アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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アキラとあきらとあきら
好きな作風でした。
私自身は会社員の子供で、私自身も会社員になり、周りに町工場のああいうのとか知りませんが、資金繰りさえ何とかいけば世に出た素晴らしい技術とか、きっとたくさん埋もれていったのでしょう。
ああいう気骨と価値観のバンカーが、リアルにいて欲しいですね。
そして大企業のトップにも。
実際にはユースケと大島さんの感じ多いんだろうな。
確実性があったと発言した江口洋介の顔に、自然に刻まれていたシワが、とても格好良かったです。
横浜流星のクールさ、竹内涼真の必死さに熱くなり、塚っちゃんと宇野さんにジンワリし、あきらに「そうか100%だもんね」と気付いてからクスリときた、そんな映画でした。
安定の面白さ、池井戸潤ワールド
可もなく不可もなく、いつもの池井戸ワールド
主役は誠実で真っ直ぐ、それを阻害する悪者が出てきて真っ向勝負、絶体絶命を切り抜けるために奔走する王道ストーリー
ストーリーは解りきっているからいいんです、それはともかく、本作は主役二人の熱演が見どころで二人ともすごくカッコよかったです
現代の若手俳優の中では正統演技派をいく竹内涼真さんと横浜流星さん、若くて軽いイメージを持ってましたが、すごくいい演技をするようになってきました、二人とも同世代の役者群からは頭抜けて来た感じですね、力強くて熱い重厚な演技に引き込まれました
ユースケ・サンタマリアさんはホンっとに憎たらしく、江口洋介さんは血も涙もないスマート上司を冷ややかに、好演し存在感バツグンでした
熱い主役二人の熱演と友情のストーリーをベテランの実力派俳優達が支える見応えたっぷりの128分、とても上質な秀作として完成されていました、オススメです
銀行を舞台に繰り広げられる、二人のアキラの物語。家族とは何か、銀行の矜持とは何かを熱く問いかける人間ドラマです。
ポスターを見た印象から内容を勘違いし
チーム抗争モノか何かと思い込んでました。 (※)
改めて池井戸潤が原作と知り、鑑賞する事に。
で
想像を遥かにこえて濃密に描かれる人間ドラマでした。
乱闘シーンは無かった。ほっ。
◇
主人公は二人のアキラ。
町工場の子として生まれたアキラ (山崎瑛=竹内涼真)
巨大企業の長男として生まれたアキラ (階堂彬=横浜流星)
生まれ育った境遇の異なる「アキラ」が
大手の銀行に動機として入社。
その銀行の入社後研修で
優秀な成績を残した2チームのリーダーが
二人のアキラだった。
成績は拮抗していても
その性格や仕事への向き合い方は正反対。
あくまでも顧客に寄り添いたい ⇒ 山崎瑛(竹内涼真)
仕事に私情を挟むなど認めない ⇒ 階堂彬(横浜流星)
資産凍結される寸前の山崎の顧客に
娘の手術費用分を解約して他に移せ と情報を漏らし
地方の支店に左遷される山崎アキラ
それ見たことかと冷笑する階堂アキラ
二人の接点は無くなったかと思われたのだが
山崎アキラは努力の末に本店に復帰。 おぉ。
階堂アキラの父が急死する。
弟が継いだグループ会社の経営が傾きかける。
父のグループ企業には
階堂アキラに敵愾心を燃やす叔父が二人と
叔父の謀略で会社を危機に陥れてしまう弟がいる。
グループ内の確執が、
企業の存続を危ういものとしていく。 う~ん
会社を建て直せるのか?
何か打つ手はあるのか?
孤軍奮闘の階堂アキラの前に助っ人が。
銀行内での抜擢人事を断って
階堂のアキラのグループを救済しようと
山崎アキラがそこにいた。
銀行内で「伝説の二人」と言われたアキラとあきらが
グループ企業を救うため
グループの社員数万人を救うため
力を合わせて奔走する。
さあどうなる?
