ピノキオのレビュー・感想・評価
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アニメよりも進化している
配信限定にするのが勿体ないと思うぐらい、クオリティの高いものになっていました。
全体的に冒険要素が強くなっており、プレジャーアイランドやモンストロからの脱出シーンはライドアトラクションに乗っているかのようなスリルがありました。また、ゼペットを演じるトムハンクスは、おじいちゃんとしての演技がうまく出来ていました。
今作のピノキオは、より純粋な少年として描かれており、アニメ版よりも彼の成長過程が具体的になっていました。特に、人形歌劇で出会うある少女との交流を通して、良い子供になろうと奮闘する姿に感動しました。
ここで余談ですが、ゼペットの家に飾られている時計には沢山のディズニーネタがあります。余裕があれば、観賞中にどんなキャラがいるのかチェックするのも楽しいですよ。
フル3Dにすれば良かったと思うが、ハリウッドの俳優たちがまた職をな...
フル3Dにすれば良かったと思うが、ハリウッドの俳優たちがまた職をなくしてしまうかもしれないね。
ほぼ、原作通りだから、良いんじゃない♥
アニメ版と違うのは『そんな簡単じゃないよ』って言っている所かなぁ。
ギレルモ・デル・トロのピノキオをリスペクトしたかなぁ。
オリジナリティが空回り
ディズニー映画ピノキオの実写版。
普通のアニメを実写化した作品とは意味合いが少し違うかもしれないが、アニメの実写化というとほとんどの場合原作にはないオリジナリティ要素を加えたことで原作の世界観を壊してしまう作品がやたら多い。
この制作者と視聴者の隔たりというのは散々レビュー等で叩かれているにもかかわらず今の時代になっても無駄に作られるのだが、今作のピノキオでも何故?となるオリジナリティがねじ込まれてしまっている。
一番目立つのはストロンボリの劇場で働かされてる少女ファビアナ。物語のジャマをしない形で登場するが、これが本当に物語のジャマになってないどころか必要性がない。例えばファビアナの言葉や行動がピノキオの内面をいい方向に変えてくれる等のアニメの展開のフォローという形で登場させたのであれば全然構わないのだが、これではなんで追加したの?と疑問しか出てこない。身体に障害がある子が独立して立派になるのとピノキオの物語になんの関係があるのか。他の作品でやってほしかった。
同じシーンでかごに捕らえられているピノキオが逃げ出すシーン。アニメではブルーフェアリーに助けてもらうのだが、その際に自己弁護のために嘘をついた事で鼻が伸びてしまうという罰を受けるのだ。ところが実写ではブルーフェアリーは登場せず嘘を付いて鼻が伸びたおかげで鍵を手に入れることができる。言い訳のために嘘をつけばピンチを切り抜けられるという教訓?どんな教訓だ。
今作のラスボスであるモンストロ。本来は大きなクジラであり強大な海と動物の前では人間と人形などちっぽけな存在。そんなクジラに食べられてしまったピノキオ達はどう窮地を脱するのか、というシーン。別にそのままで問題ないハズなのだが、今作ではなぜか触手の生えた文字通りモンスターになっている。だが、別に特殊な能力を使ってくるわけではない。普通のクジラでは迫力のあるシーンが撮れないと考えたのか。もしやシーシェパードに忖度してる?モンストロをデザインしたウォルフガング・ライザーマンに失礼だと思うのだが。
そしてラストの展開。アニメではゼペットを救うかわりに動かなくなってしまったピノキオは、それまでの功績を認められてブルーフェアリーに本当の人間にしてもらえるというもの。
実写ではゼペットの考え方が変わっていて、人間になって欲しいと願っていたが人形であってもピノキオのことを大切に思っている、人間かどうかなんて関係がなかったんだという事実に気付くのだ。
姿形や人間かどうかなんて関係がない愛!これだよ!差別を無くすというメッセージがごく自然な形で物語に落とし込まれている!ブルーフェアリーをファンキーな黒人にしたりとかじゃなくてこういうやり方を増やすべきだ!
