配信開始日 2022年8月5日

「特に「プレデター」ファンではなくコマンチ族の女の子がヒロインという設定にひかれて観たが、それなりには楽しませてもらった。」プレデター ザ・プレイ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5特に「プレデター」ファンではなくコマンチ族の女の子がヒロインという設定にひかれて観たが、それなりには楽しませてもらった。

2022年8月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①コロナに感染し自宅監禁で配信しか観れず、最初に選んだのがこれ。その前に『LOVE DEATH + ROBOTS』というNETFLIXのTVシリーズを観たけど。各エピソードの出来はまちまちだったが、最後の「彼女の声(LIBARO)」が一番良かった。②というのは置いといて、プレデターというキャラには全く興味がなく今回相手がコマンチ族で女の子ということオンリーでチョイス。1作目(しか観てないけど)は、“「ある集団がある場所で正体不明の敵に襲われて、その敵の正体を暴いていくという謎解きとその敵を何とか倒すというカタルシスを味わわせる映画」が数限りなくある中で、その敵が周期的に地球に狩りにくる透明になれる不細工な異星人であった”、と目先を変えたところに面白さはあったが所詮一回きりのアイデアだと思っていた。③先ず狩る方が透明になる、って狡いと思いません?普通は狩られる方が何とか助かる為に透明になるというか背景に隠れるものなのに(自然界では大体そう)。食物にするとか自分の生存に関わる為の狩りなら透明になるのも百歩譲って仕方ないとしても、単に狩るために透明になってコッソリ獲物に近づくなんてセコいわ。しかも透明になるのもそうだけど他にも色んな武器装備をして技術的に劣る者(人間)を狩るのも姑息だし。しかも、そういう奴らを誇り高い戦士みたいに扱うのは矛盾していません?キツネ狩り(馬に乗り銃や弓を持った人間が無防備なウサギを狩る)の逆発想で、狩られる方を人間にして、その恐怖とサバイバルのスリル、返り討ちにするというカタルシスを味わわせるという主旨は分かるし、1作目はその面白さを巧く伝えていたが、同じ設定を続けるのならば余程サプライジングなアイデアかプロットにしないと。④そこで今回は誇り高き狩人(という設定の)異星人と、自分の土地を知りつくしている誇り高きコマンチ族の戦士(である女の子)とが知勇を尽くして戦う筋書きだと期待したが、南米のジャングルが北米の森(+平原)に、狩られる方が現代の兵士から300年前のネィティヴ・アメリカンと新大陸の侵略者である白人に変わっただけで、結局同じことの繰り返し。異星間移動出来て300年後の地球でも未だ作れない武器装備が出来るくらいなら、この惑星の住人の戦力(と自分たちの戦力との違い)が分かっているだろうに、それでも狩ろうとするのは殆ど苛めかサドかと思ってしまう。まあ、この時代(18世紀初頭)から間もなく白人がコマンチ族をはじめネィティヴ・アメリカンに行う仕打ちに比べたら未だかわいい方だけど。⑤最後はコマンチ族の少女が勝つに決まっているから、さて、どんな風に倒すのだろう(途中彼女が底無し沼にはまるシーンで「ここ使うんだろうなぁ」とは予想出来た)というのが楽しみである訳だがよくわからないうちに終わってしまった(年取って私の目が着いていけなかったからかもしれないけど)。ともかく、狩る方の驕りが足を掬ったか、最後に勝つのは武器や装備ではなく何れだけ知恵が回るのか、ということなのだろうけど、勇敢な戦士同士が死力を尽くして闘い劣性の筈の方が最後に何とか勝ち抜いたというカタルシスがなく肩透かし。⑥しかし、透明になったり重装備しないと狩れないということは、プレデターって丸裸にすると実は弱っちいのかと疑念を抱くね。⑦まあ、女の子の健気な大活躍と最後まで飽きさせなかったのでそこそこの点にしましたが、また観たいとは思わないね。

もーさん