劇場公開日 2022年3月25日

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ベルファストのレビュー・感想・評価

全277件中、1~20件目を表示

4.0モノクロで描く追想の世界。

2022年4月23日
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鑑賞方法:映画館
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すっかん

4.0「愛着」を体感する、至福の98分

2022年4月11日
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 モノクロの躍動感あるポスタービジュアルに惹かれ、ほとんど前情報なく鑑賞。上映終了間際に、何とか滑り込むことができた。
 冒頭、いきなり街が戦場になり驚く。ついさっきまで戦いごっこで使っていたゴミ箱の蓋が、本当に銃弾から命を守る盾になってしまう。広場にバリケードが敷かれ、自由な行き来さえままならなくなる。しかし、そんな血なまぐさい状況でも、キラキラときらめく日常が息づいている。少年バディは、愛情深い父母や兄、ユーモアのある祖父母に囲まれ、女の子にときめいたり、万引き(せっかく獲得したのにガッカリされたチョコバー…なぜそんなに不人気だったのか?)に巻き込まれたりしながら、驚きと発見に満ちた日々を謳歌する。
 タフで真っ直ぐなお母さんも魅力的だが、とにかく、ジュディ・デンチが素晴らしい。女王まで演じた「あの」ジュディ・デンチなのに、「おばあちゃん」にしか見えない。深く刻まれたシワに、長い人生の物語が潜んでいるようだ。よたよたと歩く仕草さえ味わい深く、一秒たりとも見逃したくない、と思った。そして、「チキ・チキ・バン・バン」を皆で楽しむシーンは、本当に幸せに満ちており、心温まった。
 サンダーバード、マイティ・ソー…とワクワクが詰まった明るいアメリカ文化に夢中になりながらも、故郷を離れようとの提案には身を震わせて泣き、拒むバディ。父母もいったんは思い留まるが、ある事件から事態は急展開する。
 終盤、ふとポルトガルのドキュメンタリー「ヴァンダの部屋」が思い出された。ヴァンダたちは、薬物にまみれたコミュニティに留まっている。彼女たちはそこから「出ていけない」ように見えるが、実際は「出て行かない」のかもしれない。最終的には、ヴァンダとバディ一家は、対照的な事情から故郷を離れることになるが、そこには「生まれ育った場所への愛着」という共通点がある。「こんな場所にいては不幸だ」というのは、よそ者の一方的な思いに過ぎない。どんな物事の見方捉え方にも、絶対はないのだ、と改めて思う。
 また、本作の力強さには、カメラのダイナミックの動きも貢献している。スクリーンいっぱいに、正面からまっすぐ人物の表情を捉えたかと思うと、カメラは彼らを下から見上げ、次にはぐっと上から見下ろし俯瞰する。これは誰の視点なのか。初めはバディなのかと思ったが、人々を広く捉える視点は、彼ではない…。本作の最後に「出て行った者、留まった者、そして命を落とした者へ」と献辞がクレジットされる。もしかすると、カメラの視点は、地に埋められ、天に昇った者たちのものかもしれない、とふと思った。彼らは今も、ベルファストを見守っている。
 幕切れのおばあちゃんのシンプルな言葉が、力強く、温かく、胸を打つ。期待と不安が入り混じる、新生活にふさわしい映画だ。

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cma

4.0紛争の隣に日常がある、昔も今もどこの国でも

2022年3月24日
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鑑賞方法:映画館

 フルカラーのベルファストの風景の俯瞰から始まる、かつてのこの街の物語。
かわいらしい主人公の少年が映画館やテレビで様々な当時の作品に夢中になる場面や、彼が監督ケネス・ブラナーの幼少期の投影であることは、「ニュー・シネマ・パラダイス」を連想させる。
 彼のような子供たちが自由に駆け回る小さな地域社会、時に意見の違いがありながらもしっかりと愛情で結ばれた家族の描写には、ブラナー監督の郷土愛、家族愛を強く感じた。