と個人的にとても感銘を受けたのも束の間、去りゆくピノキオは人間へと姿を変えていく。
なんでだよ!結局人間になることこそが幸せなのかよ!感動のメッセージぶち壊しだよ!
と、イチャモンはとめどなく出てくるのだが実写のピノキオはアニメとはまた違った可愛さがあるし、子どもたちが好き勝手出来るプレジャーアイランドはまさに子どもが想像する楽しい遊園地を具現化していて目を奪われるし、アニメで表現されてもふーんとしか思えないような場面がCGで綺麗に表現されているのは一見の価値アリでした。
星に願わなくても
主題歌『星に願いを』は映画始まる前のロゴマーク時に流れる。名曲中の名曲。スタンダード。スタジオの顔。
作品も『白雪姫』『ファンタジア』と並ぶ名作中の名作。私もクラシック・アニメーションの中で最も多く見ている。
その後も別会社や新解釈などで幾度も映像化されているが、やはり一番と言ったらこれ!
1940年製作。永遠に愛され続けるディズニー『ピノキオ』。
そんな名作を実写映画化。
実写版の『ピノキオ』はあるにはあるが、本作はあのディズニーアニメを実写リメイク。
ハードルは高いってもんじゃない。『シンデレラ』『美女と野獣』『アラジン』などの比ではない。下手したらオリジナルやスタジオそのものに泥を塗る。魔法でも掛けないと無理。
魔法は掛けられないが、VFXを駆使して実写化したのは、ロバート・ゼメキス×トム・ハンクスのゴールデン・コンビ。
アニメの世界観をそのまま再現。アニメと同じピノキオやクリケットが動いている。さすがはVFX時代の申し子、VFXのクオリティーは素晴らしい。
さすがは名匠。ディズニー実写リメイクに新たな名作誕生…
…何故だろう。
アニメのイメージは壊していないのに、この何とも言えぬビミョーな感じ。
アニメを見た時のようなワクワク、ドキドキ、温もり、感動、幸せが感じられなかった。
何故だろう。
何だかつくづくと、アニメをアニメのイメージのまま実写化する難しさを痛感させられてしまった。
ピノキオもクリケットも正直ジョンもフルCGでアニメのビジュアルのまま登場。
が、アニメだからあのビジュアルがいいのであって、実写だと違和感しかない。
特にクリケット。実写(リアル)の世界に思いっきりデフォルメされたコオロギ。
かと言って、リアルだったらそれはそれでまたヤだ。『リトル・マーメイド』のセバスチャンやフランダーのように。
わがまま言ってるのも分かるけど、う~ん、難しい所…。
再現したのはビジュアルだけではなく、リアクションや動き。
オーバー過ぎ。これもアニメだから愉快なのであって、実写だと子供だけが笑いそうなただのドタバタ。
ちなみに私はこういうの、あまり好きじゃない。
話は概ね踏襲。現代的にアップデートした箇所も少なからずあり。
アニメと基本同じなのに、何故か実写になって引っ掛かった部分も。
命が宿ったピノキオにゼペットが「そろそろ学校行かんとな」。いやいや、“そろそろ”ってその日の夜じゃん。
で、学校行く事になるんだけど、昨夜命が宿ったばかりの全く無知の木の人形を一人で学校に行かせるなんて、よくよく考えたらドイヒー。
騙されて悪質人形劇団へ。捕まって“おもしろ島”へ。いずれも何とか逃げ出して、自分を探しに行ったゼペットを探しに海へ。見つけるも、巨大クジラに飲み込まれて。助かり、ハッピーエンド。
大冒険だが、これ、たった一日の出来事。
昨日生まれて、今日大冒険して。これが長い苦難を経たのなら分かるけど、達成感もない。
不思議な事にアニメでは時間経過など感じなかったのに、実写ではどうして…?
