チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズのレビュー・感想・評価
全12件を表示
カートゥーンの魅力を再認識
往年のカートゥーンキャラクターコンビが、1人は「CG手術」を受けて立体的なCGキャラクターに、1人はカートゥーンのまま暮らして保険会社のセールスマンになっていた。生身の人間と架空のキャラクターたちが共存する「ロジャー・ラビット」的な世界観を舞台に、失踪したかつての仲間を救うために再会し、人間の警官とともに事件に立ち向かう、という筋書き。
カートゥーンの人気はなくなったからCGで全身手術をするというのは、皮肉が効いているというか、なんというか、とにかくユニークなアイデアだ。これによって実写、CG、カートゥーンの3パターンの存在が一同に集まる奇妙な映像空間ができあがった。CGとカートゥーンのアニメーションはやはり全く別物なんだと再認識した。どちらが優れているという話ではなく、別の魅力を持った映像表現なんだと、この作品は主張しているかのようだ。CGアニメーション全盛の時代だが、アメリカでもかつてのカートゥーンの魅力を再認識する動きが活発になってくれると嬉しい。実写共演の「トムとジェリー」もあったことだし、懐古趣味を超えて、新たにカートゥーンの魅力を追求する作品がでてきてもいいのではないか。
”不気味の谷”は世界共通認識
今まで観たことがないジャンルの映画だった。
『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』鑑賞。
*声の主演*
石川界人
野島裕史
*感想*
ディズニープラスで鑑賞。
これは凄いモノを見てしまったな~。チップ&デールのアニメが現実世界に現れて、大暴れするバディムービー。
海外のアニメキャラが沢山出てきますし、2Dアニメ、3Dアニメなどなど、リアルな世界と上手く融合されている為、今まで観たことがないジャンルではありましたが、個人的には面白かったです。
ストーリーの方は普通でしたが、敵があのピーターパン、、? ピーターパンファンは観ない方がいいかもしれません。(^^;
最近、ネットで一時期話題になっていた、キャラクターも登場して、正直ビックリしました。(笑) ブラックユーモアのある描写もあるので、好みに分かれるかと思いますが、僕は面白かったです!(^^)
チップ&デールのアニメが観たくなりましたw
賛否分かれると予想される
イカれている
映画好きにはたまらない、映画に詳しいとつまらない作品
おそらくこの作品は映画好きはもちろん
映画の作成会社、著作権と言った大人の都合はより理解してる人にはかなり面白い作品になります。
よく見ると「それアウトじゃね?」がたくさんありエンディングには唯一ディズニーキャラを他社に出演させた某格闘ゲームのオマージュだったり
とにかく映画好きにはたまらないコメディでした。
しかし、
ディズニーランド、シーが大好きなミッキーフレンズが好きなエセディズニーファンには恐らくこの作品は拒否反応を起こすかもしれません
まず、チップとデールの声のギャップディズニーの世界観他にもありますがディズニーならではの世界観をぶち壊してるのも事実です。
私は寧ろ好きでしたが
これを見る人は
ディズニーが好きな人はオススメしません
映画が好きな人にはかなりオススメします。
みててシュガーラッシュオンラインを思い出したし
さっき言ったとある格闘ゲームのオマージュがまさがディズニーverで?とワクワクもあります。
まぁ一言で言えば
観る前にディズニーの映画会社の傘下を調べてほしいです
【かなり人を選ぶ奇作】
ディズニーのテーマパーク部門とスタジオ部門は別部署
どの会社も部署がある。
ディズニーにおいても、
映像制作スタジオが作るディズニーイメージと
テーマパークが作るディズニーイメージとは
同じ会社内ながら、部署のあいだでちょっと違う。
特に日本の場合は、オリエンタルランドの存在がある。
京成電鉄と三井不動産あたりからの千葉浦安沖埋め立て事業出身の会社であるオリエンタルランドが
東京ディズニーリゾートというブランドイメージをコントロールしている。
日本国内においてはブエナビスタジャパンよりかなり大きな社会的影響力を持っている。
