「怒っていいんだよ」私ときどきレッサーパンダ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
怒っていいんだよ
配信から2年。劇場公開お蔵入りとなっていたピクサー3作品が待望の映画館上映。評判は常々聞いていたけど、ちゃんと良かった。コロナ禍なのに公開した「2分の1の魔法」「バズ・ライトイヤー」は酷い有り様だったのに、Disney+限定だった本作と「ソウルフル・ワールド」はマジ傑作じゃないか。
いくら批判され、いくら興行で大失敗しても、ディズニーはいつだって天下のアニメーション会社。優しく暖かいビジュアルと子どもと大人に送る強いメッセージ。ファミリー映画としてこれ以上何を求めるってんだい。大人の階段を上る子どもに対して、どう接したらいいのか。親だって昔は子どもだったんだから。無理なく中国の文化も取り入れ、時代設定は20年前だけど、現代にピッタリの素晴らしい作品だった。家柄等の設定もすごくいい!
もっふもふで愛くるしいレッサーパンダ。ここ3.4年のピクサー作品の中で群を抜いていいキャラしてる。映画見てないのにツムツムで愛用してたし。
リアリティかファンタジーかどっちつかずな作風は気になったけど、主人公のメイリン・リーに留まらず、お母さんの成長物語としてもすごく秀逸で面白かったし、心がホッと温まった。これも愛、それも愛。過保護は娘に限らず、他人も、そして自分も苦しめてしまう。守ると縛るは違うもんね。
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