 一方、本作ではそういった故郷の安寧を打ち砕く悲劇も鮮烈に描かれる。プロテスタント武装集団によるカトリック住民への襲撃だ。
 序盤でいきなり激しい暴動シーンが展開され、紛争が生活と隣り合わせにあることが示される。その上で、バディの学校生活や小さな恋、微笑ましい家族団らんの風景、くすっと来るようなやり取りが、「この世界の片隅に」を思わせるシンパシーとのどかさを漂わせつつ進行してゆく。平和な日常の脆さと尊さが際立つ。

 本作で描かれた北アイルランド紛争は、1920年のアイルランド統治法による北アイルランド分離に端を発する。もともとこの地域ではカトリック教徒が多かったが、移民としてプロテスタントが後から大挙して流入し、分離された時点では後者が多数派になっていた。プロテスタントは、カトリックの多いアイルランドとの合併ではなくイギリスとの統一維持を主張し、カトリック側はアイルランドへの合併を望んだ。カトリックのIRAによるテロと、プロテスタント側の報復の応酬が続き、状況は混迷していった。
 バディの祖父は「正しい答えがひとつなら紛争など起きない」と言った。宗教を根本原因とする対立は、複数の「正しさ」の存在が紛争を招く事例の最たるものかも知れない。

 とはいえ、過去の遺恨や自らの正義への執着がない幼いバディの目線で見る世界は、そんな状況にあっても常にどこか明るい。
 カトリックの家の女の子に恋をする。バディの家族は暴動に参加しないが、武装集団の家族(と思われる)の女の子に連れ回されて、言われるままチョコレートや洗剤を盗んでしまう。暴動の最中に律儀に洗剤を返しに行ってからのくだりはちょっと笑った。
 また、キアラン・ハインズとジュデイ・デンチ演じる祖父母の、アイルランドの良心を体現しているようなどっしりとした存在感とウィットのある言葉がよかった。

 全体としては紛争中の日常を描いたブラナー監督幼少期の回顧録という感じで、もし世間が平和な時に観ていたら、遠い国の昔話以上には感じなかったかも知れない。
 しかし、ウクライナ情勢が風雲急を告げる今この作品を受け止めて、原因は違っても暴力的な争いが招く結果は、市井の人々にとってはいつも同じなのだと改めて思う。隣人同士、近い関係のはずの人間同士が信条の違いで争う。穏やかな生活の場が破壊され、自分たちが根付いた土地から引き剥がされるように出て行かざるを得なくなる。
 「優しくて、フェアで、お互いを尊敬し合うこと」バディの父親のシンプルな言葉は、歴史の長い因縁がそこかしこに転がるこの世界では想像以上に複雑でハードルが高く、だからこそ崇高なのだ。

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ニコ

4.0ケネス・ブラナーと“ベルファスト”の街が奏でる珠玉の98分間

2022年3月29日
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第94回アカデミー賞で脚本賞に輝いた「ベルファスト」だが、筆者は敢えて今作の編集力を特筆すべき点として挙げたい。北アイルランド紛争のど真ん中にいた少年の眼差しだけを描くのでなく、両親や優しい祖父母の視点もとらえている。にもかかわらず、98分間にまとめあげた今作は、ケネス・ブラナーが実際に“分断”を体感したからこそ作り得たと言うことが出来るかもしれない。

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大塚史貴

4.5ケネス・ブラナーの創造性の源泉ここにあり

2022年3月26日
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ブラナー監督は自らの屈託のない幼少期を描いた小さな物語が、まさか世界中の観客を虜にするなんて想像したろうか。ライフワークのシェイクスピア物はもちろん、「シンデレラ」から昨今のクリスティ物に至るまで、多くの原作翻案で知られる彼。オリジナル企画として放たれる本作は、そのオープニングから懐かしい時代、愛すべき故郷へと回帰していく穏やかな思考の流れが、一つの映像として芸術性豊かに刻まれている。ある時は、家の前の封鎖空間を舞台劇のようなタッチで描き、またある時には映画にしかなしえない内面へのクローズアップ、かと思えば日々激化する対立をパワフルに見せ、次の瞬間にはそれを上回る力強さで人の絆や思いやりをしっかりと紡ぐ。モノクロ映像の中に浮かぶ家族一人一人の表情、セリフ、思い出が胸を締め付ける。特にジュディ・デンチのあの言葉には思わず泣いてしまった。ほんの100分足らずの作品だ。でも本当にいい映画を見た。