この映画を、ティンカーベルがシンデレラ城で魔法をかけている、
夢と魔法の王国イメージで見ると、けっこうどギツい。
むしろ、サタデーナイトライブを意識した方が良さそうだ。
出身のコメディアンがウィルスミスにビンタされてニュースになっていた。
彼らのギャグはコンプライアンス的にセーフなのかアウトなのか、ギリギリの線を狙いがちなのだ。
この映画も、製作者や出演者はサタデーナイトライブ出身の人がけっこういるみたいだ。
おそらく彼らなりに愛情を込めて、本作品で徹底的に笑わせたいと思い、がんばってギリギリのギャグを盛り込んだ結果、できました。というのが本作品なのではないか。
私にとってはそういう補助線を引いてから観た方が良いと思われる作品であった。
ところが、我々にはサタデーナイトライブを日常的にテレビで観る手段ってあんまりないわけです。
ていうか一度も観たことない。
逆にこの映画を観ることによって、迂回的にサタデーナイトライブのギャグの責めぐあいを日本人として勉強する、という、なんだか本国の人に教えたら気の毒に思われそうな複雑なことをやっていたような気がする。
アニメの歴史 × ハリウッドの現在 = ぼくら世代の"ロジャー・ラビット"
"いいとこ取り"ならぬ自虐的ブラックジョーク/アメリカンユーモアを交えてアニメーション表現の現在地と歴史を最高のエンタメとして一纏めにしてみせた見事な"大作戦"!今の時代、もう黒歴史は忘れるのではなくドンドン積極的にネタに=むしろ忘れさせないくらいリマインドして笑い飛ばすもの!!
"リスクを避けることが最大のリスクだ"
テンポよくおもしろい確かにコレは紛れもなくリスクテイカー。驚異の入れ子構造で真の賢さと遊び心、そして常識を覆そうという大胆な野心が素晴らしいスタッフの尽力や情熱、映画人たちの歩みと共にある。昨今のリブート・ブームという時代の流れに自覚的、客観的に一石を投じる深い洞察。なんでも実写化と称して、同じコンテンツ/タイトルを擦り倒しては何度も何度も作り直すお馴染み手法。『ジャングル・ブック』に端を発するような昨今のその流れに例えば『ソニック』や『トムとジェリー』なんかも。そうしたことを"CG整形"、"アニメキャラクターの失踪"、"古いキャラクターには厳しい時代"として巧みに織り込み扱っている。他にも著作権法や、闇スタジオに売り払ってブートレグ海賊版。
歴史ある手描きアニメと現在進行系の3Dアニメの同居。それだけに留まることなくアニメーション表現の歴史と進化が混在しては、手描きアニメから3DCGアニメその変遷・過渡期やストップモーションアニメといったあらゆるアニメ手法が同一の世界の中に同居している。進歩の歩みや変遷と創造性を決して無駄にしない。楽しく見て学べるし、知らなくてもこれを機に興味を持つキッカケになるかも。何より現実世界を皮肉っていて自虐的すぎて笑っちゃう。作画や絵のタッチが変わるたびに慣れ親しんできたファンとして受け入れるのに時間がかかるわけであってそうしたこと、イメージも本作の無縁じゃない。ディズニーの長年に渡る歴史と昨今の積極的なM&Aにおける傘下取り込み、絶対的コンテンツ帝国の為せる技。アニメを現実として業界のリアルにも目を向けては根幹やハートを損なうことなく面白おかしく描く。
我らがアンディ・サムバーグがデールということはつまりラップも…?作品が実際の生活になる。アニメキャラクターにも生活があってという発想・着眼点それ自体は決して真新しいものではないけど、そこからの掘り下げや表現方法が本当にお見事。駄作ならアメリカで僕と一緒に作れるけど、ハリウッドのホラ話にはうんざりだ。3作どころじゃない続編の嵐に、名前を変え品を変えタイトルだけ変えて、いつも焼き直しで新しい手はないのか?昔はかわいかった子役もいつかし"劣化"して忘れ去られていく。敵キャラが大人になっ(てしまっ)た中年ピーターパンというのもいい。2000年代初頭の"谷(バレー)"、目が『ポーラー・エクスプレス』。生気のない目。手描きアニメがどうとかではなくなくてすべてに良さがあって、それらどれも一つとして欠かすことなかったから今がある。友達はビジネスより大事だ!昔のアニメキャラクターがラップで復活なんて!ありがちクリシェ!! 黒幕犯人も?
