アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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良くまとまってますが物足りない
飛び抜けて優秀な二人との事ですが、それがあまり伝わってこない・・・・
情熱は感じるが、優秀さがあまり感じられないのが残念
もう少し凝った解決手段にして欲しかった
お話的には思い通りに進んでいって不安要素無しで楽しめます
WOWOWのドラマ同様良く出来ていた
WOWOWのドラマの出来が良かったので、今回の映画版も大変に楽しみにしていたのですが、この場合「空飛ぶタイヤ」で経験済みなのですが、幾らWOWOWのドラマがよく出来ていても映画になると時間的制約もあるので、どうしてもダイジェスト版のような形になり、いいんだけど、感動も少し薄れてしまうかもなと思っていたのですが、本作品は、私から見えると非常によく出来ていたと思います。
勿論、WOWOWの方は、8話だったかな、お話が有ったので、それと比べてしまうと多少劣る事もありましたが、しかし、WOWOWのドラマ版に負けない程いい感じで出来上がっていました。
お話のテンポも大変によく、逆にドラマの内容をカットした部分もいい感じカットされていたかな・・・
強いて言うのなら、弟との確執部分は、もう少し時間を掛けないとこちらに伝わってこなかったのでは無ないかと思った位でした。
映画の方のキャストもひとりひとりが大変に素晴らしく、見応えが十分に伝わってきました。
色々、現在、人間関係などに悩んでいる人にとっては、本作品を見るのもいいんじゃないかな・・・
色々と台詞に、自身にも、刺さるモノがあり、これから起業しようと言う人にもお勧めできる内容でした。
これは日本版「プラダを着た悪魔」である。
お仕事小説ならぬお仕事映画として、生き方も信念も違うのに交わる、2人の銀行員の生き様を描く。そんな「社会を垣間見る」面と、「青春群像劇」の2つの顔が楽しめる。
社会に出て現実に直面すると、否応にも大切にしていた理想を手放してしまいそうになるけれど、アキラ(瑛)はそれを手放さない。単なる綺麗ごとではなくて、それが彼が銀行員になった理由だから。我が身を持って人生を左右されたから。納得できる強い原体験があるからこそ、言動の根源となる「信念」に違和感がなく世界観に入り込めた。
目先の甘い蜜より、人のためになることが巡り巡って自分の人生に返ってくる。真理と分かっていてもなかなか出来ることではないけれど、そう生きてみる勇気をくれる作品だと思う。
尺都合で一つ一つのエピソードを深掘りできず奥行きの物足りなさはあるかもしれないけど、個人的にはテンポの良さが気持ち良かったし、要点は抑えててどの場面も印象的だった。観客を休ませないからこそ物語に没入できる構成だったと思う。少々べただけど、後半の伏線回収はそんなことどうでもいいと思えるくらいスカッとして純粋にエンタメとして楽しかった。
竹内涼真の泥臭い青年の演技が上手い上手すぎる...リアリティーショーかしらと思った。エンドロールの時間よかったなぁ…こんなに感動すると思わなかったのでびっくりしてしまった。
平行する2人の主人公のストーリー
二人の主人公のそれぞれのストーリーが平行しながら進んでいきます。最初の新人研修ではライバルの二人がラストの危機を二人で乗り越える、見ごたえのある映画でした。多分だけどドラマ2クールくらいの長編ものにしても充分シナリオが作れそうなスケールの大きな作品ですがよく2時間ちょっとの映画枠に上手く収めたな、と思いました。
なんとくキャラクター的には階堂の方が悪役的な感じなのですが上手く平行ストーリーを進めて悪役にしない所が絶妙でしたね。天晴れです。他の脇を演じる役者さんの演技も良かったです。
(余談)
私は映画を見る時最後のキャストエンドロールで「一番最後に名前が出てくる役者は誰かなクイズ」を勝手に自分の心の中でやっているのですが(笑)、私の予想は奥田瑛二さんでしたが、まさかの江口洋介さんがラストでした!でも考えて見ればとても難しいキーとなる配役でしたね。恐れいりました!!
