「故郷への愛があふれている」ベルファスト 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
故郷への愛があふれている
オープニング ベルファストの街が映されているだけなのになんだかワクワクしてしまう。
あれ、モノクロームの作品じゃなかったっけ。と思った瞬間、1969年へ。
もう引き込まれてしまった。
じいちゃんがいて、ばあちゃんがいて、近所のみんなが顔馴染みで、子供たちは街のどこででも遊んでいて、街のみんなが世話をしている。
そういった時代が懐かしいと感じる世代の方が少なくなってしまうんだろうなぁ。
ジョン・プアマンの「戦場の小さな天使たち」やボブ・クラークの「クリスマス・ストーリー」、日本では「少年H」。子供の目を通して描かれるあの時代は、今までは第二次大戦だったけど、今作は1969年の北アイルランド。プロテスタントとカソリックの紛争、日本人にはあまりピンとこないが、世界では第二次世界大戦以降も紛争、戦争が行われている。そして今現在も。
あの子の家はカソリックだけど結婚できる?
カソリックだろうが、プロテスタントだろうが、ヒンドゥー教徒だろうが、宗教宗派が異なっていようが、お互いが尊敬し合うことができれば、彼女も彼女の家族も歓迎してくれるさ。
父親のこの言葉が何よりも大切だとみんなが思えるといいのに。
バディ少年はこの両親に育てられて幸せだ。
なかなか描かれることはないだろうが、カソリックを襲撃した側の家庭で育つ子供もいるわけだから。
バディ少年の目を通して描かれているので、ユーモアが散りばめられて、辛く厳しい時代・社会をうまく見せてくれた。また音楽のセンスもよく、最近のケネス・ブラナー苦手だったけど、好きになった。
恐竜100万年?、チキチキバンバン、真昼の決闘、サンダーバード、、、。ケネス・ブラナーが一気に身近に感じられた。
「ベルファストから離れたくなーい!」
いい作品だったなぁ。
大吉様
おっしゃる通りです!バディ少年はこの両親の子に生まれて幸せですよね!
…ベルファストから離れたくない〜
同感です!同感過ぎて4回観てしまいました
まだ…観足りないです😁