「主演の赤楚衛二さんの演技を楽しめた」チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい Ssotsukimiさんの映画レビュー(感想・評価)
主演の赤楚衛二さんの演技を楽しめた
ドラマ版から観てきた一人であり、原作も拝読させて頂きました。
ドラマ版のラブコメメインと比べ、映画は割とシリアスシーンが多いかも知れません。この点に関して、やはりドラマ版の強めのコメディー感が欲しかったですね。
但し、原作者は映画を通し、人間愛ではなく、安達黒沢恋愛話の続きを伝えたいとのこともあり、ファンタジーとはいえ現実の壁なども入れたと思います。
元々ドラマでもきれいに完結してたので、続編は特にこだわりが無かったが、もう一度主演の赤楚くんの安達が観れるのがただただ幸せでした。そして、素人から見ても、一年半前の演技よりも感情の見せ方など更に上手くなっている気がします。可愛い安達以外かっこいい安達の成長をしみじみ感じることが出来ました。
町田さんの演技はドラマと少し違って、特に雨の日安達とのシーンなど、泣く演技や見せる表情に違和感を感じました。このような黒沢に感情移入できなかったシーンが数箇所ありましたが、短期間の撮影が原因かもしれません。
キスシーンとラブシーン有無は賛否両論ですが、私は映画のような匂わせの方が好きです。男女恋愛のドラマや映画でも普通に匂わせキスシーンありますよね。大袈裟かも知れないけど、性別と関係無く、ガッツリラブシーンに執着する人達って「プロだから」と言いながら、ある意味役者さんに対して一種のセクハラ(性加害)ではないかとても思いました。
映画のハッピエンドは本当にきれいに完結出来たから、ここでピリオドを打つべきで、続編がないほうがいいと思います。これ以上スピンオフとかやっても、ガッツリ絡むラブシーンがあるかないかに焦点が置かれる気がします。その流れになると、せっかく暖かいストーリー性が強い作品が台無しになってしまいそうで不安です。
トータルで本当に素敵な作品でした。