アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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んーーん、これは良いではないか
普通に泣きました
王道中の王道の逆転ストーリーです。
シンプルイズベストという言葉がありますが、牛丼とか肉じゃがとかカレーとか、世代を超えて美味しいと言われるそんな味と例えても良いかもしれません。
結論は本当に見えるんですけど、それでも心を熱くさせ、「あぁ、私にもそんな熱い人生を歩んでみたいものだな」と思わせてもらえるような心揺さぶる正義の物語でした。
今の学校の道徳の授業なんかよりも、こういう映画をかけたほうがよっぽど犯罪とか減ると思うのですが、教育委員会で検討していただきたいものです。
今の人生で挫折してる人や、諦めてる人、夢に破れた人なんかは本当に泣けてくるんではないでしょうか。
会社の圧力で理想を捨てたなんて人もやっぱりこういう映画観て、もういっちょやってみるか!と、元気を出していただければ幸いです。
アキラとあきらとアキラ100%
プラス点
全体的に起承転結が上手くまとめられていて、最後は感情移入も出来ていたので素晴らしい作品です。
竹内涼真は相変わらずの演技だけど、横浜流星は本当に演技上手いなと思います。
とうとう江口洋介も悪役のボス役で出演するようになったのかと感慨深いものがあります。
ユースケ・サンタマリアとアンジャッシュ児島の似ている2人を嫌味な叔父役に配役したのもベストです。
マイナス点
全体的に2時間だと時間が足りないですかね。物語りの必要なシーンだけをやっているので詰め込み過ぎて早送りに感じます。
映画始まりいきなり10分で町工場が倒産し、アキラとあきらが幼少期に出会います。駆け足過ぎて重要な塚地無雅を見落とすぐらいの早さです。
上白石萌歌は被害者ですね。新人の銀行員営業役ですけど、新人の営業マンが東海郵船みたいな大手企業に1人で出向いて社長と対面するなんてあり得ないかな。あそこのシーンは現実的に江口洋介部長と2人で出向いて経理部長などを交えて交渉するほうが現実味があります。上白石萌歌ちゃんは21才で若すぎるので、お姉さんの方を起用した方が良かったのではと思います。(ゴリ押しの起用なのかな?)
前半飛ばし過ぎる分、後半はかなりよく出来ています。
ただいらないシーンはないし、尺が足りないのが残念なのでこの話はNHKの5話ぐらいのドラマ向きの内容ですね。民放の10話だと逆に長すぎるかなと。
池井戸潤作品なのでなんとなく観たけど、とても感動しました。
七つの会議が大好きなので、この作品も負けず劣らずだと思います。
是非一度鑑賞してください。
アキラとあきらとアキラ100%って誰が考えたんだろう?
アキラ100%演技上手くて適役だったと思います。
アツイ青春お仕事映画
非常によくまとまった人間ドラマ
スッキリする〜。面白かった。
池井戸作品大好き。今回は親族絡みで、いろいろ思わせてくれたけど、竹内涼真が、理想とする、真っ直ぐなバンカーになろうとしていく姿はなかなかないだろうなと思いながらもこういう王道がやっぱり気持ちいいと思わせてくれる。
かたや、横浜流星、クールでエリート街道まっしぐらなバンカー、対照的だけど、ふたりが引き合い山を越えていくのは、やっぱりドキドキしながら、感動しながらこちらも引き込まれてしまう。
キンプリのファンですが、高橋海人くん、世間知らずというか、悩むお坊ちゃんの弟くん、とても合っていました。また、泣かせ上手というか、もらい泣きしてしまう。
奥田瑛二さん、江口洋介さんなど、ベテランの演技も見応えあり。面白かったな〜。
この社会で、美しく生きるのは難しいけど、きっと何人かは、ちゃんといるんだろうと勇気が湧く。池井戸潤作品は、正義が常に軸にあって気持ちがいいよね。
予備知識ゼロで観ましたが、面白かったです!
