アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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予備知識ゼロで観ましたが、面白かったです!
予告を見て面白そうというだけで、予備知識ゼロで観に行きましたが、予想以上に面白かったです!
銀行内での出世争いの話かと思っていたら、全然違いました(笑)
後半はずっとうるうるしてました。
主役のお二人は役柄にピッタリでしたね。
竹内涼真さん、スーツ姿&髪型&真っ直ぐな性格で仮面ライダー時代を思い出しました。
(戦隊出身の横浜流星さんとのペアということも相まって。)
それから、なんと言っても江口洋介さんのヒール役がめちゃめちゃ良かったです!
最後に軟化してしまったので、もう少し神経質っぽさを残して欲しかったです。
叔父役のユースケさんと児嶋さんには多少違和感アリ…
石丸幹二さんと兄弟に見えない(笑)
コメディ要素が全くないので、このお二人じゃなくても…
特に児嶋さん、これまた仮面ライダー繋がりでゼロワンのときのコミカルな副社長役を思い出してしまって、気になってしまいました。
ホテルの総支配人役の津田寛治さんと逆の方が良かったのでは?、なんて思いました。
(でも児嶋さん、パンフ読んで知りましたが池井戸ファミリーなんですね(笑))
とはいえ、きれいにまとまっていて面白かったです。
現実にこんな銀行員さんいるのかな。
なぜ今の仕事をしているのかということを考えさせられた
優しい演技をする竹内涼真さんはさすがだなと思った。今流行りの横浜流星さん。初めて横浜流星さんの演技を見ましたが、すごくかっこよかった。厳しい人ながらも愛がある人をしっかり演じていました。
二人の個性があるアキラが、それぞれ成長していき、同じ目的のために手を取り合うのはすごく感動しました。なぜ今の仕事をしているのか?ということを改めて考えさせられる内容でした。
将来どんな職業に就くのか迷ってる人にも
二人のバンカーの人生が描かれていますが、バンカーに限らず、今のデジタルな時代に少し欠いている、人と触れ合う温度感、情熱や信念に心動かされ、明日の活力を貰えました。
小中学生の子供と観ましたが、難しい言葉は演技や表情で何をしているのか分かったようです。
働くということや生業についても語り合える良い映画でした。
大河風ドラマとビジネスドラマの二つのベクトルゆえの中途半端さ
今、最も注目されている作家の一人である池井戸潤氏の同名小説が原作の本作は、同氏の他の作品同様に企業社会のビジネス世界を描いたドラマですが、二人の銀行員の幼少期から一線の敏腕中堅までの数十年に亘る、時に交錯しながら対照的にパラレルに生きる生き様を描いています。
池井戸作品に共通しますが、厳しいビジネス社会を背景に、アナリシス、ブレスト、ネゴ、カンファレンス等でのシーンが大宗を占めるため、自ずとドラマは会議室や執務室での会話によって展開します。アクションシーンや広大な自然描写はなく、従い映像にスケール感はありません。
このジャンルで緊迫感を高め観客に感情移入させるには、ストーリーの仕掛けがリアルであり、その真相を解き明かしていくプロセスが緻密で説得力を有し、尚且つ主人公と相手方との昂った感情的ディベート風やり取りが求められます。
本作では、ミニ大河ドラマ風の歴史的背景を辿りつつ、冷徹で厳しいビジネス世界を描くという、両極端のベクトルを求めたせいでやや中途半端な印象があり、観終えた後に不完全燃焼感が残ります。
私の40年間のビジネスマン経験からしますと、会社経営のエッセンスを鋭く抉り出すために、本作の主人公たちが繰り出す数値群とロジックは、あまりにも初歩的でお粗末で、これでは一気に形勢逆転させるような決定的なブレークスルーにはなり得ないと感じます。
多分小説なら十二分に読者を惹きつけ魅了したのでしょうが、2時間に映像化されると、どうしても尺が足りず、人間ドラマ性もビジネスドラマ性も不十分に思えます。
大ヒットしたTVドラマ「半沢直樹」では、正義と悪が明確に分けられて各人のキャラクターがデフォルメされ、大いに視聴者を惹きつけ盛り上がりました。臥薪嘗胆、雌伏の時期を経た勧善懲悪は、古今東西、観客を感情移入させ魅了しますが、やはり2時間では描き分けきれなかったようです。
また本作が取り上げるビジネスでのエピソード群はあまり切羽詰まった切実な緊張感がせず、本作が背景とする1980年代後半から2000年代という、バブル絶頂から崩壊し奈落に落ち、金融危機、株式・不動産の暴落、不良債権の激増、企業倒産の激増という悲壮感に溢れた時代感覚とは乖離し、大いに違和感がありました。