というとても熱い人間ドラマでした。
池井戸潤原作の映画は「空飛ぶタイヤ」以来でしたが
最後まで手に汗握りました。 ドキドキ。
観て良かったです。
満足しました。
※ チーム抗争の作品かも、と思い込んだ理由に
映画ボスターのコピー(?)もあると思うのです。
だって 二人がにらみ合っているような構図の真ん中に
「さあ、闘え」 のコピー
そんなの見たら ねぇ… (と、責任転嫁)
◇ 最後に
心に残りました
山崎アキラのおかげで
治療のため渡米する事ができた少女。
無事に手術を受けられて良かった。 けれど
恐らくはその件で
地方の支店に左遷させられてしまう… うーん
どこにいても出来ることをやる と頑張ってはみるものの…
どん底に沈んでいた時
届いた一通の手紙。 エアメール。
差出人は、少女の親。
そこに認められていたのは、感謝の想い
"報われた"
"無駄では無かった"
アキラの目に再び光が戻る。
…
他にも良い場面が沢山あったと思うのですが
作品を振り返るたびこの場面が
頭に浮かんできます。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで
銀行員の使命とは?
池井戸潤原作の映画は『七つの会議』以来で、そんな経験値の低い自分が渋々サービスデイを利用して観賞したのが今作でした。約130分と長い映画で集中力が持つのかどうか不安でしたが何とか乗り切れました。お堅い映画かと思いきや、銀行員としてのプライドや意地、人間味のある人物ばかりでとても面白かった。
特に、「確実性」がキャッチフレーズの鬼上司である不動は結構お気に入り。冷徹でありながら、産業銀行全員が積み上げてきた信頼を背負っている、という強い責任感を持っているが故の冷徹ぶりなので、主人公山崎のプランに軽く賛同できないスタンスを取らざるを得ないのも無理はないと思いました。
冒頭の模擬融資のシーンは静かに拍手してしまいました。これは町工場で育った山崎にしか見破れない偽装工作で、また、階堂には今後問題を引き起こす叔父二人と同じ血を引いている伏線にもなっているので、この時から二人の宿命が始まったと感じました。
社会派映画としては胸アツの映画なので、映画に興味のない人でも観てもらいたい作品です。
原作の池井戸潤のテーマが活きていた。
ドラマの『アキラとあきら』を二度観ていて、映画版は、竹内涼真さんと横浜流星さんが出るので是非、観たくて映画館に足を運んだ。
ドラマの長い話を2時間ちょっとにまとめた
ものなので難しいとは思ったが、池井戸潤さんのメッセージは良く伝わっていた。
ドラマ版の二人のアキラとあきらの演技が良すぎただけに、映画版では二人のキャラクターのままの演技で残念でした。竹内涼真さんは頑張って役に挑戦していたかもしれないが、残念ながら横浜流星さんは忙し過ぎるのか役が掴みきれていないと感じた。御曹司らしさとか、知的キャラクターにはなりきれていないと感じた。何れにしても、体育会系の二人にしか見えなかった。
あとは、役者ではないお笑いの人たちが多数??出ていて突破ファイルなのかと思った。役者の適役がいないのか、客寄せパンダなのか?そこで更に残念な映画になっていた。
劇場で観るまでなく、Netflixなどに出回ってからで充分な作品だと思いました。
唯一良かったのは、エンディングのBack numberの吐息から入る歌でした!
何のために働くのか
さすが池井戸作品。
それぞれの言葉にいちいち頷く。
終わった時には、とても気持ちがよかった。
何のために、誰のために仕事をするのか…みんなカッコいい!