予告を見て面白そうというだけで、予備知識ゼロで観に行きましたが、予想以上に面白かったです!
銀行内での出世争いの話かと思っていたら、全然違いました(笑)
後半はずっとうるうるしてました。
主役のお二人は役柄にピッタリでしたね。
竹内涼真さん、スーツ姿&髪型&真っ直ぐな性格で仮面ライダー時代を思い出しました。
(戦隊出身の横浜流星さんとのペアということも相まって。)
それから、なんと言っても江口洋介さんのヒール役がめちゃめちゃ良かったです!
最後に軟化してしまったので、もう少し神経質っぽさを残して欲しかったです。
叔父役のユースケさんと児嶋さんには多少違和感アリ…
石丸幹二さんと兄弟に見えない(笑)
コメディ要素が全くないので、このお二人じゃなくても…
特に児嶋さん、これまた仮面ライダー繋がりでゼロワンのときのコミカルな副社長役を思い出してしまって、気になってしまいました。
ホテルの総支配人役の津田寛治さんと逆の方が良かったのでは?、なんて思いました。
(でも児嶋さん、パンフ読んで知りましたが池井戸ファミリーなんですね(笑))
とはいえ、きれいにまとまっていて面白かったです。
現実にこんな銀行員さんいるのかな。
なぜ今の仕事をしているのかということを考えさせられた
将来どんな職業に就くのか迷ってる人にも
二人のバンカーの人生が描かれていますが、バンカーに限らず、今のデジタルな時代に少し欠いている、人と触れ合う温度感、情熱や信念に心動かされ、明日の活力を貰えました。
小中学生の子供と観ましたが、難しい言葉は演技や表情で何をしているのか分かったようです。
働くということや生業についても語り合える良い映画でした。
大河風ドラマとビジネスドラマの二つのベクトルゆえの中途半端さ
今、最も注目されている作家の一人である池井戸潤氏の同名小説が原作の本作は、同氏の他の作品同様に企業社会のビジネス世界を描いたドラマですが、二人の銀行員の幼少期から一線の敏腕中堅までの数十年に亘る、時に交錯しながら対照的にパラレルに生きる生き様を描いています。
池井戸作品に共通しますが、厳しいビジネス社会を背景に、アナリシス、ブレスト、ネゴ、カンファレンス等でのシーンが大宗を占めるため、自ずとドラマは会議室や執務室での会話によって展開します。アクションシーンや広大な自然描写はなく、従い映像にスケール感はありません。
このジャンルで緊迫感を高め観客に感情移入させるには、ストーリーの仕掛けがリアルであり、その真相を解き明かしていくプロセスが緻密で説得力を有し、尚且つ主人公と相手方との昂った感情的ディベート風やり取りが求められます。
本作では、ミニ大河ドラマ風の歴史的背景を辿りつつ、冷徹で厳しいビジネス世界を描くという、両極端のベクトルを求めたせいでやや中途半端な印象があり、観終えた後に不完全燃焼感が残ります。
私の40年間のビジネスマン経験からしますと、会社経営のエッセンスを鋭く抉り出すために、本作の主人公たちが繰り出す数値群とロジックは、あまりにも初歩的でお粗末で、これでは一気に形勢逆転させるような決定的なブレークスルーにはなり得ないと感じます。
多分小説なら十二分に読者を惹きつけ魅了したのでしょうが、2時間に映像化されると、どうしても尺が足りず、人間ドラマ性もビジネスドラマ性も不十分に思えます。
大ヒットしたTVドラマ「半沢直樹」では、正義と悪が明確に分けられて各人のキャラクターがデフォルメされ、大いに視聴者を惹きつけ盛り上がりました。臥薪嘗胆、雌伏の時期を経た勧善懲悪は、古今東西、観客を感情移入させ魅了しますが、やはり2時間では描き分けきれなかったようです。
また本作が取り上げるビジネスでのエピソード群はあまり切羽詰まった切実な緊張感がせず、本作が背景とする1980年代後半から2000年代という、バブル絶頂から崩壊し奈落に落ち、金融危機、株式・不動産の暴落、不良債権の激増、企業倒産の激増という悲壮感に溢れた時代感覚とは乖離し、大いに違和感がありました。