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牛津厚信

3.5温かくも力強い高揚がある、家族のドラマだ。

2024年10月12日
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プロテスタントの9歳の少年が、カトリックの女の子と仲良くなったり、背景をよく分からないままに、アルスター(プロテスタントの強硬派)の略奪に参加したりする。

主人公の家族は、社会と仕事の問題を解決するため、ある決断をするが、そこに至るまでを、9歳の少年の目線で、ノスタルジックなタッチで綴っている。

鑑賞前には、北アイルランド問題の知識を知ったほうがいい。大甘な話だと思う人もいるだろうし、政治的なメッセージや主張を求めるひとには向かない。脚本兼監督のケネス・ブラナーの、至って個人的な映画ではある。

とはいえ、北アイルランド紛争のきっかけとなった実際の事件「1969年北アイルランド暴動」を取り上げつつ、全編モノクロで、事件に巻き込まれた家族の決断を、優しくも温かい目線で描き、静かな中に力強い高揚がある、家族のドラマだ。

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瀬戸口仁

4.0子供の頃に観た映画の思い出

2024年8月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

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Mr.C.B.2

4.0☆☆☆☆ 〝 アイルランド人は旅人だ、世界中にパブはある。だから♬...

2024年3月16日
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☆☆☆☆

〝 アイルランド人は旅人だ、世界中にパブはある。だから♬ダニー・ボーイのメロディーは、何処に居ても聴こえて来る 〟

人よりもある程度は映画を数多くは観ている方…とは思うのですが。この作品に関する事前の情報は特に此方には届いてはこず。気が付けば、アカデミー賞に多くノミネートされている…って事だけの知識。
元々、これまでの監督ケネス・ブラナー作品が個人的に好きではないのもあって、それ程の期待もしてはいなかった。

いや〜とても良い作品でした。今年のアカデミーノミネート作品だと、ネット系作品に対する拒否感覚は未だに根強いだろう…との予想もあり。更には、現在のウクライナに対するロシアの侵略行為が、民族間の差別・対立から発生している事も考えると。スピルバーグの『ウエストサイド…』に時流は流れているのでは?と思っていたのですが。この『ベルファスト』の受賞の可能性もかなりあるのでは?との思いを強く持ちました。
例え無理だったとしても、ジュディ・デンチとキアラン・ハインズの助演男女優W受賞の可能性は高いとの思いを持ちました。
アラン・ハインズ、、、良かったなあ〜

ベルファストの街で、ひっそりと暮らす小さなカトリックのコミュニティー。そこにプロテスタント集団が襲いかかる。
同じ民族同士であるのに、宗教観の違いと言うだけで流血や略奪の限りを尽くす悲劇。
そんな時代背景をバックボーンに、幼い少年が初めて迎えた少女との淡い恋物語がとても良かった。

お祖父さんとお祖母さんの、少年を諭すように話す《恋とは何か》を伝える人生訓の深さ。
間違った行ないに対して毅然とした態度で叱るお母さんと。普段は頼りなさげなのだけど、いざとなったら暴力主義には絶対に屈しない父親の強さ。
それらが渾然一体となり、未来へと向かって〝 月を目指す 〟

ケネス・ブラナーの演出は、つい先日に公開された『ナイル殺人事件』の時にも感じられたのですが、この作品でもかなりアクの強い演出。
特に印象が強かった演出として。まるで加藤泰監督作品のように、人間・車・バス・建築物等を、下から煽る様に撮っている場面が随所にあり。必然的に空が映る場面も多く、その際には重苦しい雲が空を覆っているところ。
その辺りのアクの強さに苦手意識を覚えると、少しずつ気持ちが作品から離れてしまうかもしれない。
とは言えそのアクの強さが、時折感じる異様な力強さへと繋がっていたのでは?とも感じました。
本作品はそこが最大の見所だったと思っています。

