劇場公開日 2022年2月25日

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「私にとってちょうど良い「規定」作品」シラノ TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私にとってちょうど良い「規定」作品

2022年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

さて、ピーター・ディンクレイジとヘイリー・ベネットという「好きな俳優の共演」で楽しみにしていた作品。ピーターの哀愁とヘイリーの美しさは今回も裏切らず、二人の演技、歌ともに満足度は高いです。なお、本作は戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』という古典であり、物語そのものは観ていて予想できる展開のため、いわゆる目新しさはありません。が、それと言うのも、その後の多くの作品に影響を与えているからなのでしょう。
それにしても、この『シラノ・ド・ベルジュラック』は「恋愛とルッキズム」という分かり易く、どの時代や国・人種にも置き換えられる普遍的な問題がテーマであることから、日本でも繰り返し上演や映像化がされているようで、中でも『白野弁十郎』や『或る剣豪の生涯』というローカライズ作品があることに興味津々。
古典の楽しみ方には「見比べ」が出来る点もあると思いますが、私自身は唯一『愛しのロクサーヌ(87)』が関連作品の鑑賞で、いきなりかなりな「変化球」。正直の内容も全く覚えておらず、今回の『シラノ』が、今後の掘り下げをするにはちょうど良い「規定」作品になりそうです。

TWDera