これもアニメと実写の違い…? それとも演出や編集の問題…?
すでに多くの方が指摘してるのであれこれ言わず、ちらっとだけ。
ブルー・フェアリー。
またこんな指摘するのも人種差別に当たるんだろうけど、やっぱりどうしてもねぇ…。
それから、今回ブルー・フェアリーが登場するのは序盤の魔法を掛ける時だけ。ラストには登場しない。
これは次触れるとして、今回あのオチだから。
要は、夜空の星から魔法ビームだけで良かったって訳で、登場の必要無かったって事。じゃあ、わざわざ人種変えたりして、アンタ何しに出てきたん?
そして、オチ。ブルー・フェアリーも賛否両論だが、ここが最大。
ピノキオが色々翻弄されて、騙されて怖い目にあって、冒険して、それでも頑張ったのは、人間の子供になる為。
ラスト、人間と同じ…いやそれ以上の勇気と心を見せて、ブルー・フェアリーの魔法によって念願の人間の子供に。
頑張れば願いは報われ、夢は叶えられる。“ディズニー”という存在自体を体現するメッセージ。
しかし今回、驚くなかれ、人間の子供にならない。
えッ、何で…?
じゃあ、ピノキオが頑張ってきた意味は…?
様々な体験や冒険を経て、ピノキオは変わった。
全く無知の木の人形から、本当の人間の子供になった。心が。
心が一番大事なのだ。
見た目など関係ない。
ありのままの自分でいい。
大事な事、素晴らしい事、素敵な事を言っているのは分かる。
でも…
そ・う・じ・ゃ・な・い・ん・だ・よ!
ち・が・う・ん・だ・よ!
じゃあ、『美女と野獣』の実写だって最後、人間の姿に戻らず野獣のままで良かったじゃん。
見た目など関係ないなら、人間と野獣の姿のままいつまでも幸せに暮らしましたとさって。
それと何が違う?
これはファンタジーなんだから、理想的なハッピーエンドでいいじゃないか。
そのハッピーエンドをファンタジーでオブラートして、どんな意味が込められているか。それに気付かぬほど見る側もバカじゃない。
それとも現ディズニーは、こうはっきりと描かないと分からないだろうと、バカにしてんの…?
何だか言ってる事とやってる事と色々矛盾を感じた。
文句も多くなり(本当はまだあるんだけどね)、改めて自分はアニメ版が好きなんだなぁ…とも再確認させてくれた。
星に願いを。
これってただ願うのではなく、その願いや夢の為に頑張る事も込められている。
頑張ったのは頑張ったけど、結局そのままでいいんなら、最初から星に願わなくても良かった。
現代版のピノキオ。アニメ版より感情移入しやすい◎
吹き替え版で鑑賞!
ストーリーや舞台の大筋はアニメ版と変わらないけど、細かいところが現代版になっていて、個人的にはとても感情移入しやすかった!
アニメ版のピノキオは、ゼペットじいさんやジミニーに散々忠告をされても、「なんてことないさ!」とノリノリで危険な道を歩んでいくイメージだけど、
こちらのピノキオは、誘惑が訪れた時に「でもあまり良くないんじゃないかなぁ」なんて言いながら葛藤してから仕方がなく流れに乗ってしまったという感じが伝わってきた。
学校という小さな社会から「ここは人形なんかの来るところじゃない」と追い出されて、困っているところを「有名人になれるよ」「インフルエンサーになれるよ」なんて甘い言葉でスカウトされる…。そして悪い大人に金儲けのダシにされる…。これは現代の子どもたちに通じるところもあるのでは?