そして横浜流星は、ただのイケメンではないね。
全てのキャストがハマり役
この作品はそれぞれのキャストが役のイメージにピッタリで全員がハマり役っていう印象でした。
まず、生い立ちと性格が対照的なアキラとあきらを演じた主演の2人が本当に役にピッタリのキャスティングでした。
竹内涼真は、予告を見てイメージしてたよりも暑苦しくないというか、ただの熱血漢って訳じゃない絶妙なさじ加減の抑制の効いた演技をしていて改めて素晴らしい俳優さんなんだなって思いました。
胸にアツいものを秘めていながらも同時に苦悩や繊細さみたいなものも表現してて役に奥行きが出ていたように感じます。
横浜流星は、時にちょっと冷たさすら感じさせるそのクールな外見を存分に活かして大会社の御曹司役を快演してて素晴らしかったです。
しかもただの冷たいやつではなく、心の奥底では色んな感情が動いているという、とても複雑なキャラクターを見事に演じ切っていてとても良かったです。
他にも、ウルトラ穀潰しポンコツ叔父さんコンビを演じたユースケ・サンタマリアとアンジャッシュ児嶋、町工場の社長役の宇野祥平(最近の宇野祥平は出る作品出る作品全部素晴らしい)、営業部の後輩役の上白石萌歌、主人公に影響を与える父親の会社の元従業員役の塚地武雅など、それぞれが今年のベストアクトって言って良いような公園を披露していたけどその中でも営業部長役の江口洋介がとにかく最高過ぎました。
江口洋介演じる営業部長のことを、最初はただの冷血確実性オジサンだと思ってたんですけど、実はあの人なりの信念に沿って行動してたことが垣間見えるシーンがあって、それを見てから今までの悪い印象が吹き飛ぶどころかむしろ好きってくらい感情が振り切れてしまい、気が付いたらイケオジ江口洋介のギャップの魅力にイチコロになってしまいました笑
てな感じで全てのキャストがベストアクトだと思いますし、まさかここまで重厚で熱い人間ドラマを見せてもらえるとは思わなかったので本当に最高でした。
今度まとまった休みが取れたら是非ともイーストオーシャン下田に泊まりに行きたいなって思いました〜
唯一の笑いどころはアキラ100%
2022年映画館鑑賞41作品目
9月4日(日)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
原作未読
WOWOWドラマ版未鑑賞
原作は『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』の池井戸潤
監督は『ソラニン』『僕等がいた 前篇・後篇』『アオハライド』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『坂道のアポロン』『フォルトゥナの瞳』『思い、思われ、ふり、ふられ』『きみの瞳が問いかけている』『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の三木孝浩
脚本は『桜蘭高校ホスト部』『4月の君、スピカ』池田奈津子
瑛と彬は同期でトップクラスのメガバンカー
ライバルだが敵対関係ではない
考え方は違うが戦友といえる
幼い頃に2人は出会っている
瑛は父が営む町工場が倒産し夜逃げ同然というどん底を味わいそこから這い上がり銀行員に
彬は大企業のボンボンだが親族争いにうんざりして父の会社は継がず銀行員に
順調に出世コースを歩む彬は実家の会社が経営に行き詰まり父の跡を継ぎ社長を務めていた弟に代わって立て直すため銀行を辞めてしまう
左遷先の福山支店から復帰した瑛は新社長彬と協力し担当することになった東海グループを立て直す
経営者に向かない弟が二世代に渡って優秀な兄に嫉妬する醜い構図
莫大な借金を抱えグループは共倒れで倒産寸前
ありふれた単純な話である
だからこそ面白い
この映画の制作会社宣伝担当は誰が最後に土下座するかを売りにしているようだがアホだと思う
ドラマ版の再編集ではなくキャストをガラっと変えほぼ完全リニューアルの新作
そのなかでおそらく唯一変わらなかったのは石丸さんだけ
