「まだ初来日前、コアな日本のファンにとってはお宝のLive映像」ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド ノー・ニュークス・コンサート アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0まだ初来日前、コアな日本のファンにとってはお宝のLive映像

2023年10月16日
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名アルバム『The River』の発売も前の時期、BOSSは当時まだ日本での知名度が低く、日本では劇場公開等は無かったし、ソフトの発売も無かった為、全編の鑑賞は叶わなかった、No Nukes の当時のバージョン。

『The River』が発売されて、シングル・カットの『Hungry Heart』の全米チャート上昇と共に、当時我が国でも土曜の夜にオンエアーされていた「全米Top40」で流れるようになった頃、自身もこのアルバムを購入して繰り返し聴きまくったものだった。

伝説の3時間超えLiveというのを伝え聞いた時には、来日公演を夢みたが、知名度その他でとても叶わぬ夢だった。

そこから暫く経って‘80年代に入った頃、小林克也氏の「ベストヒットUSA」にて、可成り鮮明な映像の表題曲「The River」と「Thunder Road」、デトロイト・メドレーがオンエアーされて衝撃を受けた。

後に判明したのが、それがNo Nukes のオリジナル版からの抜粋映像であったという事。
更にその後、他アーティスト部分との抜粋ベスト仕様のLive盤LPと、No Nukes コンサート映像本編のLDなどの発売で、その一部は観る事が出来るようになったが、BOSSの部分の全体映像が望まれてやまなかった。

それから数十年を経て、ついにそれがDVDとCDの両方で解禁公開され、‘80年前後のBOSSの最高のパフォーマンスを目にすることが出来たこと、喜びひとしおである。

日本公演では、既にメンバーが入れ替わり、スティーヴ・ヴァン・ザント=マイアミ・スティーヴンからニルス・ロフグレンになった事で、あの一本のマイクを挟んでBOSSとスティーヴンがヴォーカルの掛け合いをする、もはや伝説的だったシーンの再現が眼前で果たされなかった事が残念極まりないが、せめてこのメンバーでの絶頂期のLive映像を、公式に目にする事が出来るようになった事に感謝である。

アンディ・ロビンソン
アンディ・ロビンソンさんのコメント
2023年11月28日

コメント頂き恐縮です。
なんか、高齢者の「回顧録」みたいなレビューになりがちなんです....(笑)

近年の作品は聴かなくなってきちゃいましたが、私も『明日なき暴走』とその後の3枚は特によく聴きました。今でも時々、思い出したように。
後になって(歳と共に?)『ネブラスカ』や『トム・ジョード』も味があって良いと思えるように。

幸い私は、初来日時初日ともう一回、ドームでのアムネスティと「トム・ジョード」は来日公演も行けました。
愛想を尽かされたのか、何故かそれっきり来なくなりましたね....(笑)

近年、ネットの公式DLサイトで、そのような時代のライブ音源最も相当数が配信販売されてますが、海賊盤買ったりしてたクチなので(泥沼化回避に)今は控えてます。
公式の完成された『Live』とは一味違う、殆どコンサート丸録り完全収録音源で、生の臨場感がまた感動を呼んだりします。

この『ノー・ニュークス』も素晴らしいですが、『The River』Boxセット添付DVDの、当時のコンサート完全収録Live映像には、感動の余り涙出ました。
このBoxセットには、海賊盤でCDで持っていましたが『The River』の前身になってる1枚ものだった『The Ties That Bind』バージョンも収録されていますが、『闇に吠える街』との繋がり(続編)感がありますね。
未発表だった未収録音源も多数収録されていて「その全てが明かされている」感じになってます。
機会がありましたら、是非ご覧下(お聴き)さいませ。

アンディ・ロビンソン
Mさんのコメント
2023年11月28日

「Darkness On The Edge Of Town」「The River」「Born In The U.S.A.」の3枚は死ぬほど聞いた者です。(「Live」を聞くために生まれて初めてCDプレイヤーを買いました!)
それ以降、洋楽そのものをあまり聞かなくなりましたが、このレビューを読んで懐かしさが込み上げてきました。
ありがとうございました!
「ウルトラマン」や「大脱走」のレビューも大変懐かしい気持ちで読ませていただきました。

M