ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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観たことがない作品、すごい作品・・・だけど題名で損をしている作品の筆頭格。
今までいろいろ映画を観たけど、こんな作品観たことがなかった。
アニメ界。
・・・複雑怪奇な、しろうとには入り込めない難しい世界。
この映画を観たらとても入ろうとは思えない世界。(どんな世界でも最初はそうなんだろうけど)。
大御所と新人。
評価を身につけている人間とこれから身につけようとしている人間。
それぞれの悩み。
細かくて、ある意味面倒くさくて、嫌でも多くの人間とかかわらなきゃいけない悩ましい世界なんだなあと思いました。(これもまた、今の世界ではどの業界でも大小あるんだろうけど)
俺も、多少なりともこのような世界(現代)とかかわってやってきたんだなあと思いました。
俳優さんたちの演技が真剣でよかったです。みなさんまじめ、でこの作品をすごく理解していて。
ただ、この「題名」だけは。
プロだったら見ただけで内容が、その感動が想像できる題名をつけろよ。
題名だけで客を呼んじゃうほどのものを考えろよ。
この題名じゃ素通りしちゃうよ。
ここのレビュー観なかったら俺、この作品を観に映画館に行っていないよ。
刺さる言葉がてんこ盛り
同僚にうまく伝わらないとか、上司のやる事に納得がいかないとか、一人で戦っているように感じることとか。
社会人やってたら、あるあるな壁だと思います。
主人公がボロボロになりながらも、それらを乗り越えていく姿がかっこ良かったです。
あとセリフがいい・・・
心の柔らかいところに、さっくりと刺さる感じ。
原作が「ツナグ」や「朝が来る」の辻村深月さん。好きなわけだ・・・
明日から仕事頑張ろうと思えた
たまたま見たら良すぎた映画
デート、一人でも男性でも女性でも おじさんでも おばさんでも
面白いと思う。できれば若い子に観てもらいたい。
若い子が見て、頑張ることや やりたいことや、恋愛や、仕事のことや思いやりとか色々
観た後に心に何か絶対残るものがあって「見てよかった」と思える良い映画です。
アラフィフでも刺さるものがありました。
シンゴジラやトップガンも良いけど公開終わっちゃう前に
この映画も絶対見た方が良い。
熱いビジネスパーソンムービー
上映館の少なさにギモン
東映系だから少ないのか?他に理由があるのか?よくわかりませんが、こんなに面白い作品はもっともっと多くの映画館で上映されるべきです!
逆転物の(ビジネス)ドラマがもてはやされて早何年ではありますが、そんな時代に「組織の中で、組織を率いて仕事をする」と言うごく当たり前の「お仕事」にスポットライトを当て、ストロングスタイルかつスポ根テイストで描かれるビジネスストーリーはまぁ珍しいです。つまりは「地味な」お話ですよね。ドラマティックさが足りない気がしますものね。絶対に某T◯Sさんでは取り上げないだろうなぁ・・・そんなドラマ。しかし、本作はそんな先入観をぶっ飛ばしてくれます。
仕事がアニメ制作。
この着眼点が素晴らしいです!仕事としてたくさんの人が絡み、会社都合がかなり発生し、そして統べるためのリーダーシップ(才能なのか?強い想いなのか?)が左右する。さらに仕事の成果が目に見えるし、結果もわかりやすい、そして・・・・日本はアニメ大国!!!わおーー!です。ピースがはまってるじゃないですか!
騙し騙されとか、足を引っ張り引っ張られとか、そー言う腹芸の政治職が強いビジネスストーリーではなくまさに「お仕事そのもの」にスポットライトを当ててるから面白いんです!そこで働く人々のインサイドワークを描いているからどっぷりハマれます。だって、仕事内容違ったって組織で仕事している人には心当たりがあることばかり出てきます。
覇権(ハケン)を取る取らないから始まりますが、それって何をすることなの?何を達成することなの?多彩な登場人物に囲まれた主人公がリーダーとして成長していくお仕事ストーリーにちょっぴりかもしれませんが元気もらえます。地道に愚直に仕事をし、想いを遂げると信じ続ける尊さよ!!!面白いですよーーー!