原作者がよっぽど気に入ったのだろう
映画版の水島カンナは上白石萌歌が抜擢されたが少々ミスキャスト
棒でア○ルの人みたいに商業高校から入行したのかもしれないがちょっと若すぎないか
役作りで眼鏡をかけたようだがそれでどうにでもなるものではない
WOWOW版は瀧本美織でしっくりくるのだが
萌歌は輪郭や顔立ちのせいで実年齢より若く見えてしまう
おじさんからすれば可愛すぎんだよ
合法ロリとして活用できるかもしれないが銀行員には見えなかった
お笑い芸人が多め
笑い無し
それでもアキラ100%が出てきただけで笑ってしまった
もちろん裸じゃなかった
平成ノブシコブシ吉村とのコントを見届ける秋元真夏が思い出される
瑛が提案した解決策のカネの流れは悪徳政治家の脱法行為のように思えたが多くの社員やその家族がそれで救われるならまあ良いだろう
最後は一件落着
原作が良かったのか脚本も良かったのかわからないが話としてはよくまとまっていて決して悪くはない
幼少の頃実家の町工場が倒産した産業中央銀行の行員に山崎瑛に竹内涼真
父の会社は継がず産業中央銀行入りを選んだ山崎と同期の階堂彬に横浜流星
彬の弟で父の会社を継ぐ階堂龍馬に髙橋海人
瑛に憧れる産業中央銀行の若手銀行員・水島カンナに上白石萌歌
病気で他界する彬の父「東海郵船」の社長・階堂一磨に石丸幹二
彬の母・階堂聡美に戸田菜穂
彬の叔父(次男)でグループ会社「東海商会」の社長階堂晋にユースケ・サンタマリア
彬の叔父(三男)で「東海郵船」グループ会社の「東海観光」社長・階堂崇に児嶋一哉
イーストオーシャン下田の支配人に津田寛治
東海商会の海里部長・日高典夫にアキラ100%
階堂晋の妻に片岡礼子
経営していた町工場が倒産後に身内の会社に拾ってもらった瑛の父・山崎孝造に杉本哲太
瑛の母・山崎淑子に酒井美紀
瑛の実家が経営していた「山崎プレス工場」の従業員でクリスチャンの保原茂久に塚地武雅
町工場が倒産し父の再就職後に出会い瑛が銀行員を目指すきっかけとなったバンカー工藤武史に満島真之介
瑛の担当取引先「井口ファクトリー」の社長に井口雅信に宇野祥平
雅信の妻で重病の幼い娘を抱える井口由子に馬渕英里何
のちに頭取に出世する産業中央銀行融資部長・羽根田一雄に奥田瑛二
のちに本店営業部部長に出世する産業中央銀行上野支店副支店長・不動公二に江口洋介
産業中央銀行人事部の立花耕太に徳重聡
瑛が左遷された福山支店の先輩行員に水橋研二
瑛の依頼を断るホテル業界の経営者に山村紅葉
瑛が福山支店で担当した水産業業者に竹原慎二
その他
野間口徹
山寺宏一
矢島健一
山内圭哉
など
経済が苦手でも楽しめるヒューマンドラマ
池井戸さんのこういう銀行と企業の駆け引きドラマは、半沢直樹以来久々に見ました。会社の経営とか難しい話は、気が重くなるから苦手意識もあり、この映画も見るか迷ってました。
でも、涼真と流星の演技みたさに見に行きました(笑)
山崎(涼真)が幼い頃に父の会社が倒産。そんな時に出会った山崎と階堂(流星)は、同じあきらという名を持ちながらそれぞれ違う道を進んでいた。やがて、同じ銀行に同期として就職する。新入社員のプレゼンで、会社と銀行グループとしてバトルを繰り広げる二人。
これがまた痛快!新入社員なのに大胆な行動をとる階堂と、それを見破る山崎のやりとりは、ワクワクしました。スーツを着たイケメン男子たち、、そりゃ伝説にもなります(笑)
会社で働く人に寄り添う山崎と、現実を見据えた冷静沈着な階堂。山崎は左遷、階堂はエリートコースへとますます違う道を歩んでいくが、、。
やがて山崎は本店に戻り、父の跡を継いだ階堂とともに、階堂の会社を立て直そうとつくす。
この映画はどちらかというと経済ドラマより、人間的なものに重きを置いて、初心者でも軽く見られる感じになっていました。なので難しい言葉がわからなくても楽しめました。
山崎が左遷されていた時に、前に担当した会社の社長から来た手紙。娘の手術がうまくいったが、その時のボランティア支援の人が、山崎の父の会社に勤めていた人だった。彼が、「あきちゃんはそういう子だったから」というセリフで、まず最初に泣けました。そこからもう、涙腺よわよわでした。
