ひとつぼっち
劇場公開日:2022年1月8日
解説
脚本家の波流じゅんが自身の経験をもとに執筆したオリジナル脚本作品で、平成29年度橋田賞新人脚本賞の最終選考に残った脚本を映画化。介護士として働く波子の前に、幼い頃に自分を虐待したうえ捨てた母の華絵が認知症となって現れる。華絵は全てを忘れており、波子は過去の記憶に苦しめられながらも母を介護する。そんな日々の中で、母に愛されたいと思っている自分の気持ちに気づく波子。しかし、ある時、ふと記憶が戻った華絵が発した「あんたなんか産まなきゃよかった」という言葉に、波子は再び苦しめられる。愛と憎しみの葛藤にさいなまれる波子だったが、幼いころのひとつの思い出が、彼女の心にかすかな光明をもたらす。主人公の波子役は、堤幸彦監督作「truth 姦しき弔いの果て」でも主演を務めた広山詞葉。
2021年製作/76分/日本
配給:DARKHORSE
スタッフ・キャスト
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2022年2月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
全く個人的な理由から、ラスト涙腺が崩壊した作品。主演の広山さんのファンになりました。トークイベント付き上映に参加したのですが、女優の皆さん、映画と全く印象が違って凄いなあと感心。
とても切ない題名ですが、人間良い思い出なんて一つでもあれば、それで充分なのかもしれない。それにしても女性は強いなあ。
私は虐待されてた訳では無いんですが、 個人的な境遇と重ねて、ラストのセリフが刺さりまくりました。
本当は色々書きたいところなんですが、ネタバレしたくないので。でも良い作品なので皆さんに見て欲しい。
2022年1月19日
Androidアプリから投稿
可能性としてはレアだが、現実味ある話。幼少気のトラウマと、目の前の現実をシンクロさせて話は進む。少女の表情がとても印象的な映画。女として生きていくということは、どういうことかを考えさせられる映画でした。
幼い頃母親から虐待され捨てられた女性が、認知症になった母親と28年振りに再会する話。
主人公が介護士として働く介護施設に入所してきた母親は、自分を認識出来ず自分のことをお母さんと懐いて来るが、過去の記憶と遺恨から苦悩するストーリー。
同僚の男性や母親の血の繋がらない娘ののキャラ付けがちょっとイマイチだし、突然正気になった母親の様子が肉体的にもしっかりしちゃったり、演出も相まって幻視か?と判然としないところもあったりして、少し話しが軽くみえてしまったのは残念。
しかしながら、実母が受ける扱いをみての自身の根底にある感情への気付きや、葛藤はなかなか良かったし、キレイすぎて物足りなさも否めないながら、ドラマとしてのまとめも良かった。