また、プレジャーアイランドに向かうロバ車(?)での「同調圧力」は、現代の子どもたちを非行とかいじめとかに至らせる理由としても納得のいくもので、断れないピノキオの気持ちにとても感情移入できた。
元々ピノキオは、子どもたちに「こんなことに気をつけてほしい」という教訓映画の側面が強いと思うけど、この実写版のピノキオはより子どもたちに伝わりやすい教訓映画になっていたと思う。
アニメ版は「悪いことをするとロバになるぞ」「悪いことをすると鼻が伸びてしまうよ」そういう単純な教訓や戒めだったけど、
実写版は、「おじいさんは、あんなに大切にしていた時計を僕のために全部売ったんだ」とおじいさんからの愛を実感したからこそ、誘惑に打ち勝つことができたという描写だった。
鼻が伸びていくところも、「ごめんなさい」と謝り本当のことを言うと、鼻が短くなっていく…のはオリジナルだけじゃなかったかな?
私は、実写版のシナリオの方が優しくて好きだった。
ジミニーやブルーフェアリーの出番が大幅に削られているかわりに人間の女の子がでてくるけど、「外の世界にも、自分のことを守ってくれる優しい大人はいるんだよ」という優しいメッセージを感じてよかった。
ピノキオの「その後」を安心させてほしい
「ピノキオ」と言う作品はとんでもない数の書籍が出ており、手塚治虫先生が描いたバージョンもあったりします。
ピノキオが人間になったその後の話……は数少ないので、このディズニー実写版はどの様に人間の子供になるか?楽しみにしていましたが…後ろ姿でふわっと漂わせる形で終わるので
今までの黒人な人形と女の子との
ふれあいは何だったの?結局くっつかないの?
と全体的にモヤモヤする展開でした。
飼い猫と金魚はアニメ派だと、めちゃくちゃ可愛かったですがリアルに寄せると、クジラのシーンとか心配になっちゃいますね(笑
例の怖い遊園地は満点です。
良くも悪くも狂気に満ちた世界観になってました、アニメでも大量にいましたが悪ガキ多すぎて治安の悪さを感じるww
ピノキオとおじいちゃん達はその後どうなったのでしょうか?
おじいちゃんは年寄りだから、限られた時間は短いはず……😢
あと「時間経過」どうなってますか?
何日経ってるのだろう、ピノキオに魂が吹き込まれる(夜中)→学校に行く(朝)→見世物小屋に捕まる(夕方〜夜)→怖い遊園地(夜)→クジラ(夜〜朝)
ウロ覚えですみませんが、大体3日間ぐらいでしょうか?(笑
ジミニーを立派な良心になった、とも思えないから金ピカバッジを授けてないですよね?
おじいちゃんはピノキオを探す為に大切な時計を売り払ってお金無いですよね?
お金無いのに、ペット2匹と子供を育てられるのでしょうか?ましてや年寄りなのに……
これなら、人間になって一緒にお家に帰って
あの女の子達がスカウトに来て、ただしいステージに立って一緒に歌やダンスを披露したり、学校で自信満々に手を挙げるピノキオを見れたり…自立心が生まれていく姿を見たかったです。
「これなら安心だね、良かった〜」と思える安堵感がほしいと思いました。
キカイダーと言う作品
「ピノキオは人間になりました、ですが
ピノキオは『人間』になって、本当に幸せなのでしょうか?」
と言う台詞がチラついてなりません。
ポリコレ映画だとか悪いうわさが先行してるけどいうほど悪くない
黒人坊主のブルーフェアリーの噂が嫌ってほど耳に入ってたのでめっちゃ低いハードルで恐る恐る試聴。
「わりとよくできてる」ていうのが正直な感想。
disneyらしい世界観でCGは悪くないし、個人的にラストの人間に戻らないで諸説ありっていう終わり方も個人的には嫌いじゃない。ドタバタ映画って感じで終始飽きることなく楽しめた。
序盤のからくり時計にディズニー作品がいっぱい出てくるシーンは不覚にもテンションが上がってしまったしね。
でも
やっぱりブルーフェアリーは黒人である”必然性”が一切感じられなかった。実際に出てくるシーンは1分ぐらいだし一回しか登場しない。それでもそのインパクトが強すぎる。「星に願いを」歌いながら窓からフェードアウトしていくシーンなんかちょっと笑っちゃったし。笑
そのあと足に障がいをもった女の子が出てきて「あっ、、、(察し)」状態。いれるならもっと必然性がある場面で入れるべきだし明らかに作品の足枷になってると感じた。
あとラストのジミニーがバッジをもらうシーンはなんでないんだろ??ジミ二一切報われてないけど??笑
出来自体は全然満足できるものだしもし悪い噂が原因で見ていないなら勿体無いと思う。
ただ映画にポリコレは持ち込むな。これはガチ。
価値観のアップデート。
価値観のアップデートと言う言葉により古くからのキャラクターを皆のイメージとはかけ離れた姿に変貌させる暴挙とも取れる作品が多いですが伝統的な物語の形を変えるぐらいなら、その新しい価値観とやらで新しい別の物語を用意してそちらで好きにしていただきたい。
既存の作品や既にあるイメージを崩さないでほしい、レイシストと呼ばれても構わない。
映画はいい事を言っているシーンもありますがシンプルに面白く無かったです。
ディズニー実写化の最高傑作かも!
