「ブルース・ウィリスが本気出さないだけ」サバイバル・シティ 鰹よろしさんの映画レビュー(感想・評価)
ブルース・ウィリスが本気出さないだけ
ブルース・ウィリス演じるベテランで慎重派の刑事デビットと新人か中堅か無鉄砲刑事キャルは、怪しい麻薬の取引現場の様子を伺うのに夢中になり、目の前にあった落としてくれと言わんばかりの植木鉢に気付かなかった。
案の定キャルは植木鉢を落とし目が合った組織の人間たちと銃撃戦に発展。その最中デビットが被弾してしまい次の瞬間にはデビットは人質にとられてしまっていた。キャルは組織の壊滅とデビットの救出に奔走する。
この最初のシーンでブルース・ウィリスが本気出せばすぐ終わったのに...
あとこれも2人主人公がいるパターンだけど、ブルース・ウィリスはその対象ではない。
逃走した売人の2人が逃げ込んだ先が、妻子を交通事故で亡くしてしまい傷心憔悴しきっていた元軍人(?)の農場で、彼をもう一人の主人公としてなんやかんや暴れまくるのだが・・・
起点となるお話とか動機とか全部が全部まどろっこしすぎる。なんでわざわざそれをするの?のオンパレードは笑いを通り越してちょっと疲れちゃう。
長年追ってきたが今まで尻尾もつかませてもらえなかったという組織は蓋を開けてみたらとんでもお馬鹿集団で何に苦戦していたのかわからず主軸のお話が崩壊しているのが致命的。互いが互いに足を引っ張り合ってしかいない、いやある意味で譲り合いの精神を魅せる攻防には呆れるばかりである。
2人の主人公のドラマがメインであるにも関わらずその肝心の2人を余所に、ブルース・ウィリスが本気を出してなかっただけという印象しか残らない何とも残念な作品であった。
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