宿命と救済の物語
書籍は読んでなくてドラマはアマプラで観ました。映画版の感想としてはかなり出来が良かったと思います。
観る前はドラマより短いし、2時間ちょっとじゃちょっと厳しいのでは?と思ってたけど、ドラマも観てから時間が経ってたのでうる覚えではあるものの、ちゃんとストーリーの流れもわかり、かつテーマが宿命と救済というはっきりしたテーマがあったので、ドラマよりも面白く、感動できた。
もちろんドラマを観ていたからこそ、細かい人物やストーリーの背景を補完できていての感想になるので、初見で観た人がどんな感想になるかは分からないですが…
これも主観ですが、女性が脚本を書いてるからか、意見や立場の違いはあっても、基本的な悪者はいなくて、そこがまた賛否分かれるところかな。個人的にはパンチはないがこれはこれでアリだと思いました。
一番印象に残ったのは、やはりあの土下座シーンでしょうね。謝罪や形だけの土下座ではなく、和解と救済の土下座であり、積年の親族間のわだかまりを解消し、また父親、そして叔父、弟など全ての人の想いを代弁し、これからの会社や一族が未来に向かうための前向きな儀式とも取れて、これまで見てきた土下座で一番美しかったと思います。
海堂あきらで言えば、なぜ東海郵船を継がなかったか、また銀行を諦めて東海郵船に戻る時の苦悩や決断がサラッと通っただけだったので、多少時間が伸びても、もう少し描かれてもよかった気もした。
そのほかには一癖も二癖もある配役の配置や銀行ならではの駆け引き、それぞれの信念とのぶつかり合いなど、見所ありすぎて、よくこれだけの時間にまとめたなぁと感心する限りです。
また機会があったら小説も読んでみたい。
痺れる名言が満載!いやー、おもしろかった
池井戸ドラマとしては淡白…かな
(以下、若干のネタバレになるかも…)
良くも悪くも「よくできたお仕事ドラマ」なワケだが、やはり池井戸潤作品に求めてしまうのは、あのクセの強い演出とクセの強い役者たちの顔相撲では?
今回もあの「誇張された演出」は健在なのだが、それを演ずる役者陣に「アク」がないので、随分とスッキリした印象のまま、結局きれいなラストを迎える。
やはり、これまでの池井戸作品の映画化やドラマ化でメインキャストを演じた役者たちの「アクの強さ」って大事なんだな、と気付かされる。
今回は特に「倒すべき悪」が明確に存在する訳でもなく、いわば「この逆境を乗り越える手立てを思い付くこと」がゴールになっているばかりか、この件の最終的な決定権は身内の偉いさんが持っているという、出てくる金額は大きいが作品のスケールは随分と小ぢんまりまとまった感じは否めない。
でも、銀行融資にまつわるマネーゲームや零細企業の資金繰りの厳しさなど、私が今、たまたま仕事で銀行融資に関わっていることもあり、個人的にも興味深いお話でした。
ストーリーにハマります
全ては宿命
池井戸作品に、ハズレなし!
『アキラとあきら』
池井戸作品お得意の銀行と企業との息づまる攻防戦を描いたバンカー物語。原作は、文庫本発売当時に既読。池井戸作品は、様々な作品が映画化やドラマ化されてきましたが、外れはないですね。水戸黄門的な、追い詰められ、追い詰められた末に、大逆転で、最後に有終の美を飾るストーリー展開は、日本人気質に合っているのでしょう。
今回の主役は、零細企業の父親が、銀行の融資を得られずに破産をし、子供の頃から過酷な生活を送りながらもバンカーを目指した山崎瑛と大企業の東海用船の御曹司で、身内のしがらみから抜け出そうとバンカーになった階堂彬の『アキラとあきら』。2人が幼き時からの運命の糸に導かれ、バンカーとして再会し、紆余曲折を経る中で、タッグを組み、東海郵船の会社運営危機の再建に挑むストーリー。
人を信じ、人を救い、そこに融資を施すことが、バンカーとしての熱い理想を掲げる山崎。一方で、情に流されず、常に現状を把握した上で、冷静に判断する階堂。相容れない2人が、真っ向からライバル意識を表に出して対立する。山崎を演じる竹内涼真は、そんな熱い男がピッタリの配役。また、端麗な顔立ちの中に、冷たさが漂う眼光の階堂役の横浜流星も、はまり役と言える。
