劇場公開日 2022年8月26日

「汗臭さを微塵も感じさせない、竹内涼真&横浜流星が体現する池井戸作品」アキラとあきら 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5汗臭さを微塵も感じさせない、竹内涼真&横浜流星が体現する池井戸作品

2022年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

池井戸潤氏の作品となると、どうしたってTBSの日曜劇場を想起してしまいがちです。
ですが、今作は青春映画や恋愛映画の名手・三木孝浩監督が手がけており、テレビドラマの路線とは一線を画しています。

大手銀行に入行した「アキラ」と「あきら」を演じた竹内涼真と横浜流星の等身大の魅力が
詰まった作品でありながら、汗臭さを微塵も感じさせない青春物語としても成立しています。
それぞれの矜持を貫きながら、ひとりの社会人として成長していく姿は清々しいのと同時に、
筆者世代からしてみると上司役の江口洋介の発言にもうなずけたりします。
強いて言うならば、新卒入社して着実に出世していく2人の成長物語を描いていながら、
まるで1ミリも女性の影がちらつかないことへの違和感がないといったら嘘になるかもしれませんね。

コメントする
大塚史貴