「家族」ベルファスト Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
家族
挿入歌が多く、映画を見ながら疲れてくるのを感じた。しかし、これらの歌詞とストーリーのマッチしていたようだ。 ベルファスト生まれの、バン・モリソン、が音楽を担当、それに、この映画は北アイルランドのベルファストで育った、ケネス・ブラナーの話のようで(映画の最後)で、彼が監督してるんだね。ケネス・ブラナーは子供の時、『チキチキ・バンバン』や『失はれた地平線』(おばあさんが好きだった?)ジョン・ウェインの映画などを見て育ったんだね。当時のエンタメと言ったら、ゲームやネットがあるわけでなく、家族で映画を見に行くのが最高の楽しみだったのではないか?子供の頃の興味が彼のキャリアになったわけだが、三つ子の魂百までの例えがあるように、人間形成・興味などは子供の時に受けた影響に左右されるのだろう。 私も、ハリウッド贔屓の大正生まれの父親に育ったので、よくコタツのお前で、映画鑑賞させられた。父との最後の映画はミニシアターで観たロシア映画の『父帰る』だった。その後、映画・読書から離れることがなく、今でも続けている。 こんなもんさ!!
家族の影響は多大だよ!
多くの人が見ていて、レビューを書いているので、みなさんのコメントを読んだ方がいいと思うが、
好きなシーンはバディ(ジュード・ヒル)が『バイオロジカル』という洗剤をいつまでも大事に抱えているシーン。不思議なくらい可愛く見えた。それに、この主役の笑い顔はケネス・ブラナーとよく似ている。なんで、スーパーマーケットに母親に連れられて行った時、洗剤を置いてこれなかったのか不思議だった。多分、私はそのシーンをよく理解できていなかったのかもしれない。
ケン・ローチ監督の『ジミー、野を駆ける伝説(2014年製作の映画)Jimmy's Hall』 『麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY』 などでアイルランドの宗教・政治闘争の歴史は少し学んだが、ベルファストを観た時、何もかも忘れていた。北アイルランド(イギリス領)の中心地ベルファストで、かなり昔のイメージがあったピューリタン革命、同じキリスト教でもカトリックに対する迫害の強さはこの北アイルランドでは何年も繰り返し起こったんだね。ケネス・ブラナーの家族はおばあさんを除いて、イングランド本土に移住していく。複雑だけど、この移住がケネス・ブラナーにより映画の道を進ませたのかもね。 それに、テレビに出ていたけど、ハロルド・ウイルソンが首相だったんだね(18歳以上の男女に選挙権を与えた首相)。
いい映画なのに、『カモン・カモン』を観た後だっから。