アキラとあきらのレビュー・感想・評価
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心に響く素晴らしい作品
空いた時間ができて前情報なしに鑑賞しましたが、まさかこんなにも骨太な作品だと思いませんでした。
私は演出とか脚本とか演技とか難しいことは分かりませんが、大変素晴らしい映画だと思いました。もっと若い頃に見ていたら、はたまた仕事が全て思い通りでなんの苦労もしたことがなければ、もしかしたらこんなに心を強く揺さぶられるほど感動しなかったかもしれません。登場人物それぞれに立場があり、それぞれの気持ちを察することができるくらい人生経験を積んできたからこそ、この作品に共感できるのではないか、そしてほとんどの大人がそんな思いに共感できるのではないかと思います。
素晴らしい映画だと思います。原作も読んでみます。
人の気持ちを動かすのは土下座なのか。
池井戸潤の原作小説で銀行物。半沢直樹的な展開かと思ってたんだけど、かなり違ってました。竹内涼真演じる山崎瑛(アキラ)は小さな町工場の社長の息子。子供の頃、銀行に見捨てられ工場は潰れていた。その経験から人助けをする銀行員を目指している。横浜流星演じるもう1人の(あきら)海堂彬は、大企業の長男。彼は同族経営が嫌で銀行員になった。この2人が巨悪に立ち向かう話かと思っていたが、悪人は存在せず海堂家の会社を救う為に山崎が頑張る話だった。ビジネスというより家族問題がメインだったかな。ずっとダメダメ役のユースケと児島がはまってたな。何より良かったのは本部長の江口洋介。こういう話だとパワハラ上司の非道ぶりを見せられるかと思っていたが、彼はできる上司だった。確実性を求めるがゆえ、山崎の感情移入が強い提案を却下し続ける。ドラマ的には不快だけど、それ普通だからね。出番の少なかった塚地の存在感も大きく、良かった。ラストは運命的な出逢いの2人の握手。ウルッ。
企業という戦いの場
台詞まで一緒かよ!
つまり、それも「育ち」ってことか?
12歳の時点で、すでに人格が定まってたと言うかw
下手に社会性を狙ってないところが良いです。久々に池井戸作品で「良い」って思えましたもんw
唯一の得意技である銀行ネタで、テーマは「宿命」にしてると言う点からも、純粋なヒューマンドラマです。
少年時代の出逢いに帰結するラストは、あざと過ぎだと言いたくなるけれど。竹内涼真の熱血と、横浜流星のクールの対比、からの静かな友情、ってのは我々昭和日本人が大好きな展開な訳で。
朝から刺さりまくってる土曜日の締めが、一番刺さりました。
良かった。
かなり。
『瑛』と『彬』の物語り
珍しく、原作既読。
なので映画化の報に接した時に、
例えば「集英社文庫」であれば上巻:382ページ、下巻:335ページの長編を、
どのように二時間程度の尺に納めるのか、
自分なりにおこがましくも考えてみる。
幸い、上巻の~281ページ迄は主戦場となる銀行に入る前のいきさつ。
ここをバッサリと切ってしまい、重要なエピソードのみをピックアップし適宜挿入、
冒頭は最もインパクトのある、入行時のプレゼンシーンから始めるか、と
予想する。
果たして実際の映像は、ほぼほぼ想定通りに進む。
善し善しと、自己満足的に、独りごちるのだが・・・・。
とは言え、元々にある熱血の部分はそのままに、
『瑛(竹内涼真)』と『彬(横浜流星)』の初めての出会いに代表される場面の様に
強くインプレッションを残す改変は随時行われている。
脚本の『池田奈津子』の手際の良さに感心する。
ストーリー自体は『池井戸潤』お得意の企業モノ。
「アキラとあきら」の共闘により、一つの大企業グループが
倒産の危機から救われる。
あからさまな悪人が出て来ないのも特徴の一つ。
グループ企業の一角を担い
陰謀を企て、主人公達に敵対する
『晋( ユースケ・サンタマリア)』と『崇(児嶋一哉)』ですら
一族の頚木から逃れきれなかった悲哀を纏っている。
また、『瑛』の上司の『不動(江口洋介)』にしても
企業の存続を第一に考え、そのためには時として非情なスタンスとなるのは当然。
前者で思い出すのは、ある外資の人から聞いた実話。
某年の入社試験に、その名前から一目で判る、日本の老舗企業の跡取りが応募して来た。
その会社の跡継ぎは、※※に入社して修行。
何年か後には、一族の会社に戻るとのレールが敷かれている。
自分はそこから外れてみたい、との応募動機。
もっとも、結果その願いが叶えられることは無かったよう。
華麗な一族の出自は、思いの外窮屈な籠の鳥であるとのエピソード。
一方、後者であれば、ステークホルダーに対しての思いは強烈。
それを裏打ちする科白が頻出する。
