ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
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エンドロール後がいい
吉岡里帆に”客寄せ”されて観たのだけど、映画として想像以上の出来でした。
何かを作り出すのはホントに大変で、さらに生み出した作品を通じてメッセージを伝えるのは至難の業。作るのは楽しいけど、趣味の域を超えて仕事にした瞬間に、苦しみが同居し始める。さらに、大人数でそれを成し遂げるには、大抵余計なトラブルも背負い込む事になる。
そうした苦難の道を歩むには、強い想いが大事で、それが無い限り良い結果は生まれない。本作はアニメ業界が題材だが、大抵の仕事もそうして出来ている。その点において、働いたことがある人には、本作は共感出来るだろう。
吉岡里帆が、かわいいとか美人を超えて、信念を持って突き進む若き監督役を熱演。ガツガツ周りと当たりながらも、自分の目指すものを信じて突き進む。それでもなかなか上手くいかず、折れそうになりながらもなんとか足を進める。
敵役の天才アニメ監督役の中村倫也も、プロデューサー役の尾野真知子としっかりポジションを守っていて、作品の芯を固めている。中村倫也の声は、なんか安心しますね。
柄本佑もクールなプロデューサー役で、キャラが立っていてハマっていた。
熱血根性モノでありながら、努力と成功ではなく、「世の中には魔法なんか無い」けど、「現実は厳しくて辛いけど、喜びがあるよ」という大人びたメッセージを伝える潔さも気持ち良い。ところどころにハッとするセリフがある。それがつながって、物語の輪郭がはっきりするところが、観ていて引き込まれる。読んでないけど、おそらく原作者の巧みな筆はこびが伺えた。
アニメ題材というと、オタク文化や過酷労働などが定番だけど、本作はそれらと違う視点で素晴らしいメッセージを残してくれた。エンドロールの終わりに、ソレが際立つので、最後まで席を立たずに観てほしい。
途中から泣きっぱなしに
アニメファンではないが楽しめた!
久々に私の心に刺さる邦画でした。
ストーリー的には、苦悩→努力→苦悩→厳しいコーチが実は…→遂に開眼という少年漫画のスポ根を大人社会に置き換えたようなお話。
でも、少年漫画の野球みたいにド派手な盛り上がりシーンがあるわけじゃない。
しかし、それでも全く飽きることなく映画に釘付けになりましたね。むしろエンディングが流れた時は「え?もう2時間以上経っちゃったの?」という感じでした。
一つには、役者さんが皆さんいい味を出していたこと。美貌の吉岡里帆さんが良い意味で地味で目立たず、美人に感じられなかったほど、重責に苦悩する監督を演じきってました。チームをまとめる若い新人監督の辛さがひしひしと伝わってきたんですよね。一見華やかな「監督」という肩書きですが、チームをまとめて率いるのって大変なんだよね…「これで良かったのかな?チームのみんなはどう思ってるのかな?」って悩むよね…って、リーダーを経験したことのある人ならその苦悩する姿に誰もが思わず同情したくなるだろうというほどの「自信を持てず悩む地味な人物」を、あの華やかな美人の吉岡里帆さんが演じきってました。それだけに、チームの最後尾をとぼとぼと自信なさげに歩いてた斉藤瞳が、先頭を歩いてチームを率いる姿を見た時は感動的でしたね。描脇を固める中村倫也、柄本祐、尾野真千子はもちろん小野花梨や古舘寛治なども素晴らしかった。
さらに劇中アニメの質の高さ。アニメファンではない私が、何だかよくわからないアニメを見て引き込まれるような気持ちにさせられました。
また、2つのライバルアニメの視聴率競争を見事にビジュアル化した製作陣の腕もお見事でした。
終わり方も、素敵でしたね。
地味な吉岡里帆さんの姿を見てたら、「自分も仕事、頑張ろう!」って、思えました。
どこに出しても恥ずかしくない吉岡里帆の代表作
吉岡里帆が出ているA-Studioを観た。幼なじみや大学時代の友達がたくさん出てメッセージを伝えていた。吉岡里帆が嫌なヤツだったらあんなには集まらなかったんじゃないかと思ってしまう。応援したくなる。元々応援してるんだけど。そしてまんまとミニギターアンプこの映画。A-Studio観ていなくても観ていたと思うけど。
吉岡里帆は好きなんだけど、主演作に恵まれていない気がする。数年前にやっと(個人的に)代表作と思える「見えない目撃者」にたどり着いたと思っていたが、とても地味な映画で目にした人も少なかった気がする。
さて、本作はアニメ制作会社側舞台。アニメ業界の話なのでアニメが好きな人が観ると面白いし驚きもあったはず。出てくる声優(あまり知らないけど)や、小ネタのように挟まれる往年の名作アニメのセリフや、出崎演出まで出てきた。サバクのキャラデザは窪之内英策だし!でもあくまでお仕事ムービー。むしろ、中途半端なアニメネタはいらないんじゃないかと思えるくらい内容が充実していた。
好きなことを納得いくまでこだわり抜いていく。人はそれを情熱って呼ぶんだよな。そして、その熱い思いに周りが巻き込まれていく。なんて胸熱な展開。そうか、原作は辻村深月だもんな。そりゃ、面白いのも納得だ。
いや、そんな単純化できる話ではないかもしれたいし、実際の制作現場はそんなにキレイなものではないかもしれないけど。でも、それでもいい。十分その情熱に心を打たれてしまった。
この映画が吉岡里帆の真の代表作になった気がする。あえて言おう!傑作であると!