私としては、やや白けた気分で観賞したしだいです。
ただラスト15分での竹内涼真扮する主人公と江口洋介扮するその上司とのやり取りになって、初めて映像に緊張感が漂いスクリーンに食い入るようになりました。但しこれは私が過去に関わった或る大口の投資案件の記憶とオーバーラップしたせいですが、江口洋介のキャラクターのエッジをもっと利かせれば、ストーリーにメリハリが出たのではないかと思うところです。
モノホンの金融マンはどう見ているのか
晴れの日に傘を貸して(好景気や企業が好調な時に資金を貸し出して)、雨の日には傘を取り返す(不景気や企業が不調な時には貸付金を返済してもらう)」「ベンチャーをやりたいならノンバンクに行け」…。
とかく金融機関は悪く言われがちですが、反面で「金融機関は良い仕事。お金のある人(預金者)には利子をつけてやり、お金のない人(貸出先)にはお金を貸してやるから。」と口癖のように言い、評論子も金融マンにしたかったらしい、金融マン一筋の人生だった亡父の言葉を思い出すと、不思議な気分になります。
映画作品としての出来栄えは素晴らしいと思うのですが、実際の金融の現場はとうなのか。
本物の(現役の)金融マンの評も聞いてみたい一本になりました。
ちゃんと映画屋が造った池井戸作品
ビジネスドラマ王
「半沢直樹」「下町ロケット」の 池井戸潤 原作。
正直、テレビドラマはほぼハズレがなく
毎回熱い想いをして見ていた。
しかし、映画作品は「ん?」というのばかりで
「ドラマで見慣れてるからかなー」
って思っていたが、
今作はちゃんと(って言ったら過去作に失礼だが)
映画屋が造っている。
映画としての演出、構成などお見事で
めっちゃ面白い!!!
何度ガッツポーズを小さくした事か!!
テレビの匂いが無く、よくぞ池井戸作品を
128分に無理なく映画として纏めたなぁ!!
やはり三木監督の構成は素晴らしいです!!
と、しみじみ感じる作品でした。
そして俳優部がまたお見事!!
みんな素晴らしい!!!
満足でございます!!
疲れた人々が救われる作品
期待していましたが、期待以上に素晴らしかったです。池井戸潤先生の作品は社会派でありヒューマンであり、優しさがあるなと個人的に思ってます。
竹内涼真さんが演じたアキラ、竹内さんらしさが光る真っ直ぐな好青年で気持ちが良い。横浜流星さんが演じたあきら、憂いがあるけど秘めた情熱あって良い。
真反対の役柄を演じたお二人が素晴らしく、不思議な宿命と絆にグッときました。お二人とも本当にかっこいいですね。
若き日の原点等、だんだんと薄れていくものかもしれません。でもそういうものを鮮やかに保って、自分の中で育て続ける生き方を教えてくれるような作品であり、疲れた自分に潤いを与えてくれました。ありがとうございました。
理屈っぽいことを考えなければ良いと思います
理屈っぽいことをいうなら、「あのメチャクチャなおじさん2人では、本業だってうまくいくわけないじゃん」と思います。
だって、会社の社長なんてものは、お金さえあれば起業できるし、親族経営のそれほど大きくない会社なら、単純に経営者の子供は次期後継者で、そのまま社長になれます。(かくいう僕も実家の有限会社で社長してます)
だから、能力に関係なく、本人にその意思があって、機会や幸運に恵まれれば誰でも社長になれます。
会社は社長になることよりも、社長として会社を経営し続ける方が大変です。
ある程度大きな会社で、会社を支える従業員に人材が揃っていても、あのおじさん達では、例えば作中でリゾートホテルの支配人を不当に責めていたように、トップが考えなしに現場を締め上げて、従業員が離れていくので、長くは続きません。
規模の小さなベンチャー企業なら、どんどん新しいことに挑戦して、時代に合わせた経営を模索しつつ冒険するのも良いでしょうが、歴史ある大会社がリゾートホテルの経営に乗り出すなんて危険な冒険をするのに、それを止めてくれるのがグループ会社の代表である実兄1人だけなんて。
どうして今まで危険な冒険で会社を潰すことなく、経営してこられたのか。
物語の舞台を作るところから言って、「現実にはありえないよねぇー」といって観るタイプの、フィクションのように思います。
それに、銀行員のお金の知識で経営のスペシャリストになれるのなら、経営者はみんな自分の子供を銀行で修行させれば良いです。
昔は他の商家へ丁稚奉公に行って商いを学んでから家業を継いだりしていたのでしょう?