まずは名監督ロバート・ゼメキス&名優トム・ハンクスですよ!
「フォレスト・ガンプ」「キャスト・アウェイ」「ポーラエクスプレス」の黄金コンビですよ!
さらにロバート・ゼメキスはピクサーとは別路線の実写的なCGアニメ映画の開拓者でもあります。
ただ、ロバート・ゼメキスと言えども全てが面白いわけではない。
さらにディズニーの実写化は毎回賛否が分かれるし、当たり外れもある。
そんなわけで、どうせ面白くないんだろうと、最初っから否定的な気持ちで見始めました。
冒頭から美しいCG映像で始まり、実写とCGアニメが違和感なく描かれています。
「ロジャー・ラビット」も素晴らしかったけど、このCGアニメと実写の絶妙な融合には技術の進歩を感じさせられます。
で、ポリコレアレルギーの方達からの批難必至の黒人でLBGTのシンシア・エリヴォ演じるブルーフェアリーの登場。
最初はう〜んと思いましたが、とにかく歌声と映像がすばらしい!
なるほど、かつてルイ・アームストロングが歌った「星に願いを」をここで黒人歌手に歌わせるのか〜!と逆に感心させられてしまいました。
ブルーフェアリーはピノキオに「良心の声に従って生きれば本物になれる」と、この映画のテーマを分かりやすく伝えてくれます。
ここで、観る人は「あ〜、ちょっとアホで人の言うこと聞かないピノキオが色々あって成長していくんだろうなあ」と思うんでしょうが、なんとこのピノキオ、めちゃくちゃ良い子なんです。そしてとにかく可愛くて愛らしい。
素直で純粋であるがゆえにだまされてしまうピノキオが知恵と勇気とゼペットへの愛で困難を乗り越えていくという物語になっています。
あのアニメ版の、ちょっとイラっとさせられるピノキオではないんです。
本作では逆にジミニー・クリケットにイラっとさせられます。
もう、ピノキオの愛らしさといい子さ加減にメロメロにさせられちゃいます!
さらに、今の時代だからできる見事な映像美!
