「有り難うグランマと、静かに言いたい」ベルファスト Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
有り難うグランマと、静かに言いたい
音楽も映画もテレビドラマもコミクスも、オモチャも懐かしいけれど盛りすぎ。回想が全然ついていけない。ラクウェル・ウェルチ! ジョン・ウェイン、サンダー・バード…
◉右も左も対立ばかり
プロテスタントとカトリックの対立と、プロテスタントの中の急進派と穏健派の対立があって、更にベルファストの存在するアイルランドとイングランドの反目がある。
だがしかし、そうした剣呑な周囲に振り回されてしまう家族の話ではなく、圧力を受けながらも頑張る一家の話。
◉軽く傷つきながら生きていけ
パパは渋い渋い顔でバスに乗り、ママは美脚をバタバタさせて騒いで、兄は黙って俯き、バディは真剣な眼差しで人や街を見つめる。で、グランパとグランマは家族全てのことを呑み込んだ上で、表面は面白く可笑しく暮らしている。
人生は軽く傷ついたり胸を張ったりしなきゃ生きていけないんだから、あまり深く考えすぎないで行動してみろと、孫に悟すグランパ。ストッキングのパチ物を作ったグランマは、可憐だったんでしょうね!
孫を挟んで二人が並んで座ったシーンは、熱くはなくても、本当に温かでした。
◉長く生きていりゃ
でも、長く生きていくうちには、嫌でも悲しいことがたくさん起こる。笑ってる子供が、いつも心まで笑ってる訳じゃない。
それでも、この場所でまた立ち上がって生きていくしかない。何か気の利いた飾り言葉でも付けたいけれど、それだけのシンプルセンテンス。イングランドへ住まいを移そうと言うパパとて、止む無くそう思うだけだ。
グランパは亡くなりグランマを残して、家族はイングランドへ。それでも、バディの彼女が、うん待ってると小さく言った時は、泣けましたね。
グランマの、さぁ皆行きなさいの言葉には本当に力づけられました。有り難う、おばあちゃん。
一家の季節は、大半が春でした。
今晩は
共感ありがとうございます。
グランマ(ジュディ・デンチ)の存在が際立ってましたね。
置いて行かれたグランマ。
あの後どうしたのか、ちょっと心配になりますね。
いくら気丈とはいえ。
私はなんかイマイチ書きにくいレビューでした。
ケネス・ブラナーの両親役、お父さんはイケ面で、特にお母さんがセクシーでしたね(笑)