東海商船を継いだ弟の龍馬とのやりとりとか、あれだけいけすかなかったおじさんたちが、あきらの提案に泣いてしまうところとか。
土下座は、池井戸ドラマにあるあるだから、やはりここでも来たかーとは思ったけど。
どうにか抜け道はないかと模索する銀行マンたち。
上司への山崎のプレゼンも図があったからとてもわかりやすくて、なるほどー!そんな手があるのかと見ていて納得させられました。
江口さんがほんとむかつく上司でしたが(パワハラまがい)、仕事だから同情だけではやってられないのもわかる。最後少し笑った感じに見えたのも良かった。ちゃんと返済が確実なのが分かれば、わかってもらえるんだと思いました。
最後、二人が出会った場所で、二人が交わすやりとりは、ちょっと読めてはしまいますが、青空がキラキラしているところとか、とても綺麗でした。
イケメンは絵になる、うん(笑)
高い理想を持て。そして、それにがむしゃらに挑んでいけ。
池井戸潤原作作品らしい、生きる活力になる、痛快で爽快な作品だった。今回は、従来にくらべ、人間ドラマが濃い目の味付け作品だった。青春恋愛映画が得意と思いきや、この手の硬派作品も熟す、三木監督の多彩な手腕で、上質のエンタメ作品に仕上がっている。
本作の主人公は、生まれ育ちの全く異なる二人の青年、山崎瑛(竹内涼真)と階堂彬(横浜流星)。メガバンクに同期入社した二人はライバルとしてしのぎを削っていく。山崎は、父親の経営する町工場が倒産し厳しい幼少期を過ごしたことで、人を救うバンカーを理想とする。階堂は、大企業グループの御曹司だが、血縁の柵を嫌い、非情に銀行の利益を優先するバンカーを理想とする。やがて、二人は、破綻寸前の融資企業危機に直面し、再生のため、英知を懸けて共闘していく・・・。
主人公達は、軋轢、確執があっても挫けずに、只管、理想のバンカーを目指していく。
軋轢、確執の部分が人間ドラマになっている。理想と現実のなかで二人が成長していく姿を描いている。
山崎パートでは、営業本部長(江口洋介)と山崎の確執がリアルで際立っている。銀行の権化のような営業本部長役を演じる江口洋介の取り付く島のない冷徹ぶりが見事。新入社員が必ず直面する会社の正義という壁を体現している。当時の青かった自分を思い出した。
階堂パートでは、二人の叔父たちとの絶えない争いが際立っている。血縁企業での人間関係の難しさをリアルに表現している。演じるユースケ・サンタマリアと児島一哉の小悪党振りが意外に様になっている。
本作のハイライトである後半の融資企業の再生劇は、主人公達の知的苦闘劇であり、苦悩しながら再生計画を生み出していくプロセスがスリリングである。出来上がった大胆な再生計画には舌を巻く。
ラストはお約束のスッキリエンド。爽快感が堪らない。
本作は、山崎の姿を通して、高い理想を持ち、それをがむしゃらに目指していくことの大切さを教えてくれる作品である。
良くも悪くもいつも通り
悪巧みで暗躍する黒幕を、真っ直ぐな情熱と知恵で成敗する現代版水戸黄門・池井戸潤劇場。
今作も「THE 池井戸作品」という展開で、安定感は抜群。予想外のことはほぼ起きません。土下座もあります。
一定のスカッと感や、働く人にとって共感や活力になる部分があるのは池井戸潤作品の良いところで、豪華キャスト陣も皆ハマってたと思います。
ただ、敵側が揃いも揃って自己中無能ムーブをかまし、手強さゼロ。味方サイドも主人公2人以外はほぼモブキャラ。そのため苦労して成し遂げてもカタルシスがなく、なんだか全体的に物足りなさは否めず…。ここまで分かりやすくしなくても良いのになと思ってしまいました。
見終わって 清々しい気持ちになりました。
上下巻の原作を上手に圧縮した脚本良し
オーバーな演技なしの演出良し
それぞれの人物に感情移入出来る演技力良し でした。
序盤に二人をバチバチにしたのも エピソードが少なくなった分 話がしまって良かったと思いました