ディズニーの実写化は、「ライオン•キング」のような、ほぼ原作まんまの実写化もあれば、「アラジン」などのようにかなり手を加えた作品もあるし、「シンデレラ」「ピートと秘密の友達」や「わんわん物語」「ジャングル・ブック」といった、実写化というよりリメイク的な作品もあります。
そして今までの実写化すべてに賛否が分かれてきました。
こればっかりは好みの問題でしょう。
本作は、ストーリーの流れには手を加えず、テーマとキャラクターの性格を変更しています。
アラジンの実写版に近いかな。
スピルバーグの「A.I.」が、ピノキオを元にして作られたということだったけど、本作は言わば「A.I.」のピノキオ化版。
アニメ版と寸分違わず同じでなければ許さない!って方にはとても受け入れられないような作品でしょうが、今だからできる映像美と、より感情移入しやすく応援したくなるピノキオのキャラクター作りはさすが名匠ロバート・ゼメキスです。
個人的には今までの実写化の中でかなりよくできた作品だと思います。
観終わって、いい映画だったなあと感じました。
いや〜、映画館で観たかったなあ。
残酷な部分を削ぎ落とし、新しい表現を取り入れた作品
フィガロがかわいい。
ジミニーが跳ぶ度にコオロギの羽音が鳴るのはいいアイディアだと思う。
ピノキオが学校を追い返されるオリジナルシーンはピノキオが苦悩するためよい追加シーンだったと思う。
アニメでも実写でも制裁がなかった馬車屋を怪物を操るネクロマンサーみたいにしたのは面白い。
でもモンスロトが残念。原作ではサメだけどクジラの怪物というのがディズニーのモンストロっぽかったのに、なんかシャークトパスみたいなエイリアンみたいな怪物に変わっててファンタジー感がなくなっていた。
怒る人あれど、楽しめる人はいないだろう
原作を繰り返し見てきた世代にとっては、
ひどい経験だった
ジミニークリケットが全然可愛くないし、
ゼペットがゼペットじゃない。
だから実写なんてするべきじゃないんだ
実写版にはそもそも反対なのだが、
本作を見てより確信した
そもそもコミカルな動きとかは
アニメーションで作ることを前提に考えられてると思うので
実写やっても違和感があるし滑っているだけ。
ゼペットの時計屋さんの時計に
ディズニーキャラクターを入れてるけど、
まさかこれをリスペクトなんて言わないよね
あんなの、ただの消費行為だよ
やっぱり当時の人が当時の技術を駆使して、
できる中での創意工夫をして作り上げた作品に対して
リスペクトが感じられないよ……
ディズニーの実写化はお金の匂いしかしないから
本当にうんざりする
過去に自分達がしてきた負の遺産を
今、変えようとするのはいいよ、
ただそれを過去作に乗っけるのは違うでしょ
こんな実写化なら過去のアニメを何回でも見ちゃうでしょ
また愛される作品を作って欲しいよ
ポリコレの悪い噂が先行しているけどいうほど悪くない作品だと思う。
黒人坊主のブルーフェアリーの噂が嫌ってほど耳に入ってたのでめっちゃ低いハードルで恐る恐る試聴。
「わりとよくできてる」ていうのが正直な感想。
disneyらしい世界観でCGは悪くないし、個人的にラストの人間に戻らないで諸説ありっていう終わり方も個人的には嫌いじゃない。ドタバタ映画って感じで終始飽きることなく楽しめた。
序盤のからくり時計にディズニー作品がいっぱい出てくるシーンは不覚にもテンションが上がってしまったしね。
でも
やっぱりブルーフェアリーは黒人である”必然性”が一切感じられなかった。実際に出てくるシーンは1分ぐらいだし一回しか登場しない。それでもそのインパクトが強すぎる。「星に願いを」歌いながら窓からフェードアウトしていくシーンなんかちょっと笑っちゃったし。笑
そのあと足に障がいをもった女の子が出てきて「あっ、、、(察し)」状態。いれるならもっと必然性がある場面で入れるべきだし明らかに作品の足枷になってると感じた。
あとラストのジミニーがバッジをもらうシーンはなんでないんだろ??ジミ二一切報われてないけど??笑
出来自体は全然満足できるものだしもし悪い噂が原因で見ていないなら勿体無いと思う。
ただ映画にポリコレは持ち込むな。これはガチ。
そうくるか!という驚き♪
現代の子供や大人に響くように
リメイクされていました。