勝手に関連作『ロジャー・ラビット』
過去の作品へのリスペクトが一切感じられないチープな作品
まず最初に個人的に良かったなと思った点を挙げておきます。
ひとつに映像表現と世界観描写。今主流の3Dキャラクターや昔ながらのカトゥーンキャラクター、そして現実世界の人間たちが共存してる世界観の映像表現はすごく良かったです。
次にとあるキャラクターの救済。
予告にも出ているところからある程度予測できるかもしれませんが、ある不遇のキャラクターが活躍する展開は観ていて楽しかったです。
……これ以外にもいくつも「いいな」「楽しいな」「面白いな」となったシーンや描写、表現は沢山ありますが、それらを台無しにするくらい酷い要素がてんこ盛りなのがこの作品です。
以下、悪かった点。
・安易な外見弄り
先程挙げた、とある不遇のキャラクターに関係することなのですが、とにかく外見に対するいじりが酷い。具体的に言うならキャラクターの名前に「ugly(醜い)」という単語が入ってるくらい酷いです。
昨今のディズニーの過剰なまでのポリコレ、或いはLGBTQ団体への配慮は確かに疑問視されても仕方がないことだと思います。ただ、今回の映画は観客に求められているポリコレに左右されない、自由な表現というのを完全に履き違えているような印象を受けました。時流の逆を行けばいいという話では無いと思います。
・とある有名ディズニーキャラクターを安易にヴィランにしたこと。
個人的にはこれが一番許せません。まだ未視聴の方に配慮するため名前は出しませんが、きっと実際に観れば誰を指しているかはすぐにわかると思います。
ヴィランと言っても色んなヴィランが居ますが、この映画のヴィランはとにかく凶悪でいい所なんてひとつもありません。最後も特にフォローされることなく物語から退場するような悪役なのですが、なんとこの悪役、誰もが知ってるようなディズニーキャラクターの末路という設定を持っているのです。
と言っても厳密には本人では無いのですが、ファンとしてはやはりそれで割り切れるものではありません。
ヴィランになったことは百歩譲って許容するとしても、そのキャラクターがヴィランになった理由が非常に大雑把かつ安易だったのも嫌悪感を抱いた大きな要因でしょう。リスペクトというものがまるで読み取れませんでした。
・チップとデールである意味がほとんど無い。
今回の映画は1989年に放送されていた「チップとデールの大作戦」のリブートという触れ込みで宣伝されていました。ただ、蓋を開けてみれば主役は「チップとデール」本人ではなく「チップとデール」を演じていた役者。つまるところ、私たちが知っているチップとデールのキャラクター性とは乖離した存在である、という設定で物語は進みます。確かに別人とは言え、本来の「チップとデール」に通じる要素は持っています。しかし、全くの同一人物では決してありません。
正直なところ、物語を展開させていく上で主人公たちが「チップとデール」である必要性が一切感じ取れませんでした。
この映画は下品なパロディやギャグがかなり多いですが、そのような作風にするのなら、オリジナルキャラクターでやればよかったのでは? と思うのは、やはり「チップとデール」である必要性があるように思えないからでしょう。
……とまぁ、ここまでボロクソに書きましたが最初に書いた通り映像表現は素晴らしかったですし、笑えるシーンも沢山あったのも事実です。若干滑ってる感はありますが、テッドやデッドプールなどのコメディ映画が好きな人は十分に楽しめるのではないでしょうか。
逆に昔のディズニー映画が好きだった人、アニメ「チップとデールの大作戦」に思い入れがある人などには受け入れ難い部分も恐らく沢山あるであろうことをここに明記しておきます。
そういう意味では私には合いませんでした。
全12件を表示