「全てのキャストがハマり役」アキラとあきら 最凶線さんの映画レビュー(感想・評価)
全てのキャストがハマり役
この作品はそれぞれのキャストが役のイメージにピッタリで全員がハマり役っていう印象でした。
まず、生い立ちと性格が対照的なアキラとあきらを演じた主演の2人が本当に役にピッタリのキャスティングでした。
竹内涼真は、予告を見てイメージしてたよりも暑苦しくないというか、ただの熱血漢って訳じゃない絶妙なさじ加減の抑制の効いた演技をしていて改めて素晴らしい俳優さんなんだなって思いました。
胸にアツいものを秘めていながらも同時に苦悩や繊細さみたいなものも表現してて役に奥行きが出ていたように感じます。
横浜流星は、時にちょっと冷たさすら感じさせるそのクールな外見を存分に活かして大会社の御曹司役を快演してて素晴らしかったです。
しかもただの冷たいやつではなく、心の奥底では色んな感情が動いているという、とても複雑なキャラクターを見事に演じ切っていてとても良かったです。
他にも、ウルトラ穀潰しポンコツ叔父さんコンビを演じたユースケ・サンタマリアとアンジャッシュ児嶋、町工場の社長役の宇野祥平(最近の宇野祥平は出る作品出る作品全部素晴らしい)、営業部の後輩役の上白石萌歌、主人公に影響を与える父親の会社の元従業員役の塚地武雅など、それぞれが今年のベストアクトって言って良いような公園を披露していたけどその中でも営業部長役の江口洋介がとにかく最高過ぎました。
江口洋介演じる営業部長のことを、最初はただの冷血確実性オジサンだと思ってたんですけど、実はあの人なりの信念に沿って行動してたことが垣間見えるシーンがあって、それを見てから今までの悪い印象が吹き飛ぶどころかむしろ好きってくらい感情が振り切れてしまい、気が付いたらイケオジ江口洋介のギャップの魅力にイチコロになってしまいました笑
てな感じで全てのキャストがベストアクトだと思いますし、まさかここまで重厚で熱い人間ドラマを見せてもらえるとは思わなかったので本当に最高でした。
今度まとまった休みが取れたら是非ともイーストオーシャン下田に泊まりに行きたいなって思いました〜