銀行で商いを学んでくると良いです。
でも、そういうのは多くありません。
なぜか?
銀行員の知識と経験は、経営の役に立つものもあるでしょうが、銀行員の知識と経験で商売人にはなれないからでしょう。
主人公の2人のアキラさんは「とにかく優秀な人」ということなんだろうけれど、理屈っぽく「こんなことあるわけないよなぁ」と考えていると、なんだかシラけた気分になってきます。
ただ、現実問題、どの業界にも絵に描いたようなダメな人はいるもので、会社の跡を継いだ海堂アキラさんの弟は、「いるいる、こういうお坊ちゃん育ちで現実を知らないワガママ経営者」と思ったし、色々と個性的な登場人物が揃っていて、ドラマとしては面白いと思いました。
特に、海堂アキラさんがおじさん2人に手をついて謝った場面なんか、感動しました。
それまで、「ガキのくせに年長者を見下しやがって」と思っていた、「態度が気に入らないだけで、中身は大したことがない」と思っていた、侮っていた甥が、自分の前に土下座をしている。
ホントは気に入らないガキに、惨めに謝罪をさせたかっただろうに、自分達では虚栄心や空っぽな自尊心が邪魔をして、意地でも絶対にできないことを、目の前の青年はやってのけた。
おじさん達に打ちのめされて、敗れて屈辱にまみれた顔で頭を下げているんじゃない。
お父さんの残してくれた、おじさん達にとっても昔は大切なものであったはずの、素晴らしい会社のために、誇り高く土下座をしてみせる。
おじさん達は認めざるを得ません。
生意気なガキだと思っていた青年は、自分達よりもずっと、一族を大切に思っていたということを知ったら、どうしようもありません。
「俺は社長なんだから、お前達はいうことを聞け」という、立場の上下で人を動かすヘッドシップしか持っていなかったおじさん達の前で、立場なんかじゃない、自分を憎んでいる相手をさえ、信用で動かすリーダーシップを見せたのだから、素晴らしい若者です。
ドラマとしては充分に感動しました。
あまり深く考えずに自然に観ていたら、結構良いお話だと思います。
お見事!
wowwowのドラマを観ずに映画にのぞみました。
確かに出来過ぎと言われればそうかもしれませんが、これはあくまでもフィクションの映画だと思います。
だけど出世コースを外れてまでは、ちょっと…と思いましたが、あれだけの実績を残せれば、将来的な評価に繋がることは間違いないだろうと考えての行動もあったかもしれません。
竹内涼真さん演じるあきらは、あれだけ仕事が出来れば、傲慢になったりプライドが高くなってもおかしくないのに、芯の通ったビジネスマンとして演じてらっしゃって、映画の舵を取ってらっしゃったと思います。
また、横浜流星さんのアキラとしての御曹司としての存在感や親族との葛藤、仕事面での才覚の難しい演技は、素晴らしかったです。
個人的に今年は、横浜流星さん一色の映画の放映が多いような気がします。
本当に期待を裏切らない池井戸潤さんの作品だなと思いながら、見応えがあり、明日への活力をいただける映画で、観て本当に良かったです。
星が4つなのは、アクションやサスペンスのない人間ドラマだけで、皆さんの演技も素晴らしく、ハラハラドキドキしながら観ていたのに、一部演技が出来ていない方がいて、折角の映画がシラけるような場面があり、残念に思いました。ちゃんとオーディションしたのかなぁ…。
バンカーと経営者としての理想的でありながらもリアルな生き様が印象的でした!