一人一人の行員が個人から小さいお金を預けて貰うことで
銀行は成り立つとの言が右代表。
しかし、実際に銀行を利用する側からすると、
個人の預金者や、小企業の経営者は
さほど手厚く扱われているとの体験は無いように感ずるが。
とりわけ金利ビジネスから手数料ビジネスに変容した昨今では
その思いが強くなる。
いみじくも、これも劇中の言葉
「金は貸すほどあるのに、
必要な時は貸さずに剥がしにかかり
不必要な時には貸したがる(意訳)」に代表される。
あくまでも大企業に向けた建前に思えてならない。
とは言え、主人公二人の強い意志が周囲を巻き込み共感させ、
変革を成し遂げて行く過程は爽快。
また、彼らの根底に在るスタンスは、
弱い者を率先して切り捨てて行くイマイマの世情への
強烈なレジスタンスに思える。
ふたりのアキラ/あきらの活躍に感涙
バンカーとして、個人の幼い時の経験をベースに多くの困っている会社を助けたいという熱意を持っている竹内涼真の演技も良かったし、横浜流星の憂いを抱え、一見冷たい人間のように見えながらも、しっかりした自分を持って行動する演技もとても良かった。主役の2人だけでなく、江口洋介の印鑑で机を叩くくせや上白石萌歌の若いながらも鋭さが光る演技などキャラクターの演出もすごく記憶に残った。全般的に細かい演出までこだわった、監督、出演者一体となって丁寧に作られた質の高い人間ドラマだと感じた。期待以上の秀作で涙が出てしまいました。
竹内涼真のような銀行員ってたぶん現実ではなかなかいないんだろうな、でも中にはいるのかな、と銀行の方に是非聞いてみたいです。
2時間楽しめました。監督、出演者、スタッフの皆様ありがとうございました。
意外によかったのですが
竹内涼真さん、横浜流星さんはかなり良かったです。
しかし、叔父二人と弟はなんかほかにいなかったのかなぁ。という感じです。凄い違和感ありました。
特に弟は、なんか嫌な感じになってました。
ドラマ版と比べて仕方ないですが、階堂のお父さんがドラマと同じ(笑)
やはり、2時間でまとめるのは、かなり端折らないと収まらないですね。
50億円の連帯保証をお酒の席で決めてしまう弟とか、なんか、えーって感じのところとか、原作通りなのかもですが、そんなのあるんかな?と。
しかしまあ、銀行って、いまだに稟議書に印鑑押したりしてるの?そこは、本当なのかなと、、、、笑
映画館で観ないといけないかというと、そうでもないかなと、、。
やっぱり2時間では、ちょいと雑になってしまうので、仕方ないですが、残念ななところは、多々あるかなとおもいました。
地味な内容かなぁ
運命の出会いが宿命になる
池井戸作品がきっちり仕上がっていると、やっぱり心を持ってかれるよね。
実家の零細工場が倒産したばかりの
山崎瑛、運転手付きの高級車に乗っている階堂彬。普通であれば、交わることのない幼い2人が、運命の出会いをする。
やがて、東大を卒業した2人のアキラは、産業中央銀行に同期として入行することになるんだけど、池井戸さん好きだよね。零細工場の経営危機と、銀行の情け容赦ない切り捨て。このパターン、またなのと思うんだけど、物語のフックとなって引き込まれてしまう。
江口洋介が演じる不動公二が、部下である山崎瑛に強烈なセリフを何回も決めるんだけど、これがすごく印象に残った。銀行は社会の公器であると同時に営利企業として存続しなければいけない。不動の真意は、そこにあると思う。
最後の最後まで予断を許さない展開でハラハラさせて、カタルシスのある大団円。池井戸ワールドをたっぷり堪能できる作品でございました。
原作を読んでから見ると、少し物足りないかな…
原作を読んでから見ました
2時間ちょっとの時間で
原作の内容全てを映像化するのは当然ながら無理であって
私的に原作のハイライトのように感じてしまいました…
二人のあきらの話
それぞれで一本の映画が出来そうなほど
分厚い人生が描かれる作品
それぞれの交錯する人生を
一本にまとめているのですから
無理もないのかもしれません…
反面
一緒に見に行った相方は原作を読んでおらず
その感想は
ものすごくテンポの良い映画で
時間を気にせず見ることができた
とのことでした…
また
この作品には著名な俳優さん
沢山出演されてましたが
その中でも
ユースケサンタマリアの演技が際立って良く
他の役者を食ってしまった
と感じました
今後もとても楽しみです^_^
総じて言えば
池井戸作品は
半沢直樹のように
連続ドラマに向いていて
2時間の映画にすると
物足りなさを感じさせる
そんな感想を抱かせる作品でした
ちなみに
原作知らずに観にきた方は
ホテル売却の仕組み
理解できましたかね…?
