「未来に笑おう」ベルファスト hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
未来に笑おう
パンフレットにあった
「明日に向かって笑え!」
なんて素晴らしい言葉なのでしょう。
アイルランドのベルファストという街で宗教の違いによる争い。
それまで、仲良く近所つきあいをしていた住民が翻弄されて、
子どもたちまで、そこに巻き込まれていく。
そんな中でも日々の暮らしを大切にしながら、
前を向いて生きていく家族の在り方、絆、愛…。
おじいちゃんの笑いを含んだ導きも優しい。
そして、若い家族の未来へと背中を押す
おばあちゃんの姿に、じんわりと温かい涙が流れました。
パの家族を守る強さ、
マの生まれた場所を思う気持ちから、
子どもたちの未来を考えた決断への心の動きを現した
脚本も素晴らしかったし、
家族での映画鑑賞でのカラー使い、カメラアングル、
そして、何より、ヴァン・モリソンの音楽が、モノクロにマッチして、最高でした。
本当に愛に溢れた作品でした。
補足
最近、海外ではモノクロが流行っているのかしら?
立て続けに三本観た中で、
この作品が一番しっくりと、敢えてモノクロ映画を観ているという意識なく楽しめました。
モノクロでも、色味のセンスって大切。
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