普通な人なんていない
新人監督の斎藤瞳は7年前に天才監督・王子千晴に憧れてこのアニメ業界に入った。
そんな彼女の初監督作品『サウンドバック 奏の石』。
その通称「サバク」と同じクール同じ時間帯の最大のライバルは、なんと王子監督の復帰作である『運命戦線 リデルライト』。
彼女たちはそのクールで“ハケン”を取るべく一丸となって奔走するのだが…
かなり口コミが良かったので鑑賞。
今年のポンポさん枠かと思ったら少し違った。
確かにとても良い映画。
主人公の成長物語としてかなり泣ける。
ただ、観ていてとにかく辛かった。
私は同世代の中でも珍しくアニメをほとんど見(たことが)ない人間なので、テーマがアニメーション業界のことだとイマイチ実感が湧きづらく、悔しい。
自分だけのものをみんなの自分のものにするのはなかなか辛いことだと思う。
ー刺され、誰かの胸に‼︎
正直私はどちらかと言うと刺さらなかった側だが、誰か1人でも刺されば良い。
アニメを見ない私みたいな人間こそ、アニメに救われるということはありそう。食わず嫌いせずに見なくては。
こんな私でも王子監督の主張や新人声優との和解、最終回の変更などにはグッときた。
あくまでもお仕事映画ではあったが、好きを肯定するような救いの描写がもう少しあればもっと好きになれたかもしれない。
登場人物はそれぞれ個性的でとても良い。
特に工藤阿須加と小野花梨の2人の関係性が好き。
ただ、気に入らないのが行城さんがあまりに急に良い奴になる点。
良い奴だと言うことは何となく分かっていたが、斎藤監督が行城さんを庇った瞬間優しくなるって…
やるんだったら最後までSっ気は残しておいて欲しかった。
「派遣」じゃないよ、「覇権」だよ!
もっとコメディ色が強いのかと思いきや、まっすぐなお仕事ムービーでした。
アニメ制作の舞台裏を描いた小説を映画化したものなので、おそらく私がもっとアニメ好きならば評価は星があと1つは増えていたでしょうね。劇中劇の形でアニメが2本作られていますが、そちらのクオリティも高く、アニメファンにはたまらないのでしょう。
もちろんアニメ界に限ったお話ではなく、どの業界にも通じる〈仕事あるある〉がいっぱい詰まっていて、「よし、自分の仕事に誇りをもってもっともっと全力で取り組もう!」って純粋に思いましたよ、単純ですね私(^^;
でも本当に直球で前向きになれる力を投げかけてくれる素敵な作品です。
プロデューサー役の柄本佑さん、いい味してましたねぇ。
予告と違った
吉岡里帆さんのファンなので見に行ってきました。
予告ではコメディっぽいストーリーかと思っていましたが、映画を見ると全然違ってました。良い意味で!
こんなに人間ドラマが描かれた作品とは思ってなかったせいか心に響きまくりでした。
予告だけ見て、見るのをやめた方がいれば是非見ていただきたい作品です。このアプリでの評価が高いのも納得できます。
あと、吉岡里帆さんの演技が素晴らしく良くなってます。今までの舞台くささもなくなっていて、凄く自然な演技になっています。緊張してるシーンとか凄くいいです。新人監督という設定を上手に演じていると思います。(自分のアパートで隣に住んでいる少年にカップラーメンを探すシーン以外は。)
今まで持ち味でもあったのかも知れませんが、一生懸命感が違和感になっていたものがなくなっているように思えました。今後は「もう少し余裕のある芝居」に期待して、ずっと応援していきたいと思います。
邦画も捨てたんもんじゃない!日本でしか作れない熱い熱い作品です。
こんな熱い熱い映画を久々に観た…!泥臭くて、不器用で、でも何よりも真っ直ぐな、そんなクリエイター達に心撃たれます。
良いところが多すぎるけれど、それでもやっぱり1番に挙げるべきは吉岡里帆さんの目力だと思う。最初は作品に対する思いは持ちながらも不器用でたどたどしかった彼女がどんどん成長していく。終盤の決意の籠った目力、皆を率いる歩き姿。王道展開だけどやっぱりそういう熱さにグッと来るね!
中村倫也さんを始めその他の俳優も磐石の体制で演技も素晴らしい!
あとはなんと言ってもアニメーション。覇権争いをする2作品もめっちゃ面白そうだし、それぞれちゃんと作られててちゃんと声優が声をあててる。(めっちゃ豪華)
所々出てくるアニメーションの演出も“らしさ”が溢れていて良かった。
アニメ制作現場ならではの人気アニメの小ネタがちょくちょく出てくるのも楽しかったな!
今作は色んなところひっくるめて日本でしか作れない作品だと思う。
タイミングが合わなくてなかなか観に行けなかったけど、無理にでも時間作って良かった!