三木監督3作品同時公開
同じWOWOWでドラマシリーズもありましたが、どうやら続きや関連は無いようなので、ドラマシリーズは未鑑賞のまま、映画です。
三木孝浩監督の作品が3作品同時公開ですね。
どの作品もテーストが違うので同じ監督とは思えないかもしれません。光のこだわりは強いですが。
三木監督と言えば、高校生の爽やかな恋愛映画が多く。特に主演女優さんが最高に輝く作品が多いです。今作では、男もかっこよく撮るのか、、と関心しました。
とにかく横浜流星と竹内涼真はかっこいいですね。正反対のヒーロー像です。
最後までとても楽しめました。
ストーリーは「ざ池井戸潤」という感じ。熱い感じ。わかりやすい敵役がいて、最後はどうなるのか、、、と。2時間(と少し)でうまくまとまっているとおもいます。
欠点は、「ざ池井戸潤」というところ。たぶん最後はこうなるのだろうと予測ができてしまいます。それでも楽しいエンタメ映画でした。
三木孝浩監督と聞いて、池井戸潤原作のイメージがなかったのですが、主演をとてもよく撮るという意味では良かったです。
また、光の使い方がうまく。白→青→橙→白。逆光とか。やっぱり監督の個性を感じました。
三木監督はやはり良いですね。本当見やすいし、すっと入ってくる演出さ...
綺麗に纏められています。
乗り越えられない宿命はない
全く違う生い立ち、まったく違う宿命を背負った二人。
その二人が同じ銀行に入社し、出会い、ライバルとして認め合う。
そして、最大の危機に対し、宿命に二人で立ち向かう。
主人公二人も、バカな叔父二人も、本部長も、そして牧師もよかった。
財務諸表や粉飾など、経理や経営に疎い私にはやや難しくも感じたが、
とても面白かった。
もう一度見たいが、以前やっていたドラマも時間をかけてじっくり見たい。
宿命とは、そうゆう意味なんだ‼️❓生きる指針になる映画‼️❓
アキラもあきらも
安定の面白さ〜このシリーズ好きなら是非!!
金曜レイトショー『アキラとあきら』
以前、ドラマでもやってた池井戸潤原作の銀行シリーズ
生まれ育った環境の違う2人の”あきら”が、各々の境遇をバネにバンカーとして対峙する。
同期入社の2人の思想は水と油ながら、共にエリート行員として突き進むのだが・・・
人生そんなに甘くない。
終盤は、バンカーと経営者として倒産危機に直面した企業の立て直しに人生を賭けて立ち向かう!
ある程度筋は読めますが、テンポも良く、役者さん達の演技にも引き込まれるので、あっという間の128分
竹内涼真・横浜流星W主演ながら物語を引っ張る主演感は・・・
竹内涼真さんに軍配って感じですが、横浜流星さんの冷たい演技は安定してますね。
この作品の場合主演男優賞の選定どうなるんだろう!?
ゾンビ作品に韓国ドラマのリメイクと賛否浴びながらスキルアップしてる竹内さんに主演男優賞獲って欲しい!
「弟」はアホばかり!?
原作未読、TVドラマ版未観賞
大手銀行に同期入社した超有能な生い立ちの違い過ぎる2人の「あきら」が繰り広げる企業融資の話
小学生の頃親父の経営するプレス工場が倒産した経験をもつ山崎と、祖父から引き継いだ大企業を巡って揉める父親と叔父達をみてきた皆堂という設定で、皆堂はただただ有能でけど山崎は情に流され過ぎてヤバイ様にも。
池井戸潤作品の映画化の割には演技やセリフ回しの大袈裟さは控え目な印象。
ストーリー展開はとてもドラマチックだし面白いけれど、エピソードの詳細は中学生でもそんなアホなとツッコめそうな寓話レベルのアホっぷりの連続で笑えてしまう程。
最後だって、逆にそれを通さないとかあり得んだろうっての。
まあ掴みのベアリングだってプレス工場ではつくれるものじゃないしねw
そんなチープなエピソードをまとめたら、それなりに面白いものになっちゃうんだから大したものだとは思うけれど、もう少しでいいからリアリティを持たせてほしかったし、巨大な損失に加担した龍馬の最後の表情もやっぱりアッフォ丸出しってことで。
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