渇水のレビュー・感想・評価
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可もなく不可もなく!?
〜市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照りで市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る。ある日、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、救いの手を差し伸べる〜
というお話。
もともと、観に行くつもりは無かったのですが、、、
舞台挨拶付きのチケットが当たったので、観に行ってみました!
妻(尾野真千子)との関係が冷めてしまっている、冴えない水道局員(生田斗真)
生田斗真さんも、もう中年、自堕落にタバコを吹かして、冴えない感を頑張って演じていたけど、ちょっと無理があったかも(^◇^;)
後輩役の磯村勇斗さんは、さすがの演技力で、先輩の命令にもどかしく思いながら従う感じが、すごく伝わってきました。
内容的には、あまり救いのないようなラストだったし、中盤間延びした部分があったので、もうちょっと時間を短くコンパクトにした方が良かった気がしました。
個人的に、映画の舞台が群馬県で、実家周辺でお馴染みのスーパーや、渡瀬川などが登場したのでとても懐かしかったです☺️
思ってたのと違ったが良かった!
やっぱり夏の映画はいいね!
先月、「正欲」を鑑賞してきたので、まさか短期間でモチーフが【水】の作品を続けて見るとは思わなかった。
でも、2つの作品はいい対比になってるなと思ったのでそれも踏まえた感想です。
本作の舞台は雨が降らない真夏日が何日も続き水不足が危ぶまれる群馬県前橋市。
水道局で働く主人公が水道代滞納者の家を回っていく中で出会った姉妹と触れ合う中で動く心の変化を描いていく。
作品の感想としては、普通に面白かった。
最初は雨が降らないSFかな?と思ったけど、ただ日照時間が長いだけだった。
でも、雨が降らないってだけでどんどん不穏な空気になっていくもんだから鑑賞前に抱いていた印象とだいぶ違ったw
作品から伝わってきたメッセージは
水は生きる源であるという’’ 生存本能’’
子供達に足りないのは親からの愛情。
また別の人にとっては家族からの愛情や人との繋がり。
それらのメタファーとして【水】が採用されている。
一方、「正欲」で描かれている【水】は主人公達にとっては極めてセクシャルなもとして映っていて、’’性的欲求’’として描かれている
「渇水」が食欲ならば、「正欲」は性欲。
つまり、インプットすることで満たされる食欲とアウトプットすることで満たされる性欲は完全な対比の関係になっている。
【水】って意味が広いから自由創作としては飽和しにくいテーマではあるけれど、
いざ作品を比較してみると全然毛色が違うから、本当に面白い。
他に【水】がモチーフの作品探してみようかな…
PS
「姉妹を演じていた子役の演技がよかった。」
以上!
姉役さんはすばらしい
渇ききった心を取り戻すよう
偶然知り合った姉妹とのふれあいで、渇ききった心を取り戻すような話。
最初に出てきた姉妹が物語を回しており、二人が一番印象深かったです。
特に姉役の山崎七海が素晴らしく、明日を信じて笑っていた最初と、段々と絶望に向かっていく表情や目が見事でした。
磯村勇斗も良いキャラで、生田斗真との緩い絡みに少し和みましたね。
サラッと出てくるボバや柴田理恵も良いアクセントでした。
ショボいテロは、現実を淡々と見せてきた流れと余りにも温度差がありすぎて、その演出に少し引いてしまいましたが何とか良い形で着地してくれたと思います。
貧困や妻子との別居。問題としてはそのままではあるけれど、岩切も姉妹も一歩先に踏み込むことができていました。
葛藤が残る作品
お天道様の気分次第
やるせなさMAX
目が死んでる
原作モノ映画の方向性の難しさ
公開時見ようと思っていて見逃した作品ですが、早速配信されていましたので鑑賞しました。
原作は未読ですが、他のレビューで原作とは結末がまるで違うとの書き込みがあり、本作はあくまでも映画作品としての感想となりますが、個人的にもちょっと変わった作品という印象があり、見るべきポイントが多過ぎて焦点が定まり難い作品の様に思えました。
この映画版は希望を残したラストになっていました。
でも、この物語の設定を考えると甘さが残ります。物語って時に残酷で厳しい結末で終わるからこそ問題が明確化され、ずっしりと重くそしてずっと心に残ることもあります。
この点については見る者の好き嫌いもあるでしょうし、本作が作品的にダメだとも思っていませんが、個人的にこの結末(作品の方向性)では恐らく一ヵ月後には殆ど忘れて記憶の彼方に追いやられていることと思います。
ショボいテロに感動
ずっと見たいと思っていた作品
思っていたよりも行政の業務と未払いの理由、社会問題提起のポイントなどにしっくり来なかった。
水道代を支払わない生活というのはどういうものなのか。
電気 水道 ガス 電話 市民税 国民健康保険
そういったものは 払うべきものとして当初の給与から先に支払って残りで暮らす人。
(これはどういうわけだかもらう金額にあまり関係がないように思う)
定職が長く続かずに収入が小刻みに途絶えてしまう事が原因でそれらを支払う仕組みが根本から崩れてしまい 挙句にその日暮らしの給与の中からは 月払いの公共料金に回す事ができづらくなる。
そういった支払わない側の理由があまり描かれず、ネグレクトで残された姉妹のみのストーリーに重みが置かれて行き、
だからと言って 彼女たちの貧困は全然リアルじゃなくて
貧乏な割にオシャレな自転車で 妹の麦わら帽子もオシャレで 電気はとっくに切れてるだろうにクーラーのない暑さを全く感じない。
出だしの 空プールでエアー泳ぎする映像も ただの監督の自己満足かと思える退屈さ。
生田斗真も磯村勇人もすごくいいし
二人の姉妹特にお姉ちゃんは今後立派な女優さんになられる事でしょう。
滝藤賢一はストーリー上無駄遣い。
傘屋などは、ないわけじゃないのに払わない感は出てるな、と思ったが、
雨が降らない土地の渇水と水道料金の不払いの話が、私にはチグハグに感じられた。
雨が降れば水道代の滞納がチャラになるわけでもないし
不特定多数の誰かが水道代を滞納してるから節水しろとか雨がふらないとかな訳でもないので
雨降りました。
ちょっと解決。
みたいな雰囲気出されても 少しだけ首を捻ってしまった。
この二人は夏休みじゃなくて学校行ける日なら給食食べて学校の水飲むんだよね。
つまりこれはこの ひと夏の乾いた夏のお話というわけで全般的な滞納とは軸が違うように思うのだ。
脚本が 甘い。
そういう風に思えた。
いち公務員のささいな抵抗
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