邦画も捨てたんもんじゃないですよ。
映画を観て題名が分かりました
アニメファンでもアニメファンでなくても楽しめる作品
設定が少し古くて突っ込みどころは多いが、物語を盛り上げるには必要なのかも。何より役者さん達の演技が素晴らしく、キャスト的にもはまっていると思う。テンポもよく間延び感がない。新人監督の成長と天才監督の苦しみ、プロデューサーの覚悟。アニメ制作の現場を俯瞰して見る構図が素敵。最初は一番後ろを歩いていた主人公が最後はチーム全員を率いている姿もカッコよい。制作側だけでなく、視聴者の視点も入れているところがいい。そしてなんといっても作中アニメの出来が素晴らしく、「覇権アニメ」を争うにふさわしい。両作品ともぜひ完成品を見てみたい。惜しむらくは興行的には失敗か。どんなにいい作品でも見てもらえなければ意味がない。行城のセリフがブーメランとなってしまった。
制作側の本気を感じた
2022.46本目
圧倒的熱量😭
内容も相まって、表側に出ている俳優陣だけではなくて制作側の本気を感じた。ものすごくよかった。
テンポ感等々もよくて、全く中だるみしなかった。最初から最後までグイグイ引き込まれた。
あのアニメはどこに行けば観られますか!?😭
ロボット系のアニメにそんなに興味をもったことなかったけど、あれはぜったい神アニメだと思う、観たい存在させてくれ😭
一人一人のキャラクターもとっても良くて、
最初は「違う人種だ」と思っていた人同士が混ざり合って、理解しあって成長していく過程が綺麗だし
人と人とが化学反応を起こして、より納得のいくものを作り上げようと必死になってもがいているのが、とにかく熱くて美しかった。
好きを貫け。
確実に、私の中に刺さった映画だった。
アニメにかける並々ならぬ情熱がひしひしと伝わってきた!
勉強不足で派遣アニメかと思い、派遣社員ががんばる映画かと思っていたら、アニメの覇権を取るという映画だったのですね。アニメは嫌いではないが、熱烈なファンというわけでもない。ディズニーとジブリはかなり観ているが、イメージ的に、セル画の古い時代が思い浮かぶ。今回現在の舞台裏を垣間見ることができて、興味深かったが、ほとんどパソコンオンリーの世界でびっくりした。でも、東映で映画化されてよかったと思う。戦後すぐから製作してきた老舗のアニメの映画会社で、劇中の2本のアニメもきちんと製作されていて、好感が持てた。子どもの頃、小学校の体育館で観た東映のアニメ映画が懐かしい。吉岡里帆は、CMしか観たことがなかったが、意外にも媚びた印象を消して、なりふり構わずアニメにかける女性を好演していた。また、2人のプロデューサー役に芸達者な柄本佑と尾野真知子をもってきたことで、作品に奥行きが出ていた。すてきなラストも気に入っている。
宣伝を間違えちゃったのかも??
観た人の評価が高いので最近やっと関心を持って
今日が近くの映画館での最後の上映だったので
慌てて観に行きました。(朝9:10 〜〜)
アニメを作る現場の人たちの物理的なドタバタと
そのアニメにどんな思いを込めて
この世に送り出しているのか、と言う心の葛藤を
コミカル且つ胸熱に描かれています。
更に、物語のキモであるアニメ作品自体も
一流のアニメスタジオの作品で
アニメの制作シーンも本物の有名声優さんによる
アフレコの現場もあったりして見応えありました。
まだもう少し上映館もあるようですしぜひご覧ください。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
この映画、原作小説があるそうで、
原作小説ファンやアニメファンの動員を見込んで作られたのか?
あんまり事前に宣伝を観ることがなかった。
パンフレットも、人物の背後にアニメのキャラクターが載っていて
実写とアニメが融合した様な作品なのかと思ってしまった。
なんか勿体無いな〜〜
この映画、「下町ロケット」みたいな
胸熱モノ作り映画とかお仕事映画として宣伝した方が良かったのでは?
新しい何かを作り出す努力と苦悩、ライバル会社とのせめぎ合い
誰のために何を作るのか?
そして、それはこの世界に少しでも役に立つと言う強い信念。
感動ポイントは十分揃っていた。勿体無い作品です。
役者陣としては
柄本佑さんに尾野真知子さんが安定のいい演技で
主演の吉岡里帆さんも一生懸命キャラがハマってます。
中村倫也さんの作品はあんまりたくさん観てないですが
今までよくやってたキャラとは違う感じで新鮮でした。
で、凄いな〜〜と思ったのは
いわゆる脇のバイプレヤーおじさん界の
オールスターキャストでしたね!