私としては、やや白けた気分で観賞したしだいです。
ただラスト15分での竹内涼真扮する主人公と江口洋介扮するその上司とのやり取りになって、初めて映像に緊張感が漂いスクリーンに食い入るようになりました。但しこれは私が過去に関わった或る大口の投資案件の記憶とオーバーラップしたせいですが、江口洋介のキャラクターのエッジをもっと利かせれば、ストーリーにメリハリが出たのではないかと思うところです。
モノホンの金融マンはどう見ているのか
晴れの日に傘を貸して(好景気や企業が好調な時に資金を貸し出して)、雨の日には傘を取り返す(不景気や企業が不調な時には貸付金を返済してもらう)」「ベンチャーをやりたいならノンバンクに行け」…。
とかく金融機関は悪く言われがちですが、反面で「金融機関は良い仕事。お金のある人(預金者)には利子をつけてやり、お金のない人(貸出先)にはお金を貸してやるから。」と口癖のように言い、評論子も金融マンにしたかったらしい、金融マン一筋の人生だった亡父の言葉を思い出すと、不思議な気分になります。
映画作品としての出来栄えは素晴らしいと思うのですが、実際の金融の現場はとうなのか。
本物の(現役の)金融マンの評も聞いてみたい一本になりました。
ちゃんと映画屋が造った池井戸作品
疲れた人々が救われる作品
お見事!
wowwowのドラマを観ずに映画にのぞみました。
確かに出来過ぎと言われればそうかもしれませんが、これはあくまでもフィクションの映画だと思います。
だけど出世コースを外れてまでは、ちょっと…と思いましたが、あれだけの実績を残せれば、将来的な評価に繋がることは間違いないだろうと考えての行動もあったかもしれません。
竹内涼真さん演じるあきらは、あれだけ仕事が出来れば、傲慢になったりプライドが高くなってもおかしくないのに、芯の通ったビジネスマンとして演じてらっしゃって、映画の舵を取ってらっしゃったと思います。
また、横浜流星さんのアキラとしての御曹司としての存在感や親族との葛藤、仕事面での才覚の難しい演技は、素晴らしかったです。
個人的に今年は、横浜流星さん一色の映画の放映が多いような気がします。
本当に期待を裏切らない池井戸潤さんの作品だなと思いながら、見応えがあり、明日への活力をいただける映画で、観て本当に良かったです。
星が4つなのは、アクションやサスペンスのない人間ドラマだけで、皆さんの演技も素晴らしく、ハラハラドキドキしながら観ていたのに、一部演技が出来ていない方がいて、折角の映画がシラけるような場面があり、残念に思いました。ちゃんとオーディションしたのかなぁ…。
バンカーと経営者としての理想的でありながらもリアルな生き様が印象的でした!
とてもよかったです!
山崎あきらの思いあふれるバンカーとしての仕事ぶりはまさに見習うべき対象だと感じました。情熱的で人思いで、何が社会や社員・その家族の人たちにとって最善なのか、マクロの視点からもミクロの視点からも物事を見ていて、エモーショナルなコミュニケーションを基本は得意としつつも、ロジカルに計画を綿密に練り上げ、上席の不動本部長をバンカー人生を懸けて説得する覚悟はまさに圧巻でした!
階堂彬(あきら)は、最初は頭は切れる一方、非常にドライなキャラクターとしての印象でしたが、ストーリーが進むにつれて、ライバルの山崎に助けを求めたり、憎き親戚に土下座をするなど余分なプライドはすべて捨て去り、数十億円の負債を背負った父から引き継いだ会社存続・回復させるために、何でもやる、なんにでもなるという姿勢はしびれました。
あきらとアキラのバディシップについて、僕も仕事上であのようにビジネスパートナーとバディシップを組みながら、大きな目標を実現していきます!
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