とてもよかったです!
山崎あきらの思いあふれるバンカーとしての仕事ぶりはまさに見習うべき対象だと感じました。情熱的で人思いで、何が社会や社員・その家族の人たちにとって最善なのか、マクロの視点からもミクロの視点からも物事を見ていて、エモーショナルなコミュニケーションを基本は得意としつつも、ロジカルに計画を綿密に練り上げ、上席の不動本部長をバンカー人生を懸けて説得する覚悟はまさに圧巻でした!
階堂彬(あきら)は、最初は頭は切れる一方、非常にドライなキャラクターとしての印象でしたが、ストーリーが進むにつれて、ライバルの山崎に助けを求めたり、憎き親戚に土下座をするなど余分なプライドはすべて捨て去り、数十億円の負債を背負った父から引き継いだ会社存続・回復させるために、何でもやる、なんにでもなるという姿勢はしびれました。
あきらとアキラのバディシップについて、僕も仕事上であのようにビジネスパートナーとバディシップを組みながら、大きな目標を実現していきます!
極上のビジネスエンターテイメント
一瞬たりとも飽きさせることなく、あっという間の2時間。
涙が何度も溢れる最高のエンターテイメントでした。
池井戸作品のいつもながらのストーリー展開で、ビジネス視点で見れば細部のシナリオの粗さはあるものの、そんなことはどうでもよいくらい没入させてくれる作品。
そして見終わったあとに『俺も頑張るぞー』って気持ちにさせてくれる、
楽しくて心の栄養になる時間でした。
映画っていいですね!
それにしても竹内涼真と横浜流星が格好良すぎて男でも惚れてしまいそうでした。
乗り越えられないものはない!
熱いお仕事シリーズです。
主役の2人が相対する性格なので対比が出来、同じ仕事を持つ社会人として、人のために動く、会社のために働く、両者ともに気持ちがすごく分かりました。
家族の相続の話や、ホテル業をしていたことも相まって、話としてはピンポイントでした。
いつもの池井戸節とは少し異なり、上司からの目線ではなく、若手2人の友情も描かれており、いまの時代だからこその大切な思いが描かれた作品だと思います。
ドラマ版とは配役も性格も異なり、描写も少し異なるため、見比べが出来、2度楽しめます。
宿命とはなにか、直感も大切!
人のためにも、自分のためにも、考えることをやめたら終わり!と思わされました。
2人のあきらのように、自分にとって人生の節々には大切な出逢いもあるなと思い返しました。
サラリーマンとしてどう生きるか
エリートサラリーマン同士のスマートな戦いのシーンが初めの方にあり、そういう系の話なのかなと思ったのですが、その後の展開はちょっと意外な感じでした。
サラリーマンとして、どう仕事に向き合うのか、映画的にはこうだけど、でも実際は無理だよ、特に俺には…なんてことを思いながら見てました。感動のラストに勇気を貰いながら、じゃあ明日から俺どうする?ということを考えさせられました。
あと、銀行マンってこういう仕事をしてるんや、ってことが少し分かりました。
脚本も役者さんもさすがです!