古舘寛治さん、徳井優さん、矢柴俊博さん
六角精児さん、前野朋哉さん等々
セリフがあってちょっと癖があって
物語に絡んでくる脇の方々の豪華さで
制作する側の熱を感じます。
どうも、このところ重い日本映画が多かったので
このくらいの観やすくて熱い映画が良いなあ〜!
ぜひご覧下さい。
味わい深い人間ドラマに感動
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、興行収入としては、今ひとつのようですが、映画ファンの間ではなかなか評判が高かったのと、原作者の名前を観て、鑑賞を決意しました。
【率直な感想】
<「辻村深月」が原作!>
彼女の現在の作家としての売りは、「直木賞・本屋大賞受賞」作家です。
でも、彼女のデビュー作は、「ミステリ小説」(メフィスト賞:講談社主催)です。
ミステリ作家の中でも、「直木賞作家」になれるのはごくわずか。
なぜなら、直木賞作品には、「人間ドラマ」が欠かせないから。
彼女は、ミステリの中でも、「心理サスペンス」が得意で、人間の細やかな心情から生まれる驚きや意外な展開のある作品が多い。
もちろん、その中で、人間ドラマがきちんと描かれています。
そこで、彼女の原作は未読でしたが、作風からして、人間ドラマを中心とした「心理サスペンス」の要素が入っているのでは、と感じ、鑑賞を始めました。
<作品のみどころは、深い人間描写>
本作品を、「ミステリ」と紹介している人は見かけないし、確かに純粋な「ミステリ」ではありません。
でも、「心理サスペンス」という視点で作品を鑑賞していくと、かなりの感動作になるのではないかと感じています。
冒頭、主人公の女性・齋藤瞳は、アニメ制作会社の面接で、「どうして、国立大学卒で県庁勤めているようなあなたが、当社を選んだのか」という問いに対し、「王子監督を超える作品を作りたいから」と答えます。
そして、「7年後」とテロップが流れ、本編突入。
新人監督である彼女の作品が、テレビで、王子監督復帰第1作と、同時間帯で放送されることになり、アニメ作品一騎打ちになっている状態で、物語は進行し始めます。
この冒頭の面接シーンは、物語の中盤以降、その続きがあったことが明かされます(ネタバレになるので内容には触れません)。
その続きには、2つのシーンがあるのですが、1つ目のシーンでは、彼女の深い心情が明かされ、これまでの彼女の行動原理が分かります(深い人間描写)。
もう一つのシーンでは、彼女を取り巻くある人物の本当の気持ちが分かるものとなっていて、その心情に驚かされることとなります(「心理サスペンス」の要素)。
この「深い人間描写」と「心理サスペンス」の根拠は他にもありますが、ネタバレになるので一例だけ挙げさせていただきました。
<見た目と全く違う物語>
この作品は、あらすじの紹介を読むと、アニメ業界の裏側を描き、その激しい競争で対立し合う、カリスマ監督と新人監督の物語に見えてしまうのです。
表面上は確かにそうですし、実際、題名の「ハケン=覇権」とは、アニメ業界のトップで、DVDなどの映像ソフトの売上第1位となることを指しているとのこと。
でも、この作品の主眼は、どちらが競争に勝つのか、ということではなく、主人公と彼女を取り巻く主要な登場人物たちの深い心情を「ミステリ」の要素を巧みに取り入れて、「味わい深い人間ドラマ」として描くことに成功していることだと思います。
<エンド・ロールにも注目>
作中には主人公が監督した「ロボットアニメ」と、カリスマの王子監督による「魔法少女アニメ」の2作品が、本当にテレビで放映されてもおかしくないような画質で、流れるシーンがいくつもあります。
そして、エンド・ロールを見ていたら、「劇中アニメプロット 辻村深月」の表記がありました。
そうなのです。この劇中アニメ2作品のプロットが、物語展開として、私が主眼と考えている「味わい深い人間ドラマ」と絶妙に交錯していくのです。
【全体評価】
正直なところ、「期待以上」の作品でした。
映画作品として、かなり出来栄えの良い作品だと思えるのですが、既に、上映各館での上映回数は減り、このままだとあと1~2週間で上映終了かも。
私には、幅広い客層で、受け入れられそうな作品に思えるのですが…。
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