あした、授業参観いくから。のレビュー・感想・評価
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短い時間に起承転結良く凝縮されていた
2022年劇場鑑賞27本目 秀作 68点
主演の片岡礼子さんが好きで鑑賞。
昨年公開の空白や3年前公開の楽園など人間ドラマでかつ出演時間は多くはないものの、重要な役で、そのセリフや演技力で作品を締める力がある女優さんで、今作は新宿のある一つの映画館でかつ一週間限定上映ということで、規模は大きくないものの23分の短い時間の中にその演技力はもちろん、脚本も素晴らしかったです。
ちゃんと23分の中でそれぞれのキャラクターの 描き がされていて、クオリティが高い。
当方教員志望なので尚更見たくて、時間を作り新宿まで足を運びましたが、本当に見て良かった。
勉強を教えるだけではなくなってしまった教員という仕事ですが、それに見合わない収入で母の施設代をやりくりしている様を直接訴えているわけではなくて、毎日ふらふらで帰ってきてお惣菜で済ます細々した生活。それだけで全て伝わる。
最後のタイトルのセリフを母が呟いた締めくくり、100点です。
鑑賞後次の映画が迫っていたので、直ぐにそこを後にしましたが、監督のお話聞きたかったなあ
本当に見れて良かったです、おそらくもう見れませんが是非。
リアクション
「あした授業参観いくから、いくから」というセリフでみせる5人の中学生と家族の話。
短編でありストーリーに拡がりのある物語ではないけれど、それぞれの家庭環境と、それ+少々のセリフと言い回しや表情でみせる感情の差がとてもわかりやすいし面白いし脚本の大切さを強く感じる。
自嘲的ではあるものの笑って話すところは好みじゃなかったけれどね。
ストーリーよりもつくりの面白さをみる作品という感じ。
舞台挨拶のテンションがすごかったw
20分程度の中に日本の教育現場の課題が詰まりに詰まっている問題作
先生は生徒のことをわかってくれない、ではなく、時間的にも精神的にもその余裕がない
エキセントリック家族の元で育った人はちょっとモヤる作品かと
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