アニメ好きじゃないと無理かも😭刺さりません❗️
その業界のことを知らなくても、楽しめる映画は沢山ある。「バクマン」「HIBIKI響」「舟を編む」などあげるとキリがないが。この作品はアニメ業界のことを知ってたほうが楽しめるかも。専門用語も多い。深掘りしすぎてついていけない。ただアニメの監督は実写の監督より相当大変な仕事だということは伝わってくる。がんじがらめの中でひとつの作品を作っているんだなぁ。この作品は結構予算が掛かったんじゃなかろうか。実写の中に、アニメも制作しているんだから。吉岡里帆さんは徐々に演技力を上げてると思う。柄本佑は終始クールでカッコいい。エンドロールの最後は笑えた。尾野真千子さんが中村倫也を殴るシーンは良かった。その中で、脇役だが光ってたのがイラストレーター役の小野花梨さん。ほんわかした雰囲気が良かった。なにかの作品で見たなと思って気になって、後で調べたら「SUNNY」の鰤谷役をやってた人じゃないか。いい役者さんです。最後に斎藤監督(吉岡里帆)の部屋はどんだけ壁が薄いんだよ。隣の男の子の部屋とベニヤ板一枚か❗️それに猫ほったらかしすぎ。可愛かったけど。
元気になれます。
別にアニメ好きではありませんが、あらすじにひかれて観賞しました。
いやぁ、吉岡里帆さんって、こんな演技上手い人でした?と個人的に思いました。
他の役者さんもウマイから、ぐいぐい引き込まれます。
江本佑さんの演技が一番上手いなあと思いながら、何だか熱くなりました。
ストーリーはベタやし、淡々と流れていきますが、じわじわきます。
監督やからといって、地位を勘違いしたらあかんね。自分の今の仕事、環境を考えさせられました。
人たらしになるには、仕事をお願いするには、頭下げて、熱意入れてなんぼと言うのがよくわかりました。
アニメとか抜きにして、部下のいる方やプロジェクト任されている
方、気持ちを入れ替えてくれる指針になるような映画でした。
何気なく見たらハマります
ハケンアニメ映画観賞してきた
アニメ業界は大変って事が伝わる映画
0から1の物作るって大変ですね
スクラップandビルドの連続
一度作っても納得いかない状態なら、再作成
なので時間いくらあっても足りない
日またぎ仕事の連続
納期だけは決まっているf^_^;
人間の成長物語も詰まってる
新人監督(吉岡里帆さん)vs人気監督( 中村倫也さん)で他局同士の同一時間の覇権をかけた お仕事ムービー
2者のアニメは、エヴァとAKIRAを彷彿させるもの
普通に見入ってしまいます
脇を固める俳優が、尾野真千子さん、榎本佑さん、六角精児さん、古舘寛治さん、工藤阿須加さんら個性的俳優陣
熱量のこもった映画です
オイラ的には、ドンきつね🦊の次にハマった俳優吉岡里帆さんの役作りっぷり、素敵です♪
#ハケンアニメ
#吉岡里帆
#役作り
#ハマり役
#お仕事ムービー
#見応え十分
ふむふむ。アニメが気になる
実写を見ないアニヲタが久々に見た実写映画
この映画の制作首脳陣やキャスト達は『SHIROBAKO』や『CUE!』など、参考として視聴したのかと言えば恐らくチラ見程度はしてるでしょう。
前者はアニメ制作者自身の仕事場をそのままネタに創ったアニメなので、現場の臨場感はコレ以上のモノはなく、舞台裏という表現は適切ではない作品です(省かれた部分もあるとは言え)。
ですがこの映画はそれとは全く違う〝軸〟の話でした。
アニメの制作現場をフィーチャーした物語ではなく、コレまで散々観せられた(←自分が実写を観ていた間)鉄板テンプレートに、アニメの制作現場というネタをペタペタ盛り付けてソレっぽく創った作品です。
そして主なテーマは、制作現場の臨場感よりも、新米監督と伝説のアニメ監督の勝負です。
従って展開や表現のあらゆる所にソレジャナイ感やンナワケナイダロ感がしつこく出現し、特に前半のテンポの悪さや、飽き飽きした演出手法も手伝って観ていて辛くなってきました。
そこで気づいたのが、この作品は〝アニメを見ない人〟向けなのか?という事です。
アニメを観ない人は恐らく『SHIROBAKO』を知らないでしょうから、アニメの監督や周辺の人達ってあんななんだぁw 的に思いつつ鑑賞してるのかも知れません。
ただ現実を何一つ脚色・演出せずに見せてもドキュメント然とするだけで、創作として面白味に欠けると思ったのか、色んな観せ方や工夫〝おかず〟を盛り付け、シーンを構成してるのですが、如何せんソレらが全くもって響きません。
そもそもタイトルに使われている『覇権アニメ』と言うワードは、土曜夕方5時放送のアニメに馴染まないと思います。
その時間帯のアニメは、だいたい『ワンピース』や『名探偵コナン』などの一般子供向けメジャー作品ではないでしょうか? 日曜日の朝だと『プリキュア』とか。
(※現在の放送枠は了知していないため、あくまで分類上の意図)
自分はこの『覇権アニメ』とは大雑把に言えば主に〝深夜アニメ〟に対してだと思っています。
詳しくは『ニコニコ大百科』などで検索してみてください。
制作者(この作品の監督)は覇権アニメという単語の本来の意味を無視して、キャッチーな印象だけで用いた感が否めません。
自分はアニメオタクに該当する立場から、その安易さがこの低評価に結びついています。
その他、劇中で伝説のアニメ監督のデビュー作『光のヨスガ』という作品をヨスガヨスガと略称しており、そのたびに『ヨスガノソラ』が脳内にチラチラしてしまいますw
また『エンドレスエイト』や『人がゴミの様』などの表現が出てきますが、特に前者はコッチサイドの人種に、解ってますよ〜♪感を出したつもりなのでしょうか?