ドラマ版に負けない映画用にうまくまとめた池井戸作品
向井さんと斎藤さんのドラマ版は素晴らしく、回数を重ねられるメリットを使った人間ドラマの背景を丁寧に描いていたので、正直映画では無理だと思った。
しかし、焦点を絞ったことでうまくまとまっていた。
横浜さんは本当に素晴らしく、冷徹そうに見せて実は、というあきらを見事に演じていた。
あとは江口さん
この作品のキーになる人物の表現はお見事。
江口さんからキャストを決めたのかと思うくらいピッタリ。
映画を観てよかったです。
原作、ドラマ、どちらも見ていませんが、こういう内容なんだろうなと予想のできるストーリー。
でも、よかった!わかってるのに、よかったです。
とくにキャスティングがよかったと思います。
アキラ、あきら、どちらもよかった。合ってると思います。
そして、塚地さん、ユースケさん、もらい泣きしてしまった。
内容も大事だけど、配役ってホント大事!ドラマはどうだったのでしょう?でも、この映画が正解かなと思うくらい、良い映画でした。
最後のアングルが綺麗でした…。
兄より優れた弟など存在しない
タイトルのセリフを地でいくストーリーでした()
という冗談は置いといて。
三木監督の勢いが凄まじい。
いや、前々から大ヒット作を連発している有名監督であることは無論知っているが、この1ヶ月程度で三作も監督作品が公開されて、しかもその三作全てが一定のクオリティが維持されていて三作全てジャンルが違うという。
もはや狂気の沙汰である()
原作未読。
最初の展開はいかにも池井戸作品らしい・・というか半沢直樹みたいな展開。
色々主人公たちに理不尽な困難が降りかかり、順調そうに見える階堂にも色々不穏な種は撒かれている。
瑛の必死の稟議書を「確実性がない」の一言で通さない上司。
龍馬から社長職を引き継いだ彬に対して自分達のことを棚に上げて挑発する叔父たち。
もうこの時点で「あぁ今回はこの2組が最後に土下座するのね」なんて思ってた。
するとどうだろう。
彬は叔父たちに逆に土下座をして「もう一度一族みんなで繋がろう」とお願いをして、瑛の上司は最終的に稟議を通す・・・
「いや、土下座は!?」
ここでかなり面食らった。
しかし、この半沢直樹を一種振りにしたこの展開にしてやられた。
土下座がなくても爽快感って味わえるんですね。
本当この作品後半になって尻上がり的に良くなってくるし、考えれば考えるほど味がしてくる。
例えば最後上司が確実性があるという理由で稟議を通すことで、前半担当した工場を救えなかったのは銀行の腐敗や理不尽などではなく単純に瑛の実力不足であったというのがわかるので「半沢直樹」的な「勧善懲悪」っぽさが消えて物語としての深みがより一層増した。
もちろん、半沢直樹みたいな勧善懲悪の物語も大好きなのだが。
もう少し前半が深ければと思わなくもないが、映画の尺を考えると致し方なしか。
むしろ、尺が無い中でこれほどまでにきっちりとまとめ上げて、(おそらく)原作の勘所を外すことなく実写化した三木監督以下スタッフ陣すげぇぇぇぇとなる。
演技の上ではやはり皆さん粒揃いで特に横浜流星さんと竹内涼真さんの対比はかなり効いていた。
みなさんとても輝いていたのだが、中で1人あげるとすれば高橋海人さんだろうか。
今放送中の「純愛ディソナンス」のあの人と同一人物とは思えないほどの傍若無人っぷりで、兄に対してコンプレックスを抱いて薄々叔父たちの悪巧みに勘づきながらも泥舟に片足を突っ込んで追い詰められていく姿がリアルだった。
兄との邂逅のシーンの演技がもう少しよければ上々吉。
上白石萌歌さんがどうしても社会人に見えなくて困ってしまった()。これは当人の演技どうこうという問題じゃなくてイメージの問題なんですけど。
あと、やたら聞き馴染みあっていい声の社長役の人がいるなと思ったら山寺宏一さんでびっくりした。
そして突然の山村紅葉さんに思わず笑ってしまった。
【追記】
あと、本作は経済映画に見せかけた家族映画?です。
というか、池井戸さんの作品自体、経済物に何かひとつ我々でも共感できる要素をプラスしている印象。
今回はそれが家族愛であっただけだろう。
バラバラに離れた同族会社が再び手を取り合うところとか船の例えもあったので「真田丸」を思い出してしまった。
まぁ三谷脚本の大河ドラマ最新作「鎌倉殿の13人」は目的を果たした集団が内ゲバをする様子を描いているのですが()
閑話休題
こんな感じで小難しくて万人受けでない経済の話をうまいことわかりやすく消化して小説にする池井戸さんもすごいと思うし、それを完璧に実写化する俳優さんやスタッフ陣も素晴らしいと思った。
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