ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
全321件中、121~140件目を表示
何でもアゲル君・・・それ違法だから・・・
アニメ業界の裏側と奮闘する新人監督の願い。一つの作品に仕上げるにはたとえ1シーズン12話のTVアニメであっても想像つかないほどの人員と予算が必要。そしてまとめ上げる監督とプロデューサーの絆という点でもスタッフの人間関係には目から鱗が落ちるほどでした。脚本を絵コンテから作るという点も・・・
デジタルが主流となっている昨今のアニメ。昔のフィルム、手書きセル画の苦労はさらに厳しい状況だったと思うけど、CGが活躍してもスタッフとの打ち合わせなどの苦労が見えてくる。アメリカでは3DCGが中心となっているものの、二次元にこだわりを見せてくれる日本産アニメにも頑張ってもらいたいところです。
同じ土曜日の夕方5時という枠で、注目される気鋭の新人監督・斎藤瞳による「サンドバック 奏の石」と伝説の天才監督・王子千晴による「運命戦線リデルライト」の対決。劇中アニメもそれなりに惹かれてしまうし、視聴者やテレビ局の意向によって最終話も変わっていく過程など、興味深いところが満載。特にデジタル色彩のこだわりとかも・・・
魔法は現実じゃないけど、魔法を越えた何かを与えてくれること。大切なものを無くしても得るものがあること。瞳が幼い頃に良いアニメに出会えていたら・・・等々、リア充には理解できないであろうアニメの魅力についても語られていた。まぁ、アニメに拘わらずフィクションの中にこそ真理があったりするものだと思う。
もう一つ気になったのが、両アニメが放映された直後における人々の会話。高校生たちは大人以上に評論家のように語り合っていて、純粋に心に刺さったのは子どもたちだけだった。昔なら、学校で昨日見たTV番組が話題となるとき、高視聴率の裏番組をこっそり見ていると仲間外れにされた気分になったもの。今じゃ録画すればすむことだし、すぐに配信されるので両方視聴することができるけどね・・・個人的記憶では「ミラーマン」vs「シルバー仮面」「アイアンキング」とか。
そしてヒーロー、ヒロインが最終話に死亡する問題。子ども時代には「主人公は最後に死ぬかどうか」と話題にしてたものだけど、『鉄腕アトム』にしろ『あしたのジョー』にしろ、死んだかどうなのか曖昧にしていた。『巨人の星』だって本当なら星飛雄馬は死ぬ予定だった(高視聴率ながらも『宇宙猿人ゴリ』に視聴率抜かれた)。・・・ちなみに石川県では『巨人の星』は土曜の18:00からでしたが、裏番組では『ハレンチ学園』を放送していて、おいらは仲間外れの方へ・・・
アニメを愛する全ての人に刺さる渾身の一本
新人監督が自信をアニメ業界に導いたカリスマ監督とアニメの覇権を巡って死闘を繰り広げる本作。
自分の作品に対する思いを誰かに届けたいその一心で全員が持てる力全てを振り絞るあまりのかっこよさに目が離せなかった。
アニメ製作に直接携わるクリエイターがフォーカスされがちな中、プロデューサーやPR担当のアニメのあらゆる面で関わる全ての人間が一切の妥協を許さず、自分の想いを表現する熱量に圧倒され、刺さりすぎた!
新人監督の健気に信念を持って好きを貫く吉岡里帆の爽快さ、カリスマ故の苦悩や繊細さを存分に表現した中村倫也は映画の推進力を大幅に上げていた。
中でも柄本佑、尾野真千子の冷静だがうちに秘める圧倒的な熱さでアニメを支えるプロデューサー陣に心を奪われた。
クリエイター、アニメを愛する人への最高の愛とリスペクトが込められた作品!
素敵なアニメの欠片を拾おう
単純に楽しい!という映画ではない。
自分の仕事にもよるのかな。
クリエイティブな仕事をしている人にとっては自分の仕事を考えながら観てしまうから単純に楽しめる感じではなく色々考えてしまうかも。
映画大好きポンポさんも仕事のことは考えながら観たが、観た後に余計なものが削ぎ落とされたのでスカッとして良かった。
ハケンアニメは、チームワーク無くしてはいい作品が作れないことは分かっているけど、つい締切や大人の事情でそこそこのコンセンサスでやつっけてしまうことへの反省を突きつけられた気がした。
作中のふたつのアニメをもっとちゃんと観てみたいなと思いながらアニメの欠片を拾い集めて想像力で補ってプチ感動した感じでした。
スッキリした♪
"可もなし不可もなし…"な映画
なぜだか全く心に刺さらなかった…ホント、自分でもびっくりするぐらい(笑)
分かりやすいストーリーで、難しいものは何も無かったのに…。
なぜなんだろう?