妙にイヤラシくて、コレに限らずチープな演出や、腑に落ちない展開が散見され、なかなか内容に入って行けませんでした。
結局、印象に残ったのが『ヨスガ(ノソラ)』くらいで、その程度にしか映らなかった作品です‥‥
吉岡里帆と柄本祐が良かった
地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人監督・斎藤瞳は、デビュー作で憧れの天才監督・王子千晴と業界の覇権をかけて争うことになった。王子は過去にメガヒット作品を生み出したものの、その過剰なほどのこだわりとわがままぶりが災いして降板が続いていた。プロデューサーの有科香屋子は、そんな王子を8年ぶりに監督復帰させるため大勝負に出た。一方、瞳はクセ者プロデューサーの行城理や個性的な仲間たちとともに、アニメ界の頂点を目指し・・・てな話。
アニメ業界の裏話みたいなのが観れて良かった。
テレビって事になってるが、アニメ映画もこんなんだろうなぁ、って思って観てた、
最初は吉岡里帆の空回りばかりが目立ち、柄本祐に振り回されてどうなるんだろう、と思っていたが、いろんな人に会ったり対応したりする中で成長していく姿が見えて良かった。
吉岡里帆を応援したくなるし、柄本佑も素晴らしかった。
エンドロール以降に円盤の結果が発表されるので、席を立たないようにしましょう。
一見、単純で薄い印象、ですが─
予告などから受け取った印象のまんまの作品だったなぁという印象です。
面白いとは思うのですが、描き方があまりに単純、コミカルなんだろうけどイマイチ笑えない、なんか色々ムカつくし案の定のキレっぷり・・・と嫌な部分をはじめに吐き出しておいて─
全体的に楽しめました。アニメ制作の負の部分を存分に描きつつも、それらの対価も十分に提示してくれていたように思うし、アニメ自体もうまい具合に利用して、見た目にも楽しかったように思います。もう少しアニメーションが絡んでくるかと思ったんですけど・・・
意外と笑えなかったけど、結構泣けたのでそれはそれで良かったのかなと。
単純で薄いなぁと思ったけど、ラストそれら全てのものを色濃くしたような印象で、ああいいと心から思ったりしたのも束の間、最後の最後に超薄っぺらなものが待っていて、ひどい・・・なんて思ったりもしたけれど、単純明快薄くてナンボのもんじゃい!それがアニメの本質なんじゃい!!と言わんばかりの心意気みたいなものも同時に感じたので、やっぱかなりいい、という個人的な感想です。
「派遣」アニメ?
胸熱
アニメと吉岡里帆に反応して見に行ったら、熱い気持ちで胸がいっぱい。
「社会人成長ストーリー」
「新人対才能型、裏番組同士のアニメ監督&大手会社対決」
「表情と行動で語るキャラの魅力が満載」
「アニメと実写の同時上映」
終始目が離せず、映画の終わりも最高だった。
一側面だけ挙げると、
吉岡演じる主人公、熱い気持ちを内に秘めて頑張っています。芯はあるけど柔軟でなく、周りとの関係性作りも苦手で中々結果が出にくい。
でもちょっとした助けや気づきを経て、成長し、物語が進んでいきます。
個人的に、映画のパンフレットも良かった。
鑑賞後の感覚的な気持ちが、俳優・監督・原作者のコメントを見て、魅力と共に言語化されて層になった感じ。
演じたキャラへの捉え方がいい。監督のこだわりも各所にある。俳優のコメントは監督へのエールにもなっていて、吉野監督ならではのパンフレット。
(失礼ながら)映画の面白さ、宣伝動画では伝わりきらない。そこが主人公や吉野監督の性質を表しているようで面白い。
モノづくりの苦しさ楽しさ
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