「アフリカ象が好き!・・・(八丈島のキョンは?)」ヘルドッグス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アフリカ象が好き!・・・(八丈島のキョンは?)
まるでこまわり君が発したような台詞にはちょっと笑ってしまった。というか、笑いどころも多数アリ。坂口健太郎演ずる室岡がことあるごとに「ウンコ120g」とか言うので、ついついその大きさを想像してしまう。まぁ、熊さんが負けじと250gとか言ってたので、やっぱり彼らの組織はウンコ繋がりなのだろう・・・
『関ヶ原』や『検察側の罪人』において役者の早口を思い知らされた原田眞人の作品。今作でも序盤は早口の応酬があったため、なるべく聞き漏らすことの無いように聴いていたのですが、社会問題を扱った内容は宗教批判だけだったかもしれません。そんなんだから、ウンコばかりが記憶に残ってしまったのかも。
東鞘会から派生したヤクザの組や人間関係が分かりにくかった序盤。潜入捜査させた目的も徐々に明らかになるので、そんな抗争の問題は重要じゃなくなってきました。要は会長十朱(MIYAVI)を敵対する組から守ることで、ほぼ内部抗争に発展していくストーリー。さらに会長の秘密や警察の闇の部分も浮き彫りになっていくのです。
悪い奴ばかりの中、潜入を続けるためにはサイコパスなヤクザ室岡との関係を保たなければならない兼高(岡田准一)。ひょっとして室岡もアンダーカバー?とも予想させながら、個人的にはそれほどのバディ感はなかったように思うが、エミリ(松岡茉優)と関係を持ってしまったり、典子先生(大竹しのぶ)の復讐心の方にも興味津々。熊さんのオペラで盛り上がったクラブでの女スパイも面白かったし、終盤の怒濤のアクション全開となるところが痛快だった。
そんな中、動物保護の側面も興味深い。エミリが獣医学部を出ていたり、オペラもばりばりの熊さん(吉原光夫)が目立っていたり、ジョージとかオリバーなんて名前も聞かれたりした。スーパー強盗殺人犯への復讐とか被害者遺族への送金など、主人公兼高のキャラも良かったんだけど、どうしても笑える箇所を探そうとする自分が嫌になる・・・
ところで、終盤にボディガードAチームの二人を殺した理由(殺さなくてもいいのに)がわからなかったけど、立ってる姿を見ただけで銃を持ってるかどうかわかる能力(銃の種類も)は自分の方が上だと証明したかったからなのかなぁ・・・
ご×
が○
誤字失礼しました。
あの拳銃の伏線の件ですが、自分は銃を持っていない事を証明し油断させないと2人を倒せないと考えたから、だと思って観てました。
そのためにテーブルの下や引き出しの中に銃を隠してましたよね。
またまた単純かも知れませんが・・・
kossyさん
共感ありがとうございます。
終盤にAチームの2人を殺した理由ですご、会長の十朱を殺すために邪魔だったから、だと思ったのですが、単純すぎますかね?