良いアニメーションを作りたい…というのは分かるけれども…。
作り手の情熱とか、そういうものの描かれ方が、今ひとつステレオ・タイプな描写というか…台詞には熱い言葉が散りばめられて、もう満載なんですが…約2時間強、ほとんど傍観者のようにスクリーンを見つめていた。
ホント、心が動かず…笑
しかし、Filmarksでも評価は良いようなので、気になる方はどうぞ!笑
*柄本佑演じるプロデューサーが、唯一新鮮味のあるキャラでした。でも、…最後跳ねるところ…あれはいらんでしょ。キャラに一貫性が無いなと、思いました。なんか"詰め"が甘いな(笑)
*他に観たい洋画が2本あって、悩んだ末、評価も良かったこの作品を選んでみたけれども…やっぱり、こういう時に選ぶ邦画って、リスク高い(笑)…ちなみに、『ニューオーダー』『オフィサー・アンド・スパイ』と競合した(笑)…時間的なこと、映画館までのアクセス等々を考慮してのことだけど…こういう時は、ちょっと無理してでも、やっぱり"観たい"映画を観に足を運ぶべきだなと改めて思った…笑
知られざるアニメ制作の裏側
ものづくりにグッと
小気味良いテンポと清々しい感動
いろいろガチだ。
派遣会社から来たアニメーターがやらかすコメディだと思ってたんだけどww....ぜんぜん違ったww
イケメンわがまま天才アニメ監督とその手綱をにぎる伝説のプロデューサーvs元公務員の新人アニメ監督と凄腕冷徹プロデューサーの同時間帯のアニメ視聴率対決の話し。
別に凄い展開とかはなく業界アルアルのエピソードだけで2人の監督がプライドかけてガチで良い物を作り出そうとして成長し、スタッフの協力を得て努力してそれを形にして行く姿を描いている。未読だが、たぶん原作が良いのだろうかなりエモい。
話に出てくる二つのアニメも声優もガチ高レベルの本物。たぶんそれに呼応する形で撮影部も頑張っている。本編内のアニメと比較されちゃうからヘタな絵撮れないよね。役者達4人の熱量も高い、私は特に男性部が印象に残った。天才と呼ばれた男の努力とプレッシャーを中村。沈着冷静、売る為なら手段を選ばない柄本、彼のジャンプ長塚京三のウイスキーのCM思い出したわ。
あとアニメ業界はまだフィルムの名残でラッシュ試写って言うのね。
かなり胸熱な作品でレビューも高評価なんだが、、、、見終わったあと日本のアニメや映画製作者の薄給について考えずには居られなかった。良いものを作りたい、前へ出たい!そんな若者のやる気を搾取してこの二つのブラック業界は成り立っている。
中国アニメーターに比べて日本アニメーターのギャラは半分以下だという記事を最近見た。日本の映画監督もそれだけで食えてる人はほとんど居ない。
欧米の監督のようにプール付きの家に住む事など夢のまた夢だ、、スタッフのギャラなど押して知るべし。
この映画を見て業界に入る人達の事を考えると悲しくなる、、、搾取構造、日本の暗部である。
刺さりました!
原作があることすら知らず、映画館での予告もあんまり記憶に残らず(ごめん)、とりあえず主要キャスト4人の名前だけで観に行きました。
観て良かった〜。刺さりました。
きっと大変なんだろうなってなんとなく思ってただけのアニメ制作の現場は、実際のそれを覗いちゃったんじゃないかと思うくらいリアリティーがあって圧倒されちゃったし、そうやって出来上がった作品は、チラ見だけでも感動しちゃった。
(でも、あんなに大変なお仕事で、ちゃんと見合ったお給料もらえてるんだろうか、こんなの見せちゃってアニメーターになりたい若者が減るんじゃ?なんて余計なこと考えてたのはナイショです)
アニメのチカラは、私ももらった記憶があるから知ってる。
熱い大人たちが、言っちゃえば命懸けで、作ってるんですよね〜。
彼らの届けたい想いが誰かに刺さって、そしてその誰かのチカラになる。
アニメもマンガも小説もドラマも映画も、作る人と届ける人がいて、やっとここに辿り着くんだよなぁ。
皆さん、いつもありがとうございます。
ところで、『サウンドバック 奏の石』と『運命戦線リデルライト』、それぞれ単独でアニメシリーズとして作るなんてことは、ないのかな?
原作の辻村さんがちゃんと12話分のプロットを書いてるし、なんだかすごい人たち(無知でごめん)があそこまで作ったんだから、あれで終わりはもったいない気が…。いや、あれで終わりだからいいのかな。。
吉岡里帆ちゃん、良かったな〜。彼女の出演作を全部観てるわけじゃないけど、当たりはずれ(失礼)があったもんね。コレはホント良かった。
柄本お兄ちゃんは最近すごい頻繁に見るけど、なんかずるいくらいずっとかっこいい。
中村倫也くんと尾野真千子さんはもう、さすがの存在感と演技力で。
最後のふたりの、あの"間"がサイコーでした。
コージーコーナーのエクレア、買って帰ろう♪
リアル・感動・笑える三昧
ハラスメントと思わなければ時にウィンウィンをもたらす
【レビュータイトル候補その2】
2位じゃダメなんですか?
アニメ作りで視聴率を競う話。
ストーリーもギャグも良い、構成力も高く、普通に楽しめる作品である。
実写だが作中のアニメも良くできており、ある種、アニメと実写が見事融合している作品だとも言える。
観る価値高し。今年は大当たり作が多いか。
良い点
・演技水準が高い。皆。
・良いキャラの面々
・最近不適合役の多い中村倫也であったが、今作では結構マッチしている。
・信頼
・全容を見せていないのに作中アニメが感動的
悪い点
・梶裕貴がほぼほぼ本人役。こういう現実回帰要素は作品への没入感が落ちる。そのせいでまさに作中でも語られる人気要員になってしまっている。キャストとしては良いが。
・途中から見てと言うドケチ根性
・数値の意味合いが簡略化され体を成していない。分かりやすくはなるが。
・オチがやや読みやすい
その他点
・実際のところ放送開始後にあれこれ出来るものなのだろうか
良質な密度の濃い映画
全321件中、121~140件目を表示