「以前レンタルした時に…感想を書くべきだった」マーシー・ブラック うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
以前レンタルした時に…感想を書くべきだった
そして見たかどうかも不確かなまま、また借りてしまった今作品。
中身は悪くないし不安を抱かせながらジワジワとマーシーブラックが迫ってくると見せ掛けての展開は「どういう事?」とモヤモヤしながら観させる力ある。
粗筋ではマリーナの母親の病気を治すべく、怪しい儀式を行った三人娘のマリーナ、レベッカ、リリー。しかも友人のリリーを生け贄にしてマーシーブラックに捧げると言う異常さ。リリーの指を一本捧げる所までやったが、半殺しのリリーを置いて逃げ帰り騒動は明るみに出てマリーナとレベッカは精神科入院…で、いきなり10年後である(笑)
急な展開に「ブッ飛ばすなぁ」とB級ムードが色濃く出始めるので驚かされる。
精神の病に蝕まれると妄想的言動や行動が出るのだが、友人レベッカの無表情はまさにその顔だったし、リリーの目付きも異様、そして急激におかしくなったブライス。
痛みや命を捧げる事で願いを叶える筈のマーシーブラックにそんな力は無く、感受性強い子どもの思考からあのような結論に至ったと思う。
マリーナ、レベッカ、リリーの三者の思惑を想像すると、マリーナはお婆さんを助けたいが友人を傷つけるの抵抗もあり、そんな儀式でお婆さんが助かる等と言う事を信じられず、友人を刺し、指を切り取るまでやっておきながら何の願いも叶わなかった。逆にリリーの願いは儀式の成功だったのではないか?自らを犠牲にお婆さんの復活をさせる事に陶酔している様に見えた。放置された事にも怒っていたが普通は刺されて指を切られた事がもっと許せんだろ…。レベッカはリリーを邪魔に思ってた気がするだから儀式の贄にリリーを使った…。
子どもの頃の身勝手な欲望が出た感じに見えた。
ブライスもそうだ。太っちょの友人と遊んでいるがちょいと自分の事を侮ってる感のある友人を殺しかけたりする。
挙げ句ラストにはリリーの眼を突き刺し殺してしまう。
彼の願いは何だったのかは解らないまま終わってしまい、本当にもやついただけで終わってしまった。
まぁあの貧相なマーシーブラックが暴れて人を殺すよりは面白味はあったか…。