲撃…と。
膨大な内容に見えても、映像化してしまえば精々80分程度に収まってしまうのでは?と思える。

その為でしようが、主人公の相棒役である室岡の恋愛模様であったり、仕える親分の愛人松岡茉優の役を映画版の為に作り上げていた。
この2つだけでかなりの尺が費やされており。更にはマッサージ師典子の背景や、主人公が潜入捜査官となるきっかけの背景が詳しく描かれていた。
(おそらくだけども、八王子スーパー殺人事件を参考にしているのではないか?と思われる。)

何故に松岡茉優を?…と、観ながら考えてはいたのだけれど。原作通りだと、どうしても男だけしか登場しないだけに。室岡の恋愛事情と共に、何とか華のある役柄を用意した結果なのかな?と思っていた。

すると、、、

嗚呼!成る程! その為でしたか。それはなかなか上手く脚色したなあ〜とは思う。
室岡自体も、原作では最後までは居ない。
元々はバディ物の要素も有っただけに、最後の最後、その場に室岡が居る事での新たなドラマ性。尚且つ、そこに松岡茉優が居る事での華やかさ。
これを原作通りにしたら、おっさん阿内が裸で吊るされる場面を見せられても…となってしまうでしょうねえ。

敵の襲撃を喰らうまでは原作通りで、その後の展開はほぼオリジナル要素でした。
アクションシーンもふんだんに取り入れて、かなり見所は多い。
多いのだけれど、、、いや長かった。
先に記した様に、原作をそのまま映像化したら80分程度に収まってしまう。だからこそ、色々と詰めに詰め、更に詰め込んた為でしょうかね。
結果138分はちょっと長く感じてしまった次第で💧

2022年10月1日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン1

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松井の天井直撃ホームラン