知識に乏しいので、ひょっとしたら間違った考えにあたるのかもしれないのですが。作品の中で暴力主義を掲げる集団が、後に泥沼の争いを繰り広げる【IRA】の過激派グループへと移行する事を示唆していたのかもしれないですね。
(ググッたら、IRAそのものは1919年の発足で。その運動がより過激化したのは、作品中に描かれていたと思える時期だったみたいですね)

2022年 3月25日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン12

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松井の天井直撃ホームラン

3.0故郷の出奔を余儀なくされた真の理由

2024年2月25日
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<映画のことば>
「3年かけて延滞税を払ったのに、お礼の言葉もなし。」
「当然だろ。相手は税務署だぞ。」
「歯をくいしばって払ったのに、完済の証文もなし。それで、手紙を書いたのよ。」
「何て書いた?」
「私の夫が、延滞税を完済したという証明書が欲しいと。ブラックリストに名前が載っていないか、確認してくれと。」
「余計なことを。」
「なぜ?」
「手紙を読んで役所は、俺の口座を遡って調べた。追徴税572ポンド。5年かけて、分割で支払えと。お前の手紙のおかげだ。」

宗教的な紛争もさることながら。
それにに加えて、過酷な政治(重い税負担)ー。
もちろん、それも重い財政負担(戦費の調達)からくるものなのでしょうけれども。
そのことも、故郷の出奔を余儀なくされた理由の一つ(…が、しかし、相当に大きな理由)として、見逃すことはできないと思いました。評論子は。

おそらくは、そのために親は経済的に困窮し、子供たちは(空腹と小遣いの不足から)食料品店で、万引きを働く始末。

それらの事情が、当時の北アイルランドのこの地に暮らす人々の上に、暗く重たい影を落としていたことは、疑いのないようで、問題の根本的な解決には、移民となることのほかに良策はなかったようです。
「苛政は虎よりも猛なり」(礼記)とは、よく言ったものだとも思います。

戦乱だけでなく、ベルファストにも「人食い虎」が潜んでいたからこそ、時代も地理も遥かに離れた場所のこの寓話と同じようなことが、監督の身の回りでも起こってしまったということになるのだと思います。評論子は。

本作は、評論子が参加している映画サークルが、2022年に札幌地区で公開された映画のベストテン映画(外国映画部門)として選定した作品の「見逃しの補遺」として鑑た作品でした。

その評に違(だが)わない、佳作であったと思います。評論子は。

<映画のことば>
「わざと数字を読みづらく書け。
先生が良き解釈をして、選択肢が増えれば勝率も上がる。」
「それって、ズルじゃないの?」
「スプレッド・ベッティングさ。」
「でも、正解はひとつでしょ。」
「答えがひとつだけなら、紛争など起きはせんよ。」

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talkie

3.5監督の回顧録

2024年1月31日
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悲しい

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ゆい

3.5北アイルランド紛争

2024年1月18日
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2024年1月18日
映画 #ベルファスト (2021年)鑑賞

#ケネス・ブラナー 監督が故郷ベルファストを舞台に幼少期を描いた自伝的ドラマ

プロテスタントとカトリックの対立と激しさと、その中でも家族の強い絆をモノクロ映像で描く

何となく懐かしく感じてしまう映画でした。子ども目線だからなのかな?

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とし

2.0サムネの雰囲気と高評価で期待し過ぎた…

2023年11月26日
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吹替版で観た為、バディの声があまりに子供コドモし過ぎてて、上手く馴染めなかった……。

宗教·宗派間の争いがあんなに酷いのは理解に苦しむ、無垢な子供もおそらく同じ気持ちと思う。
そこまで大事なことなのだろうか?
もっと大事な、生きるに重要な事も有るのでは?
バディの素直さが響く。

好みの違いも有ってか、あまり残るモノを感じられなかった。

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奇妙鳥

3.5また宗教紛争か、同じ宗教でも宗派で対立、あさましすぎる。 ラストに...