銀行という組織は、これまで『半沢シリーズ』でも紹介されてきたように、厳密な縦社会組織と言えよう。そんな中で、異端児とも言える山崎の振舞は、多分、本来はあり得ないだろうし、一度、左遷をされた人間が、また本部に戻ることは、ほぼ無いことなのだろう。いずれにしても、何億という大金を、ハンコ一つで右から左へと動かせるバンカーというのは、怖さも感じる。
その銀行の象徴が、頭取役の奥田英二や本部長役の江口洋介だろう。この海千山千の2人で、途中までは好感は持てなかったが、最後は銀行員の本質に踏み込んだ、温まる判断をくだした所に、感動の涙を誘い、人間味も溢れた。
そしてもう一方で、彬の伯父に当たる役のユースケ・サンタマリアと児嶋一哉の2人が、だらしない経営者を演じ、ストーリーのアクセントとなっている。池井戸作品には無くてはならない、土下座シーンも含め、池井戸作品らしい映画に仕上がっていた。
the 池井戸潤!リーマンは熱くなる事間違いなし
最近、映画館へ行けてなかったので、余暇に観てきました。
いやー、やっぱり池井戸潤原作は面白い。俳優陣は、とても楽しく演じる事が出来たのでないでしょうか。(人間味を醸す演技といいますか)
個人的は、ユースケサンタマリアのあるシーンで泣いてしまいました。結局、親類を一番愛していたのは次男なんだなと私は理解しました。
他にも、カマキリ上司の江口洋介(こんな怪演出来るのだと驚きました!)、存在感のある満島真之介、急に美少女感な上白石萌歌などなど、演技を感ずるだけで満足できると思います。
昨今の竹内涼真を重用が理解不能でしたが、出立ちが日本人離れしていて迫力があるからなんだなーと本作で感じました。
んーーー、個人的に微妙なところは主役級3人(瑛、彬、龍馬)にあまり感情移入できないところでしょうか、、。アキラ・あきらの性格は逆が正解のような気がするし、龍馬は全く現実味がないです。
ともあれ、映画では制約も多い中、良作です。いつかの日、第三弾を日曜ドラマで見たいです。
竹内涼真、横浜流星ファンは映画館で観るべし!
ベルベットの詩
三木孝浩監督夏の3本目、前2本はハマらずでしたが、今作はとてもハマりました。
アキラとあきらが描く理想と現実に葛藤し続け、前半部分では両者がどのようなバンカーになるか、後半部分では会社の立ち直しが肝になっています。地から這い上がるアキラと、エリートならではの苦悩を強いられるあきらの両者の対比が物語の面白さを加速させてます。
役者陣がとにかく輝いていて、正義感と情熱を持ち合わせた竹内さん、冷静さを保ち続けるエリートな横浜さん、町工場の宇野さん、やや意地悪な叔父のユースケさんと児島さんと、あげたらキリがないくらい濃く素晴らしい演技を楽しめます。個人的には山ちゃんがいい低音ボイスでビール会社の社長を務めていたのがハマり役だったなと思いました。
かなり原作からの要素を削ったのは仕方なく、それでも2時間と少しに収めて、一つの物語として完結させていた事に好感を覚えました。あと登場人物の撮り方が抜群にカッコいいのも◎
鑑賞日 8/30
鑑賞時間 20:30〜22:50
座席 I-16
昭和枯れすすきの嘆き
爽快感少なめだが安定の面白さ
池井戸潤の小説は、前半嫌な思いをした分最後はスカッとした決着で終わるというのが定番の流れ。原作は読了済みだが、2人の運命が交錯していく感じが面白いと小説だったイメージ。誰かに嫌がらせを受けたり嫌なことを言われたりするような内容ではなかった。
かなり長い小説だったので映画ではどんな感じになるのかと心配していたが、とてもきれいにまとまっていた印象。2人のあきらが絡むシーンが少し物足りないのはエピソードが少し削られているから。それは仕方ない。
池井戸潤の原作がそもそも面白い小説なので安心して観ていられる。やはり若干の問題はキャスティングか。東海グループのあきらのおじさんたちと上司の江口洋介が少し嫌な役回りだが、クセが弱めに感じてしまう。明確な悪役を設けていないってことなんだろう。
だからクライマックスでの爽快感も少なめに感じてしまう。池井戸潤原作といえばこの爽快感を求めてしまうのは完全に半沢直樹のせいだ。
問題とも感じるキャスティングだが、意外な人が意外な使われ方しててちょっと面白かった。山内圭哉はホントに少しだけの出演だから見逃すところだった。本当に妙なキャスティングだ。
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