瑛は家業の倒産を見たが 素敵な人に出会えて 人を信じて まっすぐに生きる人
竹内涼真がその熱い男を理性を持って 諦めないで一生懸命仕事をする男を 穏やかな口調で単純にならずに演じていて 説得力がありました
彬は生まれた時から重い責任を背負い 親族の確執を見て育ち 嫌気がさしていた
後継者から逃げて 自由に生きたかったが 後ろめたさを持っていた 不自由を背負っている人。
瑛の様に自分の人生を自分で選べる自由を羨ましく思っているから 瑛の前では意地を張る
家業の一大事に 弟への遠慮から 助ける事を躊躇してしまうが 瑛のまっすぐな一言で決断することができた。
横浜流星がまっすぐな思いに蓋をしている表情から 長男の責任を背負い 弟を受け止め
叔父さん達と対決する時の表情の変化する様は 優しさと迫力と刹那さがあってすごく良かったです。
不動本部長 信念のある人 迫力がありました
水島の仕事を頑張る所は応援したくなりました
ユースケ・サンタマリアさんには やられました
心は見えないから 話し合うって大切ですね。
やられた…
原作未読、WOWOW未聴。
池井戸潤作品って、たいていプラットフォームは同じで、題材が違うだけな気がしていて、半沢直樹は夢中で見たけど、それ以降は何となく流して見てた。
けど、今作は昭和生まれの自分の心をガッツリ鷲掴み。
半沢直樹的な意地悪な奴やとにかく計画を邪魔することにだけにかけてる奴も内通して裏切る奴もいない。
ただただ竹内涼真演じる山崎と横浜流星演じる御曹子階堂の、乗っけから引き込まれる演技とストーリー。
虐げられた主人公が嫌な奴をぶっ潰して成り上がるスカッとするストーリーとはまた違う池井戸作品を見た。
胸熱作品。
泣けた…
単純に描いた複雑な構図
一見ベタのようで、実は複雑な背景が織りなす味わい。演技も総じて素晴らしく、率直に言って感動しました。
主人公とライバルは、どちらも東大出で将来を嘱望される若手エリート銀行員ですが、出自が対照的。
主人公は潰れた町工場の貧しい一人息子、ライバルは大企業グループの御曹司。
ここまでは表面的な話。
主人公の父親は、親戚の会社で人生を建て直し、その間に主人公が、当初憎んでいた銀行員に憧れるようになるきっかけが。人を救済出来る銀行員になりたいという熱い志を抱いて東大へ。
一方のライバルは、親戚の確執に嫌気がさして、家業を継がずに逃げるように銀行へ。父親を嘆かせ、弟には憎まれます。
主人公は、取引先の人々を救うために支店の現場で奔走し、ライバルは本社でエリート街道を歩みます。
そして、ストーリーは波乱を経て、人と人の出会いは偶然ではなく、乗り越えられない宿命なんかないというメッセージを込めた、感動的なハッピーエンドを迎えます。
濃厚なのに、一気に128分を観通せるのは、三木監督の力量かと思いました。
「驚きの3本」
今年96本目。
8月、9月に見た「TANG」「今夜、世界からこの恋が消えても」「アキラとあきら」が全部三木孝浩監督。こんな事あり得るのってちょっと驚きました。アプリゲームのキャラで「何一つ欠けても今の私は存在しない、全てを大事にしてきたから今の私がある」と言うセリフがあって今作も正にそれ。
竹内涼真と横浜流星のここまで凄い演技、そして生き生きとしている演技を見るともっと頑張らなきゃ、せめてこの2人と同じ事はやろうと感じた一本でした。
厚みのある人間ドラマでした。
とても見応えあってよかった☆
原作読んだ家族に後から聞いたら、すごく上手くまとめてるし映画ならではのラストにしたのも上手かったと思った。
それぞれの役者さんがほんとにその役を生きていて素晴らしかった。まさかの塚地とユースケに泣かされるとは。
特に空港の塚地のシーンはつられてめっちゃ泣いちゃった。
実際の金融業界はもっと厳しいと思うけど、どんな仕事も「人のため」にあり、「人のために」という気持ちは忘れたくないなと思った。
あと、水島さんが「『女の子』じゃありません、水島です!」って言い返すところ、とても好きです。
全293件中、121~140件目を表示