2023年11月26日
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鑑賞方法:VOD

また宗教紛争か、同じ宗教でも宗派で対立、あさましすぎる。
ラストにおとんが感動的なことを宣うが、そんなの当然じゃないか。これで評価が高いのか?
てなわけで評価ほどは私的には刺さらず。
刺さったのは唯一、母親役カトリーヌ・バルフの美しさのみであった(笑)

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はむひろみ

4.09歳の少年バディーの人生の岐路?!

2023年9月10日
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鑑賞方法:映画館

ケネス・ブラナー監督の故郷
北アイルランドのベルファスト
家族の愛に包まれた生活を送っていた
少年バディーの生活が、1969年の8月に
プロテスタントの武装集団がカトリックの
住民に襲撃したことにより、
生活が一変した!

同じ地域にいながら2つの宗派があり
対立してしまう!
当時の紛争が、モノクロームの街並みと
共に重苦しく、身体にのしかかる情勢が
描かれていました。

祖父や祖母に囲まれた穏やかな暮らし
ずっとこのままでいられたら、幸せだった
けど、、
家族の愛、宗教の違う人との友情。

決断を迫られた一家。

何が正解だったか、分からないけど

どこにでもいる少年の笑顔を見て
平和を願う気持ちになりました。

ケネス・ブラナーの愛した故郷が
歴史と普遍的テーマを感じました。

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美紅

3.0故郷と家族への想い

2023年8月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

サイト評価から知識ゼロで鑑賞。モノクロとその使い分けで雰囲気がある。決して広くない街なのに普通の人達があれだけ争うって、宗教への考え方が違い過ぎる。しかも、それほど昔ではない。ところで、ミハルの街だったんだ。

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げっちゃん

4.0突き刺さる数々のセリフ

2023年6月20日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

セリフのひとつひとつに魂がこもっていました。こんな映画、始めて観ました。
ただ、どうなんだろうか、そのセリフと映像、音響がバランスはしていないとも感じました。いや、全然、問題ないんですよ、全編通じてセピア(モノクロとも微妙に違って感じたので)なんだけれどフィクション部分(映画内映画とか演劇とか)はカラーで区分けしてあって、うお、すげえ工夫だなと感心しましたし、暴動騒ぎやら普通の生活とかすぐそこにありそうな音の響かせ方でした。役者も名演技でしたしよく出来た映画でした。でも、セリフが突出し過ぎているんですよねえ。玉に瑕ではなく玉が瑕?
その中でも印象的なところは
・ベルファストの遠景がガンダムのまんま(笑)。ゴッグが上がって来たところ、ホワイトベースのドッグの位置、カイが自転車で駆け下りていくとことか次々とオーバーラップしました。あれ?
・宗教紛争で荒れるベルファストでの人々の日常生活でしかありません。とも言えるでしょう。地味な話です。
・バディが誕生日プレゼントでもらったサンダーバードのコスプレセットですが、あの銃、自分も持ってた!!!!懐かしい!!!
・最大の山場は「洗剤」でした。見どころです。失笑しちゃいました。あれは卑怯です。が、人間、カオスに投げ込まれると火事場の馬鹿力ではありませんが、訳のわからない行動をしちゃうものですね。そういうところを上手く表現していました。

アカデミー賞脚本賞は伊達ではなかった。いい作品でした。

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zem_movie_review

3.0ただの個人の郷愁

2023年6月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

昔を懐かしむ作者の吐露しか感じない。
昔は苦労したけど、良かったなあ…的な。
あっそ…としか感想が出ないな、コレ。

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ドラゴンミズホ

3.0宗教の対立の根深さを考えさせられた 主人公の少年の家族は多数派のプ...

2023年6月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

宗教の対立の根深さを考えさせられた
主人公の少年の家族は多数派のプロテスタントだが、少数派のカトリックへの攻撃を強要され、嫌がらせを受ける。
父親の立派な考え方、祖父のユーモアのセンスもよかった。

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省二

4.0よかった。

2023年6月3日
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だいず