「子供の頃に観た映画の思い出」ベルファスト Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
子供の頃に観た映画の思い出
2022年4月15日(金)
第94回アカデミー賞で作品賞、監督賞ほか計7部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した「ベルファスト」をキノシネマ立川高島屋で。
1969年のベルファストでの出来事をモノクロの画面に描き出す。
「ベルファスト」は、監督ケネス・ブラナーの北アイルランドの出身地の名前だった。主人公のバディ少年9歳というのは、1960年生まれのケネス・ブラナーの年齢だ。
1969年8月15日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、ベルファストは、この日を境に分断され、家族と映画を楽しむなどしていた穏やかだったバディの世界は暴力の世界へと変わってしまう。
「スタートレック(TV宇宙大作戦)」、「サンダーバード」の国際救助隊の制服、アストンマーティンのオモチャ、TVで観ている「真昼の決闘」「リバティーバランスを打った男」、映画館へ家族で観に行く「チキ・チキ・バンバン」(パートカラーだっけ?)、そしてラクエル・ウェルチの「恐竜百万年」!(「7人の愚連隊」を観に行こうよ、なんてセリフもある)
1969年に9歳だった監督の思い入れと子供の頃の思い出があふれていると思った。
ウクライナと侵攻したロシアが戦っている今、アイルランドとイングランド、カソリックとプロテスタントの争いを見るとは。
いつの時代も同じ民族同志で争う「人間」って愚かだ、と思わざるを得ない。
戦争はつまり喧嘩ですよね。気に入らない人に手を出しちゃう人、戦争を始める国のリーダーはそういう人ですよね。
でも、そういう人を従わせたい欲求の強い人が強いリーダーになるのだから、厄介です。