子供の頃から知っているピノキオとは少し違うけど、そうくるか!という驚きや
少し怖いシーンも有ったりで
楽しみながら見れました♪
日本語で見るとブルーフェアリーのノリが
軽い感じがするので
個人的に字幕がおすすめです。
映像もディズニーらしく綺麗でした。
真実の愛の物語。
本物になれたらパパに愛されるという条件付きの愛ではなく
ありのままの、ピノキオを受け入れ無条件に愛を注いでいるゼペット。
とても心温まるストーリーだった。
クジラに脚が生えてる点と
ピノキオ高速艇モードは少し笑ってしまったが
信じられる人は誰なのか、外見ではなく中身が大切という点、
ピノキオの物語の教訓はしっかり伝わってきた。
ゼペット役のトムハンクスはやはり良かった。
美しいCG技術と映像美。お子様と気軽に観られるファンタジー映画だが……ポリコレの足枷が……。
吹替版、Disney+にて視聴
ゼペット爺さんの家の時計は小ネタがいっぱいだし、ピノキオは可愛らしい。
化物クジラの表現も良いし、CGの美しさが際立っている。
正に子供と共に楽しむ映画としては良く出来ているかと思います。
また、本作では現代的なメタギャグみたいなものも多く、ウィットを用いてただのリメイクでは終わらないようにしようという気概も伺える。
映像の良さとトム・ハンクスの起用だけで3.5の評価を与えたい。
……しかし、ここからは若干厳しめの言葉を並べていく。
実写化に伴って追加変更されたシーンが、ことごとくポリコレ色に即している。
予告の時点から話題になっていたブルーフェアリー。ファビナに至っては脚に障害を持っている描写すらある。
しかも、それらがストーリー上、一切必然性がないように感じる。
近年の映画作品において、これらのアイコンが出てきた瞬間に「こいつは悪役ではない」と分かってしまうのも悲しい。ストーリー構造の欠陥として蝕んでいるのに何故気づかないのか……。
本作はエンディングも原作(1940年アニメ版)とは異なる。
原作ではロバの耳と尻尾は治らないままゼペット爺さんと再会し、ピノキオが爺さんたちを庇って死に、それをブルーフェアリーが人間として甦らせると言う流れなのだが、
本作では、ファビナとの会話で耳と尻尾は戻り、爺さんが死にかけて、ピノキオの愛がそれを救うような展開である。しかもピノキオは人間には戻らない。
これは、企業的にピノキオと云うキャラクターを人間化しない事で、マスコットとしての価値を下げないようにしているのだと思う(人間の役者が演じる事でのライセンスで揉めないようにする配慮とも言える)
そして、何よりもジミニーへバッジが与えられると言う大事なシーンがない。
official conscience(公認の良心)のバッジは、ジミニーを象徴するものであり、
本作の一番のカタルシスとも言えるラストシーンを2つも削ってしまい、作品価値は下がってしまったように感じるが、商業的役割の方が大きいので、損得を考えるなら、こちらの方が得をするだろうと云う判断だったのだろう。
大人の汚さをおもちゃ箱に閉じ込めたような作品とも言えるのが悲しい……。
先日PV発表されたリトルマーメイドも、ブラックウォッシュとも言える人種変更がなされている。
あちらに関してはキャストヴィジュアルとしては、若干合わないと思うが、歌唱力が素晴らしいので納得させられる力を感じる。ただ、日本国内は吹替版需要が圧倒的に多いので、歌唱力補正が付かないだろうから……配役選定に物凄くウェイトが置かれると思うと……。
お子様と楽しむ分には、映像の美しさも相まってオススメできます。
ただ、大人が深く楽しむような作品ではないので、考察などが好きな方には合わないかなぁと。
たまには名作を振り返るように楽しむ映画を見ても良いのかなぁと思います。
P.S.
一応、タレント声優扱いなのでしょうか、
ジミニークリケットを山本耕史さん、J・ワシントン・ファウルフェローをとろサーモンの村田さんが演じているのですが……お二人とも本職かってくらい上手いです。
コーチマンの吉原光夫さんの歌声がガチすぎて凄いです。
タレント声優を起用される際、このくらいの演技をして頂きたい……と云う指